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「仕事も恋愛も完璧にこなしたい」加奈子さんのケース

「仕事も恋愛も完璧にこなしたい」加奈子さんのケース

結婚できる人・できない人の「運命の分かれ道」【第5回】

現代は、男女が同じように社会で活躍をしています。だからこそ、“婚活がうまくいかない”ポイントがあるようです。

相談者の加奈子さん・34歳(仮名)も、この時代ならではのお悩みをお持ちでした。

■なぜか、いつも同じような恋の結末を迎えてしまう

加奈子さんが婚活をはじめたのは1年前。

3年間お付き合いをしていた彼と別れてしまったのがきっかけでした。

ずっと彼と結婚するつもりでいたので、突然彼から別れを切り出されたときは頭が真っ白になったそうです。

 

「すごく身近に感じていた結婚が、突然目の前から消えてしまって、正直焦っています。それもあるのか、最初は気が合うなと思う男性と出会っても、いつの間にかフェードアウトされてしまうという同じようなパターンを繰り返しているんです」

 

最初はものすごく乗り気だった男性から、フェードアウトされてしまう。

加奈子さんと同じような経験をお持ちの女性は少なくないのではないでしょうか。

 

加奈子さんのお話をいろいろと聞かせてもらうと、1つ気になることがありました。

それはまさに、「現代の男女における意識のすれ違い」でした。

■なんでもこなすスーパーウーマンは、敬遠されやすい!?

加奈子さんは、今の会社に勤めて5年目。仕事でも責任のある案件を任されるようになったり、新人の指導をしたりと、とても忙しくても充実した毎日を送っているようでした。

 

男性の部下もおり、ミスをカバーしたり、遅刻などを注意したりすることもしょっちゅうあるそうで、いつも先回りしてミスが起こらないよう全体を把握するようにしているとのことでした。

 

社会人としてはとても素晴らしい姿勢だなあと思いますが、ここで1つ落とし穴があります。

加奈子さんのように、社会で周りの状況を見ながら動ける女性は、男女の関係においては、男性から敬遠されてしまう傾向があるのです。

 

「隙のない人」「完璧な人」「なんでもこなすスーパーウーマン」という目で一度男性から見られてしまうと、そこから恋愛感情が発展することは少ないようです。

 

もともと、男性は古くから「狩り」をするのが仕事でした。獲物を狙ってGETするのは恋愛においても同じことで、狙った女性をGETしようとあれこれがんばるのが男性なわけです。

 

簡単にGETできそうな女性を選ぶ人もいれば、ちょっと高嶺の花のような女性を口説きたがる男性もいたりと、男性のタイプは様々です。でも、男性たちは口を揃えて「自分が絶対に敵わないと感じた女性とは恋愛に発展しにくい」と言います。

■知らない間に女性が男性の立場を奪ってしまう

私は、加奈子さんに以前お付き合いしていた彼とのことを聞きました。

お互い仕事が忙しい中、加奈子さんは帰りに彼の家に寄って彼が食べたものを片付けたり、彼が加奈子さんの家に来たときはごはんを作ったりしていたそうです。

 

とてもいい奥さんになりそうなイメージがありますが、彼が加奈子さんに伝えた別れの言葉は「君のように完璧な女性は僕には似合わない」というものでした。

 

どんなに疲れて家に帰っても、彼の前で手を抜かない加奈子さん。

仕事で一生懸命な姿勢は、彼の前でもそのままで、彼が料理を手伝おうとしたり、片付けをやると言っても「大丈夫、私がやるから」と彼の申し出を断っていたそうです。

 

「できない、知らない、やりたくないって、普段言うことはありますか?」と加奈子さんに聞いてみました。

 

それが仕事であっても、恋愛であっても、抱えている仕事がいっぱいいっぱいで、それ以上のことをふられたときに「できない、今は無理」と言えるかどうか。

そして恋愛においても、ごはんを作ってと言われたときに「今日は疲れているから外で食べよう」とか「今日はあなたに作って欲しい」などと言えるかどうかです。

 

「そんなこと言えません、仕事でそんなこと言ったら社会人失格だと思うし、男性に対してもそんなふうに言ったら、“使えない女”だと思われてしまうんじゃないかと思います」と答える加奈子さん。

 

私は、加奈子さんのお話を聞いて、ちょっと悩みの根が深そうだなと思いました。

■「完璧」が出会いを遠ざけてしまう

女性はとにかく「がんばり屋さん」です。それは社会人としてはとても重宝される特徴でもあるのですが、もともと女性ほど器用に物事をこなせない男性から見てみると、「そんなにがんばられたら、こっちまで同じくらいがんばらないといけない気になる……」という妙な緊張感を与えてしまうのです。

 

男性は女性に対して「優位でいたい」と思っています。本当は女性の方がなんでもできて、女性には敵わないということを感じていたとしても、やはりそう思っていたい生き物なんです。

 

ペットボトルのフタが開かない

高いところのものが取れない

暗いところに1人で行けない

 

などなど、女性が「できない」と困っていることをサッと助けてあげたいのが男性の本心なのです。

 

「できない女と思われたくない」という加奈子さんは、その思いが出会いを遠ざけていると知りました。

そして「できない女でいい、負けるが勝ち!」と、男性の前で「できない、知らない、やりたくない」を上手に言える女性になるように、心がけるようになったそうです。

 

あなたも、知らない間に「できすぎる女」になっていませんか?

 

連載 結婚できる人・できない人の「運命の分かれ道」

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    ライタープロフィール

    吉村みか

    よしむら みか

    一般社団法人家族大学 学長。
    実家は教会、父親は牧師という環境に育ち、結婚する多くのカップルが「婚前教育」を受けた上で幸せな結婚生活のスタートをきる現場に立ち会ってきた。その経験を生かし、婚活世代の女性に向けた「女学(じょがく)」セミナーを開催。
    また、『クラブチャティオ』では「婚活ジェンヌ」の愛称で親しまれている。著書に『MY GIFT かっこいい大人になる!』(丸善出版)。

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