ハイスペック男の恋の弱点を知り、あなたに釘付けにする方法を、ドラマ『私たちはどうかしている』に学ぶ

ドラマに学ぶ恋愛テクニック【第９１回】

才能や財力に恵まれているが故に、いつも孤独と隣り合わせの方は多いものです。そこで、ハイスペック男性の孤独に触れ、彼の心をあなたに釘付けにする方法を、ドラマ『私たちはどうかしている』に学びます！

ドラマ【私たちはどうかしている】

老舗和菓子屋の跡取りである椿（横浜流星）の父親が、七桜（浜辺美波）の母親に殺害されたことで、離ればなれになった幼馴染の二人が、15年の時を経て再会し、過酷な運命に翻弄されながらも恋におちていく、安藤なつみさん原作漫画のドラマ化です。

ハイスペック男性の弱点

創業400年の歴史ある老舗和菓子屋『光月庵』の跡取り息子である高月椿（横浜流星）は、親が決めた結婚を破談にする為、和菓子のイベント会場にいた和菓子職人の花岡七桜（浜辺美波）にプロポーズをしたところ、予想外にOKの返事をもらいます。出会ったその日にプロポーズを受けた七桜のことを『光月庵の看板目当ての女』と決めつけ、愛情もなく、形ばかりの婚約者を演じていまいた。しかし椿は母親の不貞によりできた子供で、光月庵の血縁者でないことを理由に、跡取りにはしないという椿の祖父・高月宗寿郎（佐野史郎）の言葉を聞いても、七桜が椿から離れなかった為、椿は七桜のことを『過去の女達とは違う』と感じ、気になりはじめます。

ハイスペックの男性は、近寄ってくる人に対して『スペック目当て』ではないかという疑念を抱きます。女性に限らず、男性であっても、投資話等を持ちかけてくる人が多いからです。また、多くの人にちやほやされても、本当の自分を見てくれてはいないという孤独と隣り合わせである為、スペック抜きに『親切にしてくれた人』『愛情を抱いてくれた人』に人一倍弱いのです。

自分の為に闘ってくれる女

家族での食事時、椿が席を外した途端、祖父の宗寿郎は『椿は和菓子に対する愛もなく、愚かでどうしようもない奴だ』と蔑みます。椿の母・今日子（観月ありさ）は腹を立てますが、抗議する勇気はなく、言葉を飲み込みました。しかし七桜は『椿さんは、大旦那様に負けないくらい、このお店のことを大事にしています』と反論します。もちろん立てつこうとしたわけではなく、思っていることを素直に言葉にしただけですが、襖に隠れて、七桜の言葉を聞いていた椿は、七桜が本当の自分を理解し、更にそれを立場が上の人に対しても、堂々と言ってくれたことに驚き、完全に恋に落ちてしまいました。

人は誰もが、『本当の自分』を、社会や周囲の人に認めてもらいたいと願って生きています。そして欲を言うならば、その『本当の自分』を誰かに心から、愛して欲しいのです。

ですから、ハイスペック男性を振り向かせる為には、スペックを外し、丸裸になった彼のよさを見つけることが何よりも大切で、更にそれを本人にわかるように伝えることがポイントとなります。

上手に隙を与える女になる

七桜は椿をかばったことで、宗寿郎を敵に回してしまいます。七桜が初めて垣間見た光月庵の家族の確執は想像以上に根深く、以前、椿に『大旦那様とちゃんと話をしてみたら？そしたらわかりあえるかも』と、軽はずみな発言をしてしまったことを、椿に泣きながら謝りました。
椿は、自分の過ちを素直に詫びることができる七桜の素直さに可愛げを見出し、更に、今までずっと一人で抱えてきた椿の苦しみを、七桜が理解し、共感してくれたことで、恋心を止められなくなり、二人きりになった途端に、たまらず後ろから椿を抱きしめます。

仲がよく、一緒に行動することが多くても、友達から恋人に発展しない男女が多いのは、心が突き動かされる瞬間と、男性が気持ちを行動に移すタイミングという名の『隙』が女性側にないからです。男性の心を掴むには、相手がハイスペックであろうとなかろうと、掛け値なしにその人のことを思う気持ち以外にはありません。更に、男性の心がグラグラしているタイミングで、『抱きしめたい』『触れたい』と思わせる隙を与えることが何より大切。本物の『隙』とは、肌見せやボディタッチをすることではなく、お相手の魂にぶつかること。自分の心をオープンにし、目には見えない心の鍵をこじあけることができれば、彼はもうあなたから離れていくことはないでしょう。