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「理想の相手が見つからない…」麻美さんのケース

「理想の相手が見つからない…」麻美さんのケース

結婚できる人・できない人の「運命の分かれ道」【第1回】

「理想の結婚相手に巡り会えない」と言う人は多くいます。
「自分の理想に近い人と結婚したい」という気持ちはよくわかりますが、その「理想」が出会いを遠ざけている典型的な例が麻美さん(仮名)でした。

 

◆結婚相手にしたい「いい人」ってどんな人?

「そうですね、できれば背は高いほうがいいです175cm以上は欲しいですね」

「後は長男じゃないほうがいいです。いろいろと長男は大変だと聞きますから」

「本当は公務員や大手企業の方が理想ですけど、年収が800万円以上あれば会社の規模は問いません」

「年上の方のほうが安心できます」

麻美さん(仮名)は、婚活をはじめて2年。年齢は37歳。化粧品会社に勤めている。

美容関係の仕事をしているだけに、とても身なりはきちんとしていて、キレイな人です。

何度も婚活パーティに参加したり、お見合いをセッティングしてもらったりとがんばっていたのですが、どうしても「この人」という人に出会えないとお悩みでした。

 

結婚を望む人たちの口から出る言葉の多くが「いい人がいたらすぐにでも結婚したい」というものです。

そして、その「いい人」がなかなかいないと嘆く人が多くいるのも事実です。

では、この「いい人」とは一体どこにいるんでしょう?

◆「いい人がいない」が口ぐせだった

多くの人は結婚に対して「ああだったらいい」、「こうなったらいい」という理想を描きます。

大きな一戸建てに住んで、子どもは2人、犬もいて……のように。

でも実際に、そんな自分の描いた理想どおりの結婚生活を送っている人は、ほとんどいません。

自分の理想はあくまで自分のものでしかなく、相手ありきの結婚生活には当てはまらないことのほうが多くあるからです。

 

でも、できる限りいい条件の相手を見つけようと、躍起になる……。

もともと自分にぴったりの完成品のような人がこの世にいる確立なんて、ほぼないに等しいのですから、その針の穴のような確率に当てはまる人を探していたら「いい人がいない」という言葉が出てくるのは当然です。

そして、麻美さんもやはり口ぐせのように「いい人がいない」と漏らしていました。

 

しかし、麻美さんはその後、ほんの少し考え方を変えてみただけで、とびきりステキな結婚をすることになります。

麻美さんは、一体何をしたのでしょう?

 

 

◆結婚できないのは「減点方式」のせい

麻美さんは婚活セミナーに出て、自分の結婚相手探しは「理想からの減点方式」だったことに気づきます。

 

理想からの減点方式とは、自分の理想をまず掲げて、相手がそこから離れていると、その人を「減点方式」で見てしまうことです。

 

麻美さんの場合でいうと……

・身長が168cm…マイナス5点

・長男…マイナス10点

・年収500万円…マイナス30点

というふうに、自分の理想と比べてマイナスで相手を見てしまう。

麻美さんに限らず、この視点で結婚相手を探している人は、本当に多いのです。

 

これは実にもったいない見方で、相手が理想の条件に当てはまらない部分でステキなものを持っていたとしても、そこに目が行かないのです。

そもそも「理想の条件に当てはまらない人は必要ない」という考え方もあると思いますが、少しものの見方を変えてみると……

「身長が高かろうが低かろうが、生活にたいして影響はない」

「次男の男性と結婚しても、相手の親と同居になることもある」

「年収1000万円あった人が、急に500万円になることもある」

というふうに、理想の条件は簡単にくつがえる要素でもあることがわかります。

特に今のご時勢は社会の変化のスピードが速いので、条件が変わるときはあっという間に変わったりします。

 

◆「加点方式」へのチェンジで幸せな結婚ができた

では、麻美さんはどのように視点を変えたのでしょう?

それは、「譲れない価値観からの加点方式」に視点を切り替えたのです。

 

理想は変わるけれども、価値観はなかなか変わりません。その中でも「譲れない・イヤだと感じる」価値観にフォーカスするのです。

 

・身長165cm以下はイヤかもしれない……

・長男、次男に関係なく、親を大事にできない人や親に甘え過ぎる人はイヤ

・年収400万円以下は厳しい……

 

理想を価値観に切り替えるとこうなります。

 

すると相手の身長が170cm…プラス5点

離れて暮らしている両親をきちんと気遣っている…プラス20点

年収450万円…プラス10点

 

と、相手を「加点方式」で見ることができるようになるのです。

麻美さんは、自分の譲れない価値観を書き出して見ていった結果、いつも職場で自分を気にかけてくれている後輩の男性とご縁を結びました。

今までは「後輩だし」というキャリアや年齢で彼の存在に気づきもしなかったのですが、理想という壁を取っ払った結果、優しく一生懸命な彼と今は幸せな結婚生活を送っています。

 

皆さんの婚活は今「理想からの減点方式」ですか?

それとも「譲れない価値観からの加点方式」ですか?

 

その選択が、結婚できるかできないかの運命の分かれ道になるかもしれません。

 

次回は、「彼を次のデートに誘いたい…」というある女性のケースについてお話します。

 

 

連載 結婚できる人・できない人の「運命の分かれ道」

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    ライタープロフィール

    吉村みか

    よしむら みか

    一般社団法人家族大学 学長。
    実家は教会、父親は牧師という環境に育ち、結婚する多くのカップルが「婚前教育」を受けた上で幸せな結婚生活のスタートをきる現場に立ち会ってきた。その経験を生かし、婚活世代の女性に向けた「女学(じょがく)」セミナーを開催。
    また、『クラブチャティオ』では「婚活ジェンヌ」の愛称で親しまれている。著書に『MY GIFT かっこいい大人になる!』(丸善出版)。

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