婚活パーティで視線が集中! 淑女の優雅な立ち居振る舞い
恋人の家族との対面、訪問&挨拶のマナーは大丈夫?
必ず「また会いたい」と思ってもらえる! 愛されマナー予習帳【第12回】
いよいよ結婚の意思がかたまったら、相手のご両親に挨拶に行くことになります。緊張のあまり、ぎこちなくなってしまいそうですが、このシーンこそマナーの有無が問われます。大人のマナーを身につけておきましょう。
◆訪問前にチェック! 大人の礼儀作法
まずは、身だしなみを整えます。正式な結婚の挨拶であれば、男性はきちんとスーツを着ましょう。家にあがることを考えて、靴下は、ほつれのないきれいなものを用意してくださいね。新品を用意することをおすすめします。
女性の場合、スーツを着るほどかしこまることはありませんが、清楚なワンピースがおすすめ。正座をする、というシチュエーションも考え、タイトスカートやミニスカートは避けてください。バッグは小ぶりのハンドバックなど、きちんとしたものがいいですね。通勤用の大きなトートバッグなどはカジュアルな印象になるので避けましょう。
靴のお手入れも忘れずに。靴を脱ぐことを考え、中敷きまできれいにしておきましょう。
日程は、相手のご家族に合わせること。自分の予定を優先させてはいけません。午前や、昼食が終わる13時頃までは避けるようにしましょう。訪問の時間が決まったら、遅れたりしないよう、時間に余裕を持って出かけてくださいね。
◆初めが肝心! 玄関での心得
到着したらチャイムを押す前に、再度身だしなみをチェック。夏であれば、きちんと顔の汗をおさえます。寒い時期なら、コートやマフラーといった防寒具は外します。コートは、外の塵や花粉が付いている場合があるので、裏地を表にしてたたみます。塵や花粉を家に持ちこまないようにという配慮です。
玄関での挨拶は、ファーストコンタクト。正式な挨拶の場ではないので、ここで長々と話をせず「どうぞ」と言われたら、すぐに上がるようにします。脱いだ靴はきちんとそろえますが、このとき家人に完全にお尻を向けるのはNG。身体を斜めにしてそろえるとよいでしょう。
◆押さえておきたい、客室でのマナー
【和室編】
・「敷居」と「畳のふち」は踏まない
子どもへのしつけとして「敷居を踏むとお父さんの頭が痛くなるよ」という地域があります。敷居はその家の象徴とされています。そこを踏むのはとても失礼なことですので、注意しましょう。また、かつて畳のふちには、高価な布があしらわれ、家紋を入れていた家が多かったことから、ここを踏むのもNGです。
・座布団は、すすめられてから座る
座布団が用意されていても、いきなりそこにどかっと座ってはいけません。家人に「どうぞ」とすすめられてから座布団をあてるようにします。まず下座に座り、畳の上で挨拶を述べ、家人のすすめの後に「それでは失礼します」と座布団をあてる、というのが正式な方法です。
【洋室編】
・すすめられた席に、丁寧に座る
席次のマナーでは、長ソファがお客様用とされていますが、家人がすすめてくれた席に座ればよいでしょう。どかっと腰を下ろしてゆったりと背もたれに寄りかかったりせず、浅めに腰を下ろし猫背にならないようにします。
・ソファの上に手荷物やコートを置かない
バッグは足元に置くようにします。コートは家人が預かってくだされば、お預けしてしまってOKです。申し出がなければ裏地を表にしてコンパクトにたたみ、荷物の側に置きましょう。
【手土産について】
・相手の家の近所で買わない
手土産は、相手の好みや健康状況を考えて選びます。ここはパートナーに相談しておくとよいでしょう。家族の人数よりも、やや多いくらいがベストです。高価なものを買う必要はありませんが、相手の家の近所で買うと値段がわかってしまうことがあるので気をつけて。
・紙袋から出して渡す
手土産を渡すタイミングは、正式なご挨拶の後です。購入したときの手さげ袋に入れたまま渡さないようにしましょう。中身を渡したら、紙袋はたたんで持ち帰ります。「つまらないものですが」という謙遜の言葉より「お口に合うとよろしいのですが」「おいしいと評判でしたので」というポジティブな言葉を添えて渡しましょう。
◆迷ってしまうご両親の呼び方、どうすればいい?
結婚を前提とした訪問なのであれば、「お父様」「お母様」とお呼びしても失礼にはあたりません。しかし、はじめからなれなれしくされることにナイーブになる方もいますので、初めは「○○さんのお父様」「○○さんのお母様」と呼ぶのが無難でしょう。
恋人を呼ぶときは、下の名前で「○○さん」が基本です。普段呼び合っているニックネームで呼んだり、家族の前で呼びすてにしたりしないように注意してください。また、日頃は寄り添って過ごすラブラブカップルであっても、ご両親の前でイチャイチャしたりせず、節度を持った大人として過ごしましょう。
◆打ちとけて、リラックスしても最後まで丁寧に
お話がひと段落したら、きちんと挨拶をしましょう。帰るタイミングは、訪問した自分から伝えます。「では、そろそろおいとまいたします」などと申し出ます。
「もしよかったら、夕食も一緒に」というお誘いがあった場合、こちらは少々考えなければなりません。初回から長居をして、家族を疲れさせてしまってもいけませんが、本当に準備をしてくれている場合もあります。もっと話したいと思っている場合もあるでしょう。この辺りは、あらかじめパートナーに確認しておくとよいですね。
辞去する場合、「本日はありがとうございました。」とお礼を伝え、最後に丁寧にお辞儀をしましょう。本当に楽しく過ごしました、という余韻を残して別れるのが、日本人の風情です。
以上、訪問のマナーについてお伝えしました。恋人の家族に敬意を持ち、大切にできる大人でいましょうね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。愛されマナー予習帳は、これで最終回とさせていただきます。あなたとパートナーが、愛されマナーによって、最高最善の未来を歩めますように。
連載 結婚観
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