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「歴女」はなぜ戦国武将に恋をする?

「歴女」はなぜ戦国武将に恋をする?

内藤みかの恋活NEWSウォッチ【第18回】

NHKの大河ドラマ『真田丸』も好評発進し、歴女達が真田幸村や武田勝頼に胸をときめかせている模様です。主演が堺雅人さん、脚本が三谷幸喜さんですから、面白くなること間違いなしと期待されていましたが、かなりの盛り上がりになりそうですね。戦国の世を生き抜く武将に恋をする女性が、随分増えていると聞きます。歴史好きの女性を「歴女」ともいいますが、彼女達はなぜ、武将に恋をするのでしょうか。

 

■杏さんも歴女

 

今はラブラブの新婚生活を送っている杏さんも、歴女だと公言しています。iPhoneに歴史年表アプリを入れたり、史実を辿って名所巡りをしたりと、かなり本格的。彼女は新撰組を描いたマンガから歴史に興味を持たれるようになったようですが、多くの女性も、マンガやアニメやゲームなどの作品がきっかけで、さらに詳しく歴史を知りたくなるようです。

 

歴史といっても色々な年代がありますが、歴女達が好むのは、なんといっても戦国時代の武将や新撰組。闘う男の生き様に痺れる人が多いようです。近年ではおもてなし武将隊など、各地に会いに行けるイケメン武将ユニットも増え、リアルな出で立ちが人気を呼び、彼らのグッズやCDも売れているのだとか。武将や新撰組の紋が入ったグッズも、欲しがる女性は結構いますよね。

 

■私もプチ歴女

 

私自身は、二、三年前くらいまで、歴史は本当に苦手でした。新撰組と赤穂浪士と白虎隊と忠臣蔵の区別すらつかなかったのですから相当です。けれど、新撰組を題材にした舞台を立て続けに観たことがきっかけで、隊士の名前や特徴も覚えてくると俄然楽しくなってきました。中でも私が心を打たれたのが、山南敬助さんの悲恋物語!

山南さんは新撰組の頭脳派として活躍した賢い人でしたが、遊女と恋をして新撰組を脱走したという説があり、その様子が舞台で演じられたのを観て、涙が止まりませんでした。

 

それからは、山南さんのことが書かれている本を何冊も買い、読み込みました。彼の優しさ、賢さ、現代でもなかなかこれほどまでのおかたはいらっしゃらないだろうと尊敬し、このような人が切腹という末路を辿ったことを、とても惜しむようになったのです。本格的にハマると、お墓参りに行ったり、グッズを集めたりもするようですが、私はまだそこまでは達していません(行ってはみたいですよ、屯所だった京都の旧前川邸などに……!)。それにしても、こんなにも面白いのなら、もっと早く歴史を勉強しておけばよかったなあと、悔やんでいます。

 

■なぜ武将?

 

それにしても、なぜ武将や隊士は、こんなにも女性の心をときめかすのでしょう。実際にハマった私から言わせていただくと、現代とは違う、死と隣り合わせのようなギリギリの戦の世で、懸命に生きている姿に心打たれるのだと思います。今は長寿社会で、平均寿命は80歳を超え、日本国内に戦争はなく、食べ物もたくさんあり、危機感は、当時よりもかなり薄れています。国の未来を考えることもなく、自分の趣味などを楽しむ人もいます。平和でのどかな世界は素晴らしいことですが、強く逞しい男にひかれる女性は、武将に目が行ってしまうのかもしれません。

 

いつ敵が襲ってくるかわからない、時には仲間が裏切るかもしれない、そんな切羽詰まった状況の中で生まれる愛も、もちろんありました。けれど歴女さん達はどちらかというと、恋愛話よりも、武将が闘う様子のほうに心ひかれる人が多いようです。戦火の中でお互いを思いやる武将達の友情に感動するのです。彼らは日頃から鍛えていますから、現代の男性に比べて強く逞しく、いざ何かあったら命がけで守ってもくれそうです。平和な今の日本ではなかなか見かけない情熱的な姿には、胸が熱くなるものです。

 

杏さんと結婚された東出昌大さんも、歴史好きなのだとか。共通の趣味があると、なお一層、親しさが増していきますよね。私の知り合いで、史跡巡りのバスツアーで歴史好きの男性と知り合い、交際が始まったかたがいます。男性に好きな武将や隊士を尋ねてみると、意外に深い知識を持っていたりして話が盛り上がるということもあります。今では歴史好きな人向けのイベントはあれこれあるので、参加してみると思いがけない出逢いがあるのかもしれません。

連載 内藤みかの恋活NEWSウォッチ

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    ライタープロフィール

    内藤みか

    ないとう みか

    作家/脚本家/イケメン評論家。山梨県出身。
    『イケメンと恋ができる38のルール』(ベストセラーズ)、『年下オトコ×年上オンナ』(ゴマブックス)など著書80冊以上。
    ラジオドラマ脚本『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)で文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。
    舞台脚本『男おいらん』はマンガ化や小説化も。イケメン電子写真集『Japanese Hot Guys』ではカメラも。
    「内藤みかのイケメンブログ」

    http://ameblo.jp/micanaitoh/

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