13年ぶりの再会で恋心は芽生える？人生のパートナーを手に入れる方法を、ドラマ『ハケンの品格』に学ぶ

ドラマに学ぶ恋愛テクニック【第８９回】

「友達以上に思えない」は、交際お断りの常套句。しかし、それを繰り返していたら生涯未婚まっしぐらです。そこで、友達としか思えない相手との関係を次のステージに進め、人生のパートナーを手に入れる方法を、ドラマ『ハケンの品格』に学びます。

ドラマ【ハケンの品格】

一匹狼のスーパー派遣社員・大前春子(篠原涼子)が、大手食品メーカーで、正社員顔負けの活躍をして会社を救う13年前の大ヒットドラマの13年ぶりの続編です。

13年ぶりの再会で恋心は芽生えるの？

13年ぶりに続編が放送された『ハケンの品格』が、最終回を迎えました。主人公のスーパー派遣社員・大前春子（篠原涼子）は年齢不詳とありますが、演じている篠原涼子さんの実年齢が46歳で、三角関係にある東海林武（大泉洋）と里中賢介（小泉孝太郎）の役柄が、それぞれ44歳、43歳ですので、春子も41～44歳くらいと推定されます。40代になっても、春子の格好良さは健在ですが、以前のような『憧れの対象』ではなく、反面教師として『仕事はそこそこでいいから、結婚して子供を産む人生を歩みたいなあ』と感じた女性も多かったのではないでしょうか。実際に篠原涼子さんも、結婚・出産して、母親になられましたしね。

ドラマでは、バツイチになった東海林が、13年ぶりに再会した春子に惹かれていきます。しかし、二人が最終回までに結ばれることはなく、いつか結婚するかどうかは視聴者の想像に委ねられました。このような腐れ縁の二人が、年齢を重ねて結婚に至るケースは、実際にあるのでしょうか？

友達から恋人に発展する可能性

友達として仲良くなり、自然な流れで恋人になり、そのまま結婚するというのは、20代の頃に多くの女性が思い描く恋愛の理想パターンですが、30代になると、身近で新たな出会いを期待することが難しく、更に同年代の男性の半分は既婚者となる為、結婚相手候補どころか、新たな男友達をつくる機会が減ってしまいます。そこで新たな対象となるのが、かつて仲がよかったけれど、連絡が途絶えていたり、定期的に会えていなかった男友達。学生時代は素朴な印象が強かった女性が、社会人になってグッと色っぽくなるのはよくある話で、単に綺麗になったからというだけでなく、かつての野暮ったい女性の姿を知っているからこそ、そのギャップに惹かれる男性が多いのです。

また今まではグループで行動することが多かった相手と、二人で会ってみると、新鮮な印象を受けることも多いので、30歳過ぎたら、新たな出会いと同時に、かつての友人知人と会う機会を設けることが、最後の恋のお相手探しの近道となります。

尚、女子校育ちだったり、女性が多い職場だったりで、若い頃に知り合った男友達がいないという方の場合は、そもそも男友達づくりが苦手でしょうから、友達から恋人パターンではなく、最初から恋愛対象として出会うことができるマッチングアプリや、婚活パーティー、結婚相談所の利用した方が、パートナーが見つかりやすいと言えます。

友達が恋愛対象に変わる瞬間

友達関係から始まり、段々と好きになっていくといっても、当然そこには何かしら理由があるもので、ただ一緒にいる時間が長かったというだけでは、恋愛感情は湧きません。

ドラマの中で、東海林は派遣社員である春子を、最初はバカにしていましたが、仕事ぶりをみているうちに、彼女の責任感の強さや、隠れたところで他人を思いやる優しさがあることに気がつき、惹かれていきました。やはりここでも「ギャップ」が恋の媚薬の役割を果たしています。

友達同士の場合には、お互いに『色気』を消していることが多いので、恋の種を撒くのであれば、まずはいつもと違うファッションやヘアスタイルで会うことが、簡単で効果的です。

外見の変化だけでなく、気持ちを具体的な言葉することも忘れてはいけません。東海林は春子への「好き」という思いを、前作でも続編でも、きちんと言葉で伝えました。春子はドラマの中の人物ですので、東海林の気持ちに応えませんでしたが、リアルな世界では、13年経っても、以前と同じように自分を女として愛してくれる男性がいること自体が奇跡だと感謝する気持ちが何よりも大切です。友人だった男性に、今更ときめきを感じることは難しいと感じるかもしれません。しかし、この奇跡は、ときめきよりも尊いものだということが理解できた女性には、きっと幸せな未来が待っていることでしょう。