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「5股で結婚相手を探している」良美さんのケース

「5股で結婚相手を探している」良美さんのケース

結婚できる人・できない人の「運命の分かれ道」【第7回】

婚活では、複数の異性を同時に見比べるために、「キープ状態」が起こります。

「結婚相手にふさわしい人か」を見るためにキープするのですが、この状態が婚活を成就させにくくする1つの原因なのかもしれません。

■婚活パーティで出会った男性と5股状態に

良美さん(仮名)は27歳。現在、婚活パーティで出会った男性5人と、同時にお付き合いをしているそうです。

それまでは3年ほど彼氏がいなかったという良美さん。

合コンや友人からの紹介で男性と知り合う機会も多かったそうですが、「結婚を前提としたお付き合い」がしたいと、婚活に切り替えたのだとか。

 

子どもが早く欲しいとのことで、積極的にパーティに参加し、その度にカップルになる男性ができて、気がつけば5人の男性と連絡を取り合って会うようになっているとのこと。

 

ある意味、うらやましい状況ではありますが、この5股状態が良美さんの婚活を成功から遠ざけているようにも思えました。

 

■複数の人と付き合って、欲求を満たしている

 

良美さんにそれぞれの男性の好きなところと、あまり好きになれないところをピックアップしてもらいました。

 

Aさん:34歳(会社勤務)

とても優しくてメールもマメにしてくれるが、年収は低め。

 

Bさん:35歳(会社勤務)

ルックスが良い。仕事の地方出張がひんぱんにあるので、なかなか会えない。

 

Cさん:40歳(会社経営)

不動産業をしていて、バツ1。年収は高いが、年齢的なギャップを感じることが多い。

 

Dさん:33歳(会社勤務)

自分と年齢が近く、話も合うが、実家暮らしで結婚後は同居かも!?

 

Eさん:36歳(自営業)

男らしくて頼れるが、自営業なので休みもあまりなく、収入も不安定。

 

良美さんに「結局、誰と結婚したいと思っているんですか?」と聞くと

「正直言って、まだ決められないんです。みなさんそれぞれに良い人で、かといって完璧にこの人!という決め手があるわけでもなくて…」

 

このような悩みを抱えている人は、婚活中の方に多いのではないでしょうか。

しかし、自分だけが複数の相手を比べて悩んでいるのではなく、相手側も複数の女性候補と良美さんを比べている場合があります。

 

いつまでも決めずに悩んでいたら、いつの間にかお相手候補だった方が全員ほかの方と結婚していた、なんて可能性も大いにあります。

 

良美さんのケースで言えば、

・年収が高いのはCさん

・ルックスで言えばBさん

・連絡をまめにしてくれるのはAさん

と、複数の男性とのやり取りを続けていくことで、自分が欲しいものを全て満たしてもらっている状態にありました。

しかし、このような自分の満たし方をしてしまうと、結婚後が大変です。

■結婚相手選びで“譲れない部分”はどこにある?

自分の理想を100%叶えてくれる結婚相手は、まず存在しないと思ってもらって間違いないでしょう。

自分は、相手の理想を100%満たせないのと同じです。

良いところがあれば、自分の価値観に合わないと感じる部分もある。その違いがあるからこそ、結婚生活は自分だけで生きるよりも大きな可能性を自分に与えてくれるものなのだと思います。

 

ここで、5人の男性について「結婚を踏みとどまってしまうポイント」をあげてみました。

 

Aさん:年収が低め

Bさん:出張が多く、あまり一緒にいられない

Cさん:年齢的なギャップを感じる

Dさん:実家暮らしが長く、結婚後は同居の可能性もある

Eさん:休みがあまりなく収入も不安定

 

良美さんに「この部分だけを見て選ぶとしたら誰を選ぶか?」と聞いてみたところ、「AさんかCさん」と答えが返ってきました。

 

理由と聞くと、

「Aさんは本当に優しくて、一緒にいると安心するんです。収入は低めだけど安定しているようだし、子どもができたらとてもいいパパになる気がします」

 

「Cさんは、年齢を私が気にしているだけで、Cさん自身はとても私を気に入ってくれているし、優しい。Cさんの周りの方もとても大人で、未熟な私でもいろいろ教えてもらいながら成長できそう」

 

良美さんは2人のお兄さんがいる末っ子。甘えん坊で安心感が欲しいという思いが強くあるそうです。その根本を考えると、AさんもCさんも彼女が安心できる環境を作ってくれる人なのではないかなと思いました。

■選り好みをせず、「決めて、伝える」ことが大事!

良美さんはその後、Bさん、Dさん、Eさんとのお付き合いをお断りしました。とはいえ、まだ二股状態です。「この人がダメだったら、こっち」という事ももちろんできますが、人は決断した時に大きなエネルギーを持てるものです。

 

婚活では、ギリギリまで相手の出方を見ながら、駆け引きのように一番良い相手とめぐり会えるのを待っている人もいます。

ですが、男女ともに「あなただけ」という相手の真剣なエネルギーに対しては、こちらも真剣に答えなければ、という意識が沸き起こると思います。

 

もちろん、一時的には複数のお相手と同時に連絡を取ったり、デートしたりすることもあるでしょう。

しかし、最終的には自分が心から望む結婚生活を基準に、頭ではなく心が望むお相手に限りあるエネルギーを使っていただきたいと思います。

(※詳しくは、電子書籍『世界一の「家族」を作るための幸せな結婚につながる11のレッスン』をチェックしてください)

 

良美さんはその後、Aさん、Cさんに「自分以外にも結婚相手の候補がいるかどうか」を確認し、Cさんには良美さん以外にも候補のお相手がいたそうです。

すぐには決められないというCさんとのお付き合いは断り、Aさんとのお付き合いを続けていくことにしました。

 

「自分が5股もかけておいてこんなこと言えませんが、Cさんが他にもお相手がいると分かった時は、ちょっとムッとしてしまいました(笑)。自分だけを見ていてくれる人の存在がこんなにもありがたいと感じるなんて…。これからは私もAさんだけを見て、結婚に向かっていい関係を作っていきたいと思います」

 

そんな良美さんとAさんは、来年の春に結婚式を挙げる予定なのだそう。

連載 結婚できる人・できない人の「運命の分かれ道」

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    ライタープロフィール

    吉村みか

    よしむら みか

    一般社団法人家族大学 学長。
    実家は教会、父親は牧師という環境に育ち、結婚する多くのカップルが「婚前教育」を受けた上で幸せな結婚生活のスタートをきる現場に立ち会ってきた。その経験を生かし、婚活世代の女性に向けた「女学(じょがく)」セミナーを開催。
    また、『クラブチャティオ』では「婚活ジェンヌ」の愛称で親しまれている。著書に『MY GIFT かっこいい大人になる!』(丸善出版)。

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