いま、婚活で男性が求める女性の経済観とは？

数字でみえる！？令和の恋愛・婚活事情【第1話】

「男は夢を語り、女は現実を見る」と言われたのも、いまは昔。冷え込む経済状況で男女かかわらず結婚に対して現実的にならざるを得ない時代になりました。したがって婚活を成功に導くには、世の中の男性がいま女性に求めている要素を正確に理解する必要がありそうです。

男性の経済的不安が求婚の足かせに？

未婚者の割合は年々増加しています。いったい何が男性の結婚意欲を阻んでいるのでしょうか？

近年のある調査によると、結婚した男性の4割以上がマリッジブルーを経験しているそうです（マクロミル調べ）。その理由のトップは「経済的な理由や、家庭を支えていく不安」でした。

それもそのはず。昨年、厳しい台所事情から日本経済のトップが「終身雇用の時代は終わった」と宣言したことが話題になりました。つまり、現在エリートと言われる男性でさえ、常に将来への不安がつきまとっているのです。

一方、女性の場合、近年のある調査では、20～39歳の未婚女性の約65%が結婚相手として重視したい条件に「経済力」と答えています（第9回結婚出産に関する調査、明治安田生命調べ）。安定を求める女性にとって、結婚後ゆとりのある暮らしが送れるかどうかは昔と変わらず重要なところです。

男性は女性に経済力をどれくらい望んでいる？

このような状況では、多くの男性は内心どう思っているのでしょう？やはり「あなたと一緒にいられるように私も働くからともにがんばろう」などと言ってくれ、ときには苦難の道のりをも共に歩んでくれる女性と出会いたいと望むところでしょう。

ところが、それなら女性は男性に自らの「経済力」をアピールすればよいか？というと、そう単純でもないようです。

”女性に何を求めているか”を20～39歳の未婚男性に尋ねた近年の調査では、「経済力」と回答した男性は約2割にとどまりました（第9回結婚出産に関する調査、明治安田生命調べ）。

男性心の複雑さといいましょうか、この結果は驚きですね。「経済力」が男性の求婚する足かせになる主因なのは明らかですが、女性がそのことばかり気にしていると男性も必要以上に身構えてしまうようです。

男性の望んでいる条件とは

では、男性はなにを求めているのでしょう？

同じデータから、約7割もの男性が「価値観が合うこと」「優しい」など内面重視の傾向がありました。これらの筆頭項目は女性の回答とも共通しています。また、「家事全般ができる」と回答した方も約半数にのぼっています。これらをひっくるめて言えば、男性もまた”結婚生活に必要な要素”を女性に求めていることを意味します。

逆に、外見的指標である「容姿・身長」を求めると回答した男性は約半数にとどまりました。男女とも外見が良いことは理想かもしれませんが、そのような理想を多くの男性は結婚に追い求めなくなったようです。

「男性は理想を追い求める、女性は現実的」と先述しましたが、これを見る限り男性も相当現実的。婚活の場において、男女ともに内面的魅力がより重視される時代になったといえそうです。

結婚生活を意識させて内面をアピール

婚活の場で女性は何をアピールすればよいか、ヒントの一端がみえました。ただ、内面を深く知ってもらうには時間が限られているのが婚活などの出会いの場。あっという間に時間が過ぎて、話したいこともろくに話せずに終わってしまうことも。

では、どうすれば効果的に男性が重視する「価値観」や「優しさ」をアピールできるでしょうか？以下に場作りの実践例を挙げました。

・ 料理合コン

「仕事」や「趣味」の価値観は会話のなかで知り得るとしても、「家庭」の価値観は婚活の段階ではなかなか分かりにくいもの。最近流行りの料理合コンなどで、一緒に調理作業をするとよいでしょう。

・動物園や遊園地

「優しさ」は弱い者に対して自然に発揮されるもの。動物園や遊園地など、動物や子どもがいる環境に足を運び、触れ合いや会話のなかで家庭的な側面をアピールするとよいでしょう。

・映画

オンラインデートしかできない状況でも、映画鑑賞は強い味方。動物や家族にまつわる映画を観て、感想を語り合うのがおすすめです。

以上のようなシチュエーションに出くわすことで、あまりピンときていなかった男性側もイメージが膨らみ、リアルに結婚を意識し始めることでしょう。