ゲンメツされないようにチェック！　勝負デートの食事マナー

必ず「また会いたい」と思ってもらえる！　愛されマナー予習帳【第２回】

前回は、デートでレストランへ行ったときの入店時や会計のマナーをお伝えしました。今回は、食べ方やワイン選びなど、相手に「デキる人だな」と好印象を与えられる愛されマナーを予習しましょう！

◆相手に見られている!?　食事中のささいな振る舞い

デートも回を重ねてくれば、いろいろなジャンルのお店に行ってみたくなりますね。 居酒屋のように気軽なお店でお酒を楽しむこともあれば、遊園地でハンバーガーをパクリ、ということもあるでしょう。 デートと食事は、切っても切り離せないものですが、どんなお店であっても、意外と見られているのが食事のマナーです。 たとえば、「料理の食べ方」や「お店での態度」といったささいな振る舞いで「相手にガッカリしてしまった」という声は多いもの。 そうならないよう、ある程度の食事の作法を知っていれば、どんなお店に行っても迷うことなくその場を楽しむことができ、パートナーを大切にもてなすことに気を遣えるようになります。 今回は、好感度が上がる料理のキレイな食べ方や、迷いやすいワインのオーダー方法といった、「ちょっとステキな振る舞い」から、これだけはしないで！という食事デートのタブーもお伝えしますね。

◆パスタの取り分けは、気遣いの見せどころ！

カジュアルなイタリアンのお店では、アンティパストと呼ばれる前菜の他、パスタ、ピザ、肉・魚料理などのメイン料理をオーダーし、仲良くシェアして楽しむのがおすすめです。

パスタを取り分ける際、麺がつるつるすべり、ソースがはね、見苦しい感じに……といった経験はないでしょうか？

スマートに取り分けるには、ポイントがあります。

フォークとスプーンでの取り分けに自信がない場合は無理をせず、お店のスタッフに声をかけ、トング（盛りつけの際などに料理をつかむ道具）を借りましょう。

魚介類や野菜などの大きめの具材と麺は、別々に取り分けるのがコツ。

先に麺を取り分け、その上にのせるようにして具材を盛りましょう。

トングを借りることができなかったときには、お皿の端のほうで、麺をまとめるようにしてからフォークで巻き取るとうまくいきます。

また、パスタを食べるときのお悩みNo.1！とも言えるのが、「トマトの赤いソースの洋服への飛びはね」ですね。

このお悩みの裏ワザ解決法をご紹介します。

パスタの種類が豊富なお店であれば、かなりの確率で、スパゲッティなど麺のパスタを、ペンネなどのショートパスタに変えてもらうことができるのです。

オーダーの際、お店のスタッフに「トマトソースのパスタを、ペンネにしていただくことはできますか？」などと確認してみましょう。

そうすれば、相手が「細やかな気遣いに感激！」すること、間違いなしです。

ちなみに、本場イタリアでは、パスタを食べる際にはスプーンを使わず、フォークのみで食べます。スプーンを使うのは、子どもだけ。どんな形状のパスタでも、フォークで取る分量を少なめにして、ひと口で食べられるようにすれば、見た目も美しいですよ。

◆ワイン選びがスムーズになる黄金ルール

ボトルでワインをオーダーする場合の、簡単で知っておくとかなり使える基礎知識をご紹介します。

ワイン選びが上手になるだけでなく、それとなく知識がある人に見えるので、あなたの格が上がってしまうかもしれません。

ここでは、世界のワインの中でも代表格の「フランスワイン」の選び方をご紹介します。

フランスワインの有名な産地といえば、何と言っても「ボルドー」と「ブルゴーニュ」です。

まったくワインのことがわからなくても、この名は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

実はこの2つの産地のワインは、ボトルの形に大きな特徴があるため見分けやすく、なおかつそれぞれ個性にも特徴があるので、1つの目安になりやすいのです。

ワインボトルを人のカラダにたとえると、コルクのある注ぎ口までが首だとしたら、ボルドー産は、肩がはっきりしており、ボトルそのものが直線的。

それに比べてブルゴーニュ産は、なで肩で、やわらかい曲線を描いたボトルの形状です。

赤ワインの色は、ボルドー産は赤黒く濃い色、ブルゴーニュ産は透明度の高いルビー色をしています。

味については、複数種のぶどうを使うボルドー産は、深みがありしっかりとした味わいのものが多いのに対し、一種のぶどうのみを使うブルゴーニュ産は、やわらかく華やかな味わいが特徴です。

イメージとしては、「ボルドーは男性的」、「ブルゴーニュは女性的」と言ったところでしょうか。この2つは覚えやすいので、ぜひご活用ください。

◆食事デート、これだけはやってはいけない3つのこと

 最後に、どんなお店であってもこれだけはしないほうがいい、というマナーをお伝えします。

まずは、「スタッフへの横柄（無礼）な態度」です。

どんなにデートの相手に優しくても、「相手の立場によって態度を変える人」と見られてしまいます。

逆に、スタッフの方がしてくださったことに対し、さりげなく会釈をしたり、「ありがとう」を伝えるなど、礼を示す姿には好感が持てますね。

次にやってはいけないのは、「食事に不満を言う」ことです。

中には、口に合わないものやどうしても食べられないものもあるでしょう。

無理に食べる必要はないまでも、あからさまにイヤな顔をするのはNGです。

「実はあまり得意じゃないので、よかったら、私の分もどうぞ」など、やんわりと伝える言葉を持っておきましょう。

最後に「携帯電話を気にし過ぎる」こともNGマナーです。

テーブルマナーでは、「携帯電話はテーブルの上に置かない」というのがお約束。

会話よりも料理の撮影やSNSの投稿に集中することのないように。目の前の相手との時間が、デートの最大の楽しみなのですから！

さて次回は、おつき合いにも慣れてきた頃、さらに親密度がアップする「お家デート」についてお話します。

恋人の部屋に行くドキドキ感に気をとられがちですが、プライベートな空間だからこそ「親しき仲にも礼儀あり」でいたいですね。

招くほうも、招かれるほうも、お互いに心地よく過ごせるマナーをお伝えします。