一人のさびしさをうめられる？　猫ブームの理由を考えてみた

内藤みかの恋活NEWSウォッチ【第３１回】

本当に不思議なのですが、最近の若い男性はペットを飼いたがりますし、借りているお部屋の事情などでペットが飼えない時は、猫カフェやうさぎカフェなどに寄りたがります。ひとりで猫カフェに行く男性もいます。ペットを飼う男性が目につく一方で、恋人がいる率が下がっているような気がしてならないこの頃ですが、彼らがペットに求めているものは何でしょう？

■イケメンは小型犬が大好き

芸能界のイケメンは、小型犬を飼っていることが多いようです。岡田准一さんがフレンチブルドッグ、三浦春馬さんがジャックラッセルテリア、手越祐也さんがトイプードルと、並べてみても小型犬のオンパレードです。小型犬はお部屋でも飼いやすく、散歩に連れ出しても何かあったら抱っこすることができて、身動きが取りやすいのかもしれません。そして何より、小さくて可愛らしく、癒されるのでしょう。ペットショップで目が合って衝動買いをしたというイケメンの話もよく聞きます。

犬はまるで人間の言葉がわかっているかのようなリアクションをすることも多く、会話をしている感覚を一番強く感じるペットかもしれません。泣いていたら顔を舐めてくれたり、嬉しい時は元気に跳ねてくれたりと、まさに悲しみを半分にしてくれて、喜びを２倍にしてくれる相棒だと言えるでしょう。時には一緒に走り回ったりもできるし、若くて元気なイケメンさんには、相性がぴったりなのかもしれませんね。

■ペットを飼いたがる男性の傾向

また、佐藤健さんや窪田正孝さんや関ジャニ∞の村上信五さんは、猫を飼っています。猫はきまぐれで、あまりかまってもらいたがらずマイペース。忙しい芸能人さんの場合、猫のほうが気が楽だと感じる人もいるのでしょう。最近は、フェレットやフクロウなど、珍しいペットを飼いたがる男性もいます。インコなどの鳥も隠れた人気はあるのですが、鳥は連れ歩けないので、知られづらいのかもしれませんね。鳥を飼う男性は「散歩などの世話があまりいらないし、可愛いから」と言っていました。

■恋愛よりペット!?

ひとり暮らしの人で犬を飼っている人は7.4%、猫を飼っている人は7.3%です（犬猫飼育率全国調査(2009年））。合計すると15.7％もの人がペットを飼っているようです。そして恋人がいるという独身男性は26%(出生動向調査（2010年)）。この数値は1987年の調査では48.7%と5割を切っていました。「恋人もペットもいる」という全部ありの男性もいるでしょうけれど、恋人がいないけれどペットを飼っているという男性も相当数いるはずです。最近は恋愛を面倒くさいと思う人が多いようですが、ペットは面倒ではないのでしょうか。

アニメの「おそまつさん」では６つ子の中に、猫といつも一緒にいる一松というキャラがいます。一松は人がニガテですが、猫には心を開きます。「（猫は）言葉話せないから、傷つかないでラク」だというようなことを言ってもいました。生身の異性相手だと傷つけ合うことも時にはあります。そうした感情の行き違いを話し合いなどでクリアしたり、時にはあきらめてお別れしたりということが実際の恋愛では起きるわけですが、面倒というよりはそれを怖がっている人も、多いのかもしれません。

でも、ペットを飼っている人は、動物の世話をまめにする優しい人ばかり。ペットの話をすればきっと目を輝かせて画像も見せてくれることでしょう。「私も犬が好き」などと話を合わせれば、ペットに合わせてくれることもあるかもしれません。ペットを飼っている人は、ひとたび親しくなれば、恋がスムーズに展開しやすいのです。「私よりペットが大事？」などとスネるのではなく、彼と一緒にそのペットを可愛がれるようになると、二人の絆は一気に深まることでしょう。