相手を逆上させないために！　上手な好意の断りかた

内藤みかの恋活NEWSウォッチ【第３６回】

思う人には思われず、思わぬ人からは思われて……。婚活パーティーに参加すると、そんなせつない状況に陥ることもあります。せっかく交際を申し込まれても「ごめんなさい」と言わなくてはならないのだから、申し訳ない気持ちになることもあるでしょう。婚活パーティーだけでなく、日常生活においても、交際をするつもりのない男性からのアプローチには、上手にお断りをする必要があります。けれど恋愛マニュアルには、恋の告白の方法はのっていても、告白のお断りの方法は書かれていません。今回は、お断り上手になるコツについて、考えてみましょう。

■「気がある」と勘違いされない方法

男性に「気がある」と誤解され、猛烈にアタックされる女性がいます。本人に聞くと、いくつかのことが重なってそうなってしまうとのことでした。勘違いされてしまったのは、目が合ったら見つめ返すクセがあるということで、それを「僕をじっと見つめている」と思われることと「面白いことを言われると、相手の肩や腕を叩くことが多い」ということ。視線を向けられる時間が長かったり、ボディタッチが多かったりすると、男性は「自分は好かれている」と思いこんでしまうのです。

彼女は、相手が誤解しかけたときにすぐに「自分には恋人がいるので、あなたを恋愛相手として好いているわけではない」ということを、さりげなく伝えて修正しているので、トラブルに発展することはありませんでした。しかし、やはり似たような誤解を与えてしまっていた女性は、とうとう相手から、誕生日に本真珠の高価なネックレスをある日贈られてしまいました。お付き合いしているわけでもないのにこんな高価なものをいただくのは良くない、と、彼女は迷った末に、その人にきちんとお話しすることにしたそうです。

■「あいまい」が誤解を生む

彼女はネックレスをくれた男性に会い「あなたと交際することはできない」と伝え、気持ちはとても嬉しいけれど、受け取るわけにはいかない、とお詫びの気持ちと共に、ネックレスをお返ししました。すると向こうも「あなたの気持ちはよくわかりました」と、引き下がったそうです。男性は女性が欲しがるものを知りたがります。大好きなアーティストの入手困難なライブチケットを先方が手に入れ、一緒に行きましょうと言われたという人もいます。いただいたら嬉しいものであっても、受け取るべきかどうかは時と場合によると思いますので、慎重な判断が必要です。

誤解されたまま色々受け取ってしまうのは、さらなる誤解を生みかねません。その気がないのなら、早めに「恋愛感情はない」ということを何らかの形で伝える必要はあるかもしれません。前からの知り合いであれば、会話の時間も持てるかもしれませんが、よく知らない男性から突然贈り物をいただいた場合やアプローチをされた場合は、２人で会って説明するわけにもいかず、困ってしまうこともあるでしょう。けれどずいぶん後になってからお断りすると「さんざんプレゼントしたのに何だ！」と怒り出す男性もいるようです。

最近の婚活パーティーではメールアドレスや電話番号よりも、LINEのアカウントを聞いてくる人が多いそうです。気まずくなったらブロックすればいいという気軽な気持ちで教えてしまう人もいるようですが、ブロックされると逆上する人もいます。また、トラブルが起きた時にはやりとりの記録が証拠になることもあります。ブロックをすると今までのやりとり、つまり証拠が消えてしまう場合もあるので、安易なブロックはおすすめできません。時にははっきりと「ごめんなさい」とお伝えすることも、思いやりなのかもしれません。