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結婚から始めよう~堀北真希さん・山本耕史さんの「交際0日婚」~

結婚から始めよう~堀北真希さん・山本耕史さんの「交際0日婚」~

内藤みかの恋活NEWSウォッチ【第1回】

2015年8月、人気女優の堀北真希さんが突然結婚を発表し、世間を驚かせた。お相手は同年5月に舞台「嵐が丘」で恋人役を演じた俳優の山本耕史さん。なんと交際0日で結婚したということで、大きな話題となった。恋人としてのお付き合い期間がなく「もう結婚しましょう」と山本さんが言い、堀北さんが承諾したという、本当にドラマのような電撃結婚だった。

■0日婚は、長続きする

 

相手のことを良く知らないまま結婚したということで、そういう結婚がうまくいくわけがないと言う人が少なからず出た。しかし、それはどうだろうか。同じく交際期間ゼロで結婚した放送作家の鈴木おさむさんと大島美幸さんは…13年を迎えてるが夫婦円満で、最近お子さんも産まれた。ネットでも、女性に会ったその場でプロポーズをし、そのまま2人で婚姻届を提出にいった竹内紳也さんの話が話題になったが、彼のFacebookを見ると結婚3年目を迎えた今も、仲良く暮らしているようである。

 

0日婚は、交際期間がないのだから、つまり、相手のことをほとんど何も知らない。でも、だからこそ、これからお互いを知っていくという楽しみがある。最近のカップルは、お互いのことを「知りすぎて」しまって、疲れている。たとえばLINE。若いカップルほど、1日に50回以上もLINEを交換することも珍しくないという。おはようLINEからおやすみLINEまで、細切れに何度も連絡を取り、相手の状況を知る。寝る時はSkypeでお互いの寝顔を流しながら寝るカップルもいる。彼らは離れていてもネットを介してずっと繋がっていられるので、あえて結婚する必要を感じなくなってしまっているのだ。

■根っこにある揺るがない思い

 

0日婚をした3組に共通しているものがある。それは、男性側が女性を結婚前から尊敬していたということだ。誰でも良かったわけではない。彼らはちゃんと「選んで」いるのである。鈴木さんは大島さんを「すごい女芸人が現れた」と感心していたし、山本さんも堀北さんを「すごく芯がある女優さんだな」と評価していた。相手への尊敬があったので、結婚についても瞬時に肯定することができたのだろう。人として尊敬できる相手となら、きっとうまくやっていける。そんな確信があるからこそ踏み切れたのだ。

 

また、竹内さんに至っては、結婚相手の条件をいくつか考えていた。「20歳~35歳」「将来は竹内さんの実家で一緒に暮らすこと」「借金が300万円以上ないこと」。夢を叶えるためには具体的にイメージするといいとどこかで聞いたことがある。彼がネットで結婚相手を募集した際、その条件にすべて当てはまるという女性が、パワーポイントで結婚の提案書を作成して送ってきた。竹内さんは本気でそうした書類を作ってくれた彼女に感動したのだという。尊敬や感動を最初から持っていたからこそ、愛に変化させることができたのだ。

■多けりゃいいというものではない

 

今回の報道を見て、0日婚をマネしようとする人は、さすがにまずいないだろう。相当の覚悟が必要なことだからだ。0日婚の場合、展開が早すぎて親にも相談せずに入籍してしまい、後で叱られるケースもあると聞くし。けれど、山本耕史さんが、返事もないのに40通も手紙を書き続けたことをマネしようという人は少なからずいることだろう。アタックし続ければいつか想いは通じるのだなと勘違いする人が出ないことを祈りたい。

 

誰もが40通のラブレターを送って好感を持たれるというわけではない。山本さんと堀北さんは舞台の共演者であり恋人役。元々顔見知りで会話も交わす仲だった。毎日稽古場で顔を合わせていたので、手紙も自然な感じで渡せたのだろうし、手紙の内容も稽古に関してのことが書かれていたというから、誠意も伝わったのだろう。よく勘違いしがちなことなのだけど、すべての手紙(メール)が、数が多ければ想いが伝わるというものではないし、長ければ長いほど熱意があると受け取ってもらえるわけでもないのである。

■相手に見せない部分も必要

 

以前、私の知り合いの男性がラブレターを受け取りどう返事をしたものかと相談してきたのだけど、その分厚さに驚いた。書いてきた女性は「自分の生い立ち」から「今日まで」を綴っていた。つまり手紙の中に自分のことばかり書いていた。全部読んだのかと聞くと、まだ途中ですと返ってきた。おそらく読み終えるまでに1時間くらいはかかりそうな量だった。送った側は文章の長さで愛情を示そうとしたのだろうけれど、送られた側からすれば「もう少し短く簡潔に」とお願いしたくなる量だった。

 

送り主は、なぜラブレターで自分のすべてを語ろうとしたのだろう。おそらく「こんな私ですが良かったらお願いします」という意味だったのだろう。しかし彼女は大事なことを忘れている。それは、ミステリアスな部分を保つこと。男は「隠されている部分を知りたい」という好奇心に突き動かされる生き物だという。人の「知る楽しみ」を奪ってはいけない。全部晒すのではなく、特に明かす必要がないことは伏せておいたほうが、交際は味わい深いものになるはずだ。その究極の形が、相手のことを知らないままゴールインする0日婚なのだろう。

 

(文・内藤みか)

連載 内藤みかの恋活NEWSウォッチ

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    ライタープロフィール

    内藤みか

    ないとう みか

    作家/脚本家/イケメン評論家。山梨県出身。
    『イケメンと恋ができる38のルール』(ベストセラーズ)、『年下オトコ×年上オンナ』(ゴマブックス)など著書80冊以上。
    ラジオドラマ脚本『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)で文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。
    舞台脚本『男おいらん』はマンガ化や小説化も。イケメン電子写真集『Japanese Hot Guys』ではカメラも。
    「内藤みかのイケメンブログ」

    http://ameblo.jp/micanaitoh/

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