ルーズな彼にイラッ！　大好きな彼をちゃんと怒ることができる？

男性の心をガッチリつかむ！　「話し方」美人レッスン【第９回】

約束の時間を守らない、彼のルーズな部分にイライラ……。

とはいえ、感情的にガミガミ怒ったら“ヒステリー女”と思われてしまうかも!?

あなたなら、どのように気持ちを伝えますか？

■いつもデートに遅刻してくる彼に、何と言えばいい？

《相談内容》

デートの待ち合わせにいつも遅刻してくる時間にルーズな彼。イライラもたまっているし、「ゆるせない！」ってキレてしまいそう。けど、ヒステリーだと思われるのも嫌だし、なんて言って怒れば効果的でしょうか？

《アドバイス》

好きな彼にでも「怒る」ことは人として自然なことです。ただ、言い方を一歩間違えると「ヒステリー」「キレやすい」女性と思われ、引かれてしまうかもしれません。彼に「怒り」を伝えるときの注意点と具体例を出して一緒に考えていきましょう。

■1.〈言っても分からない〉とあきらめて言わない

あなたは時間をきちんと守る人です。なので、時間に遅れてくる彼に対してイライラを感じて〈何やっているのよ！〉と、腹が立ってきます。

でも、まだ彼との関係も日が浅く、慣れていない状態なので、

「時間はきちんと守ってほしい」

と怒っても、分かってもらえるか分からないし、どんな反応をされるか見当がつきません。それに彼のことが好きだし、言って嫌われるくらいなら黙っていよう、と次第にあきらめる方向に傾いていきます。

ただ、言わなければ何も変わりません。

彼との将来を考えたうえでも、「言う」道を選択するのも必要ではないでしょうか？

さらに、我慢していると、たまった感情が突然爆発する危険があります。

「あきらめ」は自分への装いで、彼への想いや期待がある以上イライラは消えることはありません。

そこで、どう言うかです。

■2.「あなたは待っている相手の気持も分からない人ね」と人格否定する

自分の考えを持つことは大事です。

問題なのは、自分の考えへのこだわりが強くなると、それ以外、聞こうとしなくなる態度です。

「大事な会議に遅れてくる人がいるでしょう。何があったか知らないけど、そういう人って私、許せない」

会社でこんな話を耳にすることがあります。自分はどんなことがあっても時間に遅れない、を信条としている彼女にとって、時間にルーズな相手が受け入れられないのです。

このタイプの女性は、遅れてくる男性に、

「時間に遅れて平気な人は間違っている」

と、言ってしまう人です。

自分の考え以外、認めようとしなければ相手の考え方が理解できなくなります。

実は彼、沖縄あたりの生まれの、のんびり屋で時間に対しても気にしない男性かもしれません。世の中にはそういう人もいると理解できれば、人格を否定するような言い方はしないですみます。

「待っている人の気持ちが分からない人」

と、否定されて喜ぶ男性はいません。ショックを受けるか反発するかです。

■3.「どうして遅刻するの？　何してんの？」と理由を問い詰める

自分の怒りを鎮めようとして発するのが、

「どうしたの？」「何してたの？」

といった質問です。

この種の質問は、理由を聞いて自分が納得したいために発していることが多いようです。

「犬がおしっこしちゃって」

「え？　犬飼っているの？」

「あ、うん。可愛いんだよ」

こんなやり取りであれば、<まぁ、仕方ないかな>と納得します。

ところが、答える側にしてみれば、

「どうして遅刻するの？」

など、詰問口調で言われてから、「実は」と答えるのは、責められているようだし弁解しているようで答えづらいものです。

もし、質問するとすれば、「なぜ」「どうして」を詰問口調で言わないようにしましょう。

■4.「事情があったのかもしれないけど、何十分も待つのはツライの…」〈自分の気持ちを遠まわしに伝える〉

待ち合わせ中、ただぼんやり待っているわけではありません。

<毎回遅刻できるってことは、私のこと本気で考えていないんじゃないか>

<もしかして何かあったのかな>

そんなことを考えているうちに、イライラしてきて、

<今日こそちゃんと言いたいこと言おう>

と思います。だけど、

「お待たせ～、ごめんごめん」

と言って来る彼の顔を見ると、上がっていた感情のボルテージが一気に下降します。なので、言いたいことの半分以上を胸にしまい込んで遠まわしな言い方になってしまうことがあります。

そんなときは、もっとはっきり、

「遅れるんだったらメールで知らせてほしい。私もイライラしないですむから」

と、何をどうしてほしいかをはっきり口に出して言ってください。

自分の気持ちを伝えることには勇気がいります。ですが、中途半端などっちつかずの言い方では、彼が「彼女は結果的に何が言いたいのかな？」と分からなくなり、戸惑ってしまうんです。

彼を困らせ、自分もスッキリしない。そんな状態では2人の関係は長続きしませんから。

■5.「私、怒ってるの、あなたが遅刻するってことに！」と正直に言う

腹が立ったら腹が立ったと言う。怒りを覚えたら「私、怒ってるの」と、言葉に出して伝える。

良いも悪いもありません。感情を口に出して伝えることは、自然なことです。

我慢して怒っていないふりをするのは不自然です。やがて爆発するか、無理に抑えてよそよそしい接し方になるか、いずれにしても相手とはうまくいかなくなります。

「感情的になる」ことと「自分の感情を伝える」こととは別のことです。前者は腹立ちまぎれに相手を非難することであり、後者は、

「自分が思っていること、怒りの感情がどこから出てくるのか」

を正直に伝えることです。

「あなたが遅刻するのが嫌なの。正直に言うね、私怒っているの」

「ごめん」

「なんで怒るかを考えたんだけど、遅刻されるとあなたのことがだんだん分からなくなるの。もしかして、私と遊ぶことに気が乗らないんじゃないかなとか。そう思うと、不安になってイライラしてくるの」

書いてしまうと簡単なことのようですが、このように自分の気持ちを正直に伝えるのは勇気がいります。

<格好悪い><みっともない><恥ずかしい>そのため彼に言わなくても分かってほしいと期待してしまいます。でも、分からない男性が多数いるのです。

感情に任せて否定した言い方をするのではなく、自分の気持ちを正直に伝えられたら、彼も受け止めてくれると思いますよ。