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デート中に彼を褒めたつもりが、空回り……なぜなの!?

デート中に彼を褒めたつもりが、空回り……なぜなの!?

「恋愛ベタさん」のための話し方カウンセリング【相談8】

みはるは、婚活パーティで出会った彼(石川くん)と、はじめてデートすることになりました。

「男の人とデートなんて何年ぶりだろう」

楽しみと嬉しさとドキドキで、みはるの心は浮かれっぱなし。

そして、デート当日。彼が何をしていても「素敵!」と思う、みはる。

みはるは、“男性は褒めてあげたほうがいい”と聞いたことがあるし、自分の気持ちも伝えたくて、彼をたくさん褒めました。

ところが、彼はあまり嬉しそうじゃないみたい。

なんでこうなっちゃうの!?

■彼との会話内容は……

カフェでデート中、店員さんが水とおしぼりを彼に渡しました。そのときの彼の対応を見て、みはるは……

 

店員「いらっしゃいませ」(テーブルにお水とおしぼりを置く)

石川「ありがとうございます」

みはる「石川さんって優しいですね」

石川「え、なんで?」

みはる「ありがとうって、ちゃんと言って、すごいいい感じです」

石川「そんなことないよ」

みはる「そんなことありますよ。絶対、優しい人です」

石川「べつに、たいしたことないって」

みはる「ちゃんと言えてすごいなって思います」

石川「……うん」

■「男性は褒め言葉に弱い」は本当?

女性は男性と比べると、わりと褒められることが多いので、これみよがしな口先の褒め言葉に、簡単に心を動かされません。

男性はというと、あまり褒められ慣れていないので、ちょっとした褒め言葉にコロッとまいって、その気になってしまいます。

よく、昔から言われたものです。つまり「男性は褒め言葉に弱い」と。

ですから、好きな男性を振り向かせたい、男性からモテたいなら、

「相手を褒めるに限る」

と、雑誌やハウツー本などで盛んに言われています。

その結果、多くの女性は、「男性は褒め言葉に弱い」と思いこんでいるところがあります。みはるさんもその一人のようですね。

ですが、最近様子が変わってきました。男性も女性に褒められる機会が増えてきて、以前ほど褒め言葉に弱くはないのです。

■自然な褒め言葉がいい

 

石川「ありがとうございます」

みはる「石川さんって優しいですね」

石川「え、なんで?」

みはる「ありがとうって、ちゃんと言って、すごいいい感じです」

 

みはるさんは、自分が感心したことをそのまま伝えています。褒め言葉が自然に口から出ていて、ムリがありません。

外国人に英語で道を聞かれた彼が、英語で答えたのを見ていて、女性が、

「すごい! あなたって英語上手なのね。尊敬しちゃう」

と褒めたそうです。それは、彼女の本心からの褒め言葉で、感情がこもっていたので、彼は嬉しかったそうです。

■「褒めよう」と焦ると言葉が空回りする

 

石川「そんなことないよ」

みはる「そんなことありますよ。絶対、優しい人です」

 

褒められた石川さんが、

「そんなことないよ」

と答えたのは照れくさかったためで、内心は嬉しい気持ちがこもっています。

例えば、もしあなたが男性に「素敵なネクタイですね」と褒めたところ、「そんなことないです」と言われたら、どう答えますか?

「褒める」というのは、相手に対して良いと思ったことに気持ちをこめて、言葉で伝えることです。

あなたが、そのネクタイを素敵だと感じ、似合うと思ったのなら、

「とてもよくお似合いですよ」

これでよいのです。

さて、みはるさんです。

「そんなことないよ」と言われて、なんとか褒めたい気持ちを分かってほしくて、焦ってしまい、

「そんなことありますよ」

相手の言葉に反応して、言い返しています。

無理やり褒めている感じに聞こえてしまいますし、「褒め言葉」でも、強制されると素直に喜べなくなります。

そこへさらに、

「絶対、優しいです」

が加わると、無理やり褒めていたような感じが一層強まって、相手はうるさく感じて、

「べつに、たいしたことないって」

と、引いてしまいます。

「ちゃんと言えてすごいなって思います」

と、心のこもった褒め言葉から遠のいて、言葉が空回りして、浮き上がってしまいます。

では、みはるさんは、どうすればよかったのでしょうか。

■相手の言葉を受け止めて、自分の感じたことを返す

まず、「そんなことないよ」と言われた場合、「そうですか」と、穏やかに受け止めて、

 

みはる「私、ありがとうって言葉の響きがとても好きなんです。ありがとうを言う男性って意外と少ないんです。だから自然に言えるのって、いいなと思って」

石川「そうかな、ぼくは当たり前のことを言っただけだよ」

みはる「私は石川さんの『ありがとう』が聞けて、嬉しかったです」

 

褒めなくちゃいけない、と思わないこと。自分がいいなと思った、嬉しかったことを「褒め言葉」として相手に伝えれば、気持ちがこもって、彼の心に響く言葉になることでしょう。

《今回のポイント》

・最近の男性は、単に「褒めてあげればいい」ではなくなった

・心のこもった「いいな」「うれしいな」で、十分褒め言葉になる

・褒め言葉でも無理に褒めた感じに聞こえてしまっては、素直に喜べない

連載 恋愛ベタさんのための話し方カウンセリング

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    ライタープロフィール

    福田健

    ふくだ だけし

    株式会社話し方研究所 会長。
    1961年中央大学法学部卒業後、大和運輸(現・ヤマト運輸)入社。1967年、言論科学研究所理事を経て、1983年に話し方研究所を設立。社団法人話し方能力向上協会 代表理事。
    従来のコミュニケーションの取り方が通用しなくなりつつある現代、年齢や価値観の相違がある人などとのコミュニケーションの取り方について研究している。
    著書に、『女性は「話し方」で9割変わる』 (経済界)など多数。

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