自分に似た人、真逆の人?人生のパートナーはどちらがよいかをドラマ『未解決の女~警視庁文書捜査官』に学ぶ

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(略して「いつ恋」)というドラマが話題になっています。「いつ恋」は、貧しさや長時間労働に喘ぐ若者たちの物語。今、若者たちは生活していくのがやっとで、マイカーや持ち家どころか、結婚することすら難しいのではないかと感じています。多額の奨学金の返済を抱えている人もいます。厳しい環境下でも、幸せな恋愛をするためには、どうしたらいいのでしょうか。
多額の奨学金というキーワードは、2014年のドラマ「僕のいた時間」に出てきました。ヒロインの恵(多部未華子さん)は数百万円の奨学金返済を抱え、少しでも良いところへの就職を目指すものの、全敗し、介護施設のアルバイトをすることになったのです。少し前までの日本は、終身雇用制度といって、一度入った会社で定年まで務めることが可能でした。けれど今、25~29歳の男性の15.6%、女性の27.0%は、非正規の職員として働いている現状にあります(厚生労働省 平成26年「国民生活基礎調査の概況」)。
恋人が欲しくない、と答える人も増えてきました。20代の未婚の人の中で実に男性で39.7%、女性では41.1%もの人が「恋人が欲しくない」と答えたのです(内閣府 平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」)。聞いてみると、特に男性ですが「女性にプレゼントを買うお金がない」「デートをするお金がない」とお金のことで躊躇しているケースも少なくないのです。バブルの頃、恋人達はクリスマスにシティホテルに泊まり、豪華ディナーを食べていましたが、今はお部屋でまったり手料理クリスマスを過ごすカップルが増えたのだとか。
日々の生活の疲れから、たとえ恋人がいても「休みの日はひとりでゆっくり寝ていたい」と言う人がいます。疲労や経済的不安などから、恋人を作る余裕や恋人と過ごす余裕がない人が多くなっているのです。「いつ恋」のヒロイン・有村架純さん演じる音は、2人の男性の間で気持ちを揺らします。運送会社で長時間労働をしている狭いアパート暮らしの練か、勤務先の御曹司の朝陽か。経済力だったら圧倒的に朝陽ですが、ヒロインは迷います。それは貧しい練の中に、何かとても大切なものを感じたからなのでしょう。
お金はもちろんあるにこしたことはありません。けれど、恋人であれ結婚相手であれ、とても長い時間一緒にいることになります。一緒にいて落ち着く、一緒にいてラクな気持ちになる、当たり前のようですが、それこそが一番大切なポイントなのだと思います。音は、練と一緒にいる時、背伸びもせず、自然に、自分が思ったことを素直に口に出すことができていますが、朝陽と一緒にいる時は、どこか身構えていて壁を作っているようにも見えます。彼女の魂は、練のほうを求めているのかもしれません。
私は長いこといろいろなカップルを見てきましたが、お金が理由で結婚すると、その相手にお金がなくなった時点で結婚生活を終えてしまう人が何人もいます。その人は、その男性とではなく、お金と結婚していたのだと思います。ではどうやって、本当に好きな人を見つければいいのでしょう。答えはわりと簡単で、ピンチになった時や、ふっとさみしくなった時に「会いたいな……」と思い浮かぶ人が、そうなのだと思います。何の欲も目的もなく、ただ、会いたい、と反射的に思える人。ドラマでも音は練に会えると嬉しそうですよね。今、私は誰に会いたいんだろう、と、自分の心に尋ねてみませんか……?
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