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「最初の一言」あいさつから会話が続かない

「最初の一言」あいさつから会話が続かない

「恋愛ベタさん」のための話し方カウンセリング【相談1】

30歳になり、「そろそろ結婚したい!」と、婚活をはじめたアラサー女子・みはる。

婚活パーティに参加してみたものの、男性との最初の会話でつまずいてしまったようで……。なぜ、会話が盛り上がらなかったの!?

■婚活パーティで出会った男性との会話内容は?

恋愛未経験のアサラー女子、みはる。

良い男性との縁を求めて、「婚活デビュー」をすることに決めました。

ある日、勇気を出して婚活パーティに参加したところ、はじめて会う男性陣に戸惑ってばかり。

とはいえ、せっかくパーティに来たのだから、なんとか男性に話しかけなくては、と声をかけてみたけれど……。

 

《会話内容》

 

みはる「はじめまして、原です」

男性「あ、どうも、石川です」

みはる「えっと、こういうパーティには、よくいらっしゃるんですか?」

男性「えっと、ん~、まぁ」

みはる「そうなんですか。何回目くらいなんですか?」

男性「数えてないけど、23回くらいです」

みはる「そうですか、楽しかったですか?」

男性「まぁ、はい」

みはる「そうですか……

 

なぜ、みはると男性との会話は盛り上がらなかったのでしょうか?

会話内容を1つ1つ振り返りながら、話し方研究所 代表の福田健先生にアドバイスいただきます。

 

■名前は「フルネーム」で伝えたほうがいい

みはる「はじめまして、原です」

 

《福田先生のアドバイス》

たいていの人が、自分の名前を言うとき、苗字で済ませてしまいます。そして、すぐ、

「えっと、こういうパーティによくいらっしゃるんですか?」

など、次の話をしてしまうんです。

相手との会話の最初の一歩です。あなたの名前を覚えてもらうため、フルネームで言いましょう。

「はじめまして、どうぞよろしくお願いします。原、みはるです」

と。

 

■名前をもとに自己紹介してみる

みはる「えっと、こういうパーティによくいらっしゃるんですか?」

 

《福田健先生のアドバイス》

上記の質問などの前に、まず簡単な自己紹介をしましょう。婚活パーティでは続けて何人もの人に会うので、名前を覚えてもらう工夫がいりますね。例を出してみます。

「連勝中の読売ジャイアンツの原監督と同じ苗字です。かといって、何の関係もないのですが、なんか『今、連勝中だよ』なんて聞くと私も嬉しかったりします」

こんなふうに話せば相手の男性から、

「ジャイアンツファンなんですか?」

なんて話が広がるかもしれません。

「ガンダム知ってますか? マイナーですがガンダムに『ミハル』って女の子、出ているんですよ」

など、アニメやキャラクターの名前を使ってもいいですね。

「沢谷久美子です。沢谷の〈や〉は〈谷〉という字を書きます。よく、〈さわたにさん〉なんて呼ばれますが、さわやなんですよ」

読み方の説明をすると、あなたの名前の漢字が記憶に残ります。

■相手を質問攻めしないようにする

みはる「何回目くらいなんですか?」

みはる「楽しかったですか?」

 

《福田先生のアドバイス》

緊張すると、質問に質問を重ねがちです。

「よくいらっしゃるんですか」

「何回目ですか」

「楽しかったですか」

これでは問い詰められているようで、相手の男性も「まぁ、はい」と、答えに困ってしまいます。相手のことを聞きたかったら、まず先に自分のことを話してみましょう。

「実は私、参加するのがはじめてで、すごく緊張しているんです」

これで、相手の男性も話しやすくなって、

「そうなんですか。実は、ぼく2回目なんですけど、やっぱり緊張しますよ」

などと、答えてくれるでしょう。

■相手に名前を聞いてみる

男性「あ、どうも、石川です」

 

《福田先生のアドバイス》

相手の男性に何を質問するかは、相手の話の中にヒントがあります。

「石川さんの名前のほう、聞いてもいいですか?」

「かつのりです。『かつ』は勝利の勝で『のり』は宣言の宣、勝利宣言、略して勝宣っていうわけです」

「わぁ~、なんか由来がありそうですね」

「ええ、さっき原さんが野球の話をされていましたけど、ウチはオヤジが野球好きで、特に高校野球っていうと、熱くなるんです。そこから、勝利宣言、すなわち勝宣って。父親がつけてくれたんですよ」

「へえ、面白い。石川さんの名前には、お父さんの気持ちがたくさん詰まっているんですね。ということは、石川さんは野球がお好きなんですか?」

「高校時代、野球部に入っていました」

「そうなんですか!」

「でも、高校の三年間だけだから、たいしたことないですよ。原さんは高校時代、何をしていたんですか?」

相手の話から質問をしていくと、お互い緊張がほぐれて、以降の会話もスムーズになります。

「話さなくちゃ、話さなくちゃ」と、力が入り過ぎると、相手は窮屈になって、会話が止まってしまうのです。

《今回のポイント》

・苗字だけではなく名前も忘れずに伝える

・簡単な自己紹介パターンを用意しておく

・相手の名前を聞いて関心を示して

連載 恋愛ベタさんのための話し方カウンセリング

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    ライタープロフィール

    福田健

    ふくだ だけし

    株式会社話し方研究所 会長。
    1961年中央大学法学部卒業後、大和運輸(現・ヤマト運輸)入社。1967年、言論科学研究所理事を経て、1983年に話し方研究所を設立。社団法人話し方能力向上協会 代表理事。
    従来のコミュニケーションの取り方が通用しなくなりつつある現代、年齢や価値観の相違がある人などとのコミュニケーションの取り方について研究している。
    著書に、『女性は「話し方」で9割変わる』 (経済界)など多数。

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