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男と女の「愛の違い」【女の愛編】

男と女の「愛の違い」【女の愛編】

“愛の快感”は幸せの最高級サプリ【第3回】

男性と女性の“愛”のカタチって、どう違うの? それを理解すれば、恋人との愛をもっと深められます。

前回の「男の愛」編に続き、今回は「女の愛」について、恋愛科学カウンセラーの荒牧佳代さんが解説します。

◆女性は常に感情が複雑に交差する「悩む」生き物である

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前回の「男の愛」編でデータとしても述べさせていただきましたが、日本の女性は、世界一長寿です。女性は命を生み育む性なだけに、自分の美や健康、身近な生活環境などをバランスよく管理し、整えることを得意としています。その特徴も長寿を後押ししていると考えられますが、女性がいとも容易く生活を整えられているわけではありません。男性が社会で「生きづらい」生き物であるならば、女性は常に「悩む」生き物なのです。

 

巷では人間の女性を「感情的な生き物だ」と言うように揶揄する傾向がありますが、本当は、男性と比べて「感情的すぎる生き物」が正解です。なぜなら、女性ひとりの中には、常に4人のキャラクターが存在するからです。あなたが女性なら、その4人のキャラクターがなんなのか?すぐにわかるでしょう。そうです。4人のキャラクターは、生理周期にも関わりがあるホルモンと連動しているのです。

◆女性の性欲は、4人の女性でつくられている

『愛は脳内物質が決める』(講談社)で、医学博士のテレサ・L.クレンショーはこう語っています。

 

「女性の性欲で主な特徴は、

・積極的(活発)

・受容的(受け身)

・誘導的(誘惑)

・嫌忌(後退)

の4つである。男性の特徴はたった1つだけである」と。

 

積極的や攻撃的にさせるのは、男性ホルモンである「テストステロン」が関与しており、受容的なのは女性ホルモンの代表格である「エストロゲン」が関わっています。誘導的(誘惑)には、「エストロゲン」と「オキシトシン」、嫌忌には、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」、「プロラクチン」、「バゾプレシン」、「セロトニン」が関与しています。

このように、多種多様なホルモンが女性のカラダをつくり、感情さえも操作しているのです。

また、女性は皆、本音と建前を本能的に上手に使い分ける“女優”だと私は常々お伝えし続けています。4人の女性に、女優まで加われば、女心が複雑になるのもおわかりいただけるでしょう。

◆女優魂に磨きをかけ、男性を魅了する女性

では、なぜ女性は女優を演じるのでしょうか? それは、男性を虜にさせる力をより一層磨くためです。本来、男性の性は本音と建て前を使い分けできるようにはできていません。営業マンは本音と建前を使い分けできますが、オタク的にスキルとして習得しているにすぎず、性の特徴ではありません。

 

女性は本能的に男性から少しでも高値で自分を評価してもらえるよう「美」や「健康」、「生活環境」に関する自己投資にも惜しみなく力を注ぎます。特に「美」に関する投資は、並々ならぬものがあります。「美」の男性に働きかける威力が絶大だということをよく理解しているからでしょう。

◆女性は本能的に愛を感じる生き物である

女性は人間の完全版(※男性は、もともと女性から生まれます)で、自分の人生を女優として完璧に演じ、磨きをかけ、自己の魅力レベルを最大限にアップして生きようとする完璧主義者です。完璧主義者なので、“愛”を感じにくいカラダのつくりになっている男性へも自分と同じ“愛”を求めます。ですが、男性にとって女性からの“愛”を学ぶことこそ、最大の難関なのです。

 

難関にも関わらず、女性は簡単に「私を愛せるでしょ?」と、男性に強要します。自分では強要したつもりはなくても、結果的に強要してしまうのが女性です。女性という性は、愛がなんたるか?を先天的な能力で自然に感じることができるので、男性も自分と同じような愛を返せると思ってしまうのです。そこが男女の愛がすれ違う最たる原因でしょう。

◆魅惑のボディをつくりあげる女性ホルモン「エストロゲン」

前項目でご紹介したテレサ・L.クレンショー博士は、著書で「エストロゲンは、どんな人にとってもマリリン・モンローだ」と表現されています。

 

「透け透けのドレスをまとったホルモンであり、乳房の谷間を強調する化学物質、そしてほてった肌と真っ赤な唇をもつホルモンなのである」※引用元:『愛は脳内物質が決める』(講談社)

 

エストロゲンの他、乳房に欠かすことのできないホルモンにプロラクチンとオキシトシンというホルモンがあります。オキシトシンは別名、「信頼のホルモン」と呼ばれ、知覚神経に存在します。恋人同士の甘い時間の感度を高め、生殖的な感覚を研ぎ澄ませ、子に献身的に尽くそうとする母親脳へとやや強制的に女性を導きます。男性にもオキシトシンは存在しますが、女性ほどではありません。

 

また、最新の化学では、女性だけが男性から発せられるフェロモンを感知しているのではないか?と言われています。哺乳類の母乳には、性フェロモンが含まれていることが明らかになっています。面白いことにそのフェロモンは、匂いの知覚を担うとされる脳の部位を通らずに、ダイレクトに感情の中枢である扁桃体やホルモンバランスを司る視床下部へ信号として送られます。

~まとめ~

このように、女性のカラダは自然に母性が育まれるようにできていますが、男性はカラダの中から変化する女性のような作用はありません。だから、男性は女性より愛情を感じにくいのです。そのため、仕事にいそしみ、社会貢献という「社会に対する大きな愛」により、自分の存在を自覚しつつ、大きな視点から家族や女性へ愛を還元し、自分からの愛情を示そうとします。

 

男性にとって既婚という立場は、社会的信頼の置けるステイタス。ひとりの女性とその女性が生む子どもの人生を責任持って“愛”するという誓いを社会に約束した立場です。国からの結婚制度というモラルがなければ、男性は“愛”を育むことができないとも言えます。

 

そのインモラルに傾きやすい男性の性を“愛”という感情で優しく包みこみ、癒し、健やかに整え、闘いの場である社会に送り出すことができるのは、他ならぬ女性です。攻撃性を持つ男性を受け入れることで“愛”ある快感を芽生えさせ、“愛”を育てるのは女性の役目。男性を女性を守るプライドあるたくましいナイトに成長させられるかどうかは、実は女性の働きかけ次第。最初からナイトでいるワケではないのです。

 

女性は男性との“愛”を、自信を持って上手に育んでいきましょう。

2014.07.25掲載

連載 結婚観

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    ライタープロフィール

    荒牧佳代

    あらまき かよ

    恋愛科学研究所 所長。
    株式会社Kスタジオ 代表取締役。
    恋愛科学カウンセラー。医療アナリスト。ビジュアルデザイナー。
    脳内ホルモンと個人の性格や行動を関連させ、恋愛、結婚、会社経営など、さまざまなテーマを分析。コラム執筆、セミナーなどを行う。
    『荒牧佳代オフィシャルブログ』

    http://ameblo.jp/yumacute/

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