いま、婚活で男性が求める女性の経済観とは?
『マッサン』に学ぶ、支え合う夫婦愛のカタチ
心理カウンセラーが斬る! メディア恋愛論【第4回】
恋愛中は、「結婚」がまるでゴールかのように夢を描く。
でも、愛し合って結婚しても、実際の「生活」は苦労、トラブルが多いものだ。
足りない部分をどう補い合って、相手を認め、支えて成長していくのか?
『マッサン』から学ぶ、理想の夫婦のカタチを探る。
■夫婦で競うのではなく、支え合う
現在放送中のNHK連続テレビ小説『マッサン』が高視聴率らしい。
物語の中では、スコットランドで育った妻・エリーが夫(マッサン)のために日本の暮らしを学び、必死に夫を支えようとする。
なぜ今、こういった内容が高視聴率を取っているのだろう?
これは、潜在意識で“しっくりくる”のだろうと考えた。
男である僕が説明すると誤解を生みそうなので、説明したい。
夫を支える健気な妻の姿にしっくりくるのではなく、「夫婦で支え合う」姿にしっくりくるのだ。1人では生み出せない何か温かいものを、夫婦の支え合いの中から生み出している姿に心が動かされる。
「幸せ」をイメージしたとき、そこには1人では生み出せない温かい何かがある。それは家族とか、和とかいう言い方ができるかもしれないが、我々には、そんな温かいものを欲する心が潜在意識に組み込まれているように思う。
『マッサン』を観ていると、夫婦で支え合って生きるストーリーの中に、そんな温かさを感じる。僕が生まれていない大正時代の話で、おそらく視聴者の多くも体験してない時代の話なのに、なつかしく、温かく感じるのはなぜだろう。やはり、人が本質的に求めている理想の夫婦のカタチが描かれているからではないだろうか。
現代はあくせくしていて、男は女に負けじと、女は男に負けじと社会や家庭でも競い、どこか落ち着きがないように思う。
『マッサン』の2人のように、認め合って、支えあっていけば良いのではないだろうか。
■女性は専業主婦として生きる選択もある
『マッサン』で描かれている大正と平成では、夫婦のカタチはどう変わってきているだろうか? なぜ、現代の空気はあくせくする感じがするのか。
昔は妻が家庭に入って夫を支えるのが一般的だったが、現代は共働きの夫婦も多く見られるようになった。
とはいえ、育児や家事の負担は減らないまま女性が働きに出ているケースもあり、心に余裕を持てなくなっていることも少なくない。
近年、女性のうつ病や婦人科系の病気が増えているのは、ストレスが影響しているのかもしれない。
また、女性が働く目的も様々だ。「自分のやりた仕事で活躍するため」という目的がある女性もいれば、「家計を助けるため」に働いている女性もいる。
しかしその反面、世の中の風潮に流されて、「女性も働くのは当たり前」「キャリアを積むことが最良」と思い込み、自分が求める本質に気づいてない人が多いのも事実だ。女性のクライアントに婚活の個人指導をしていると、キャリアという枠に縛られて、健康まで損なっている女性が多い。
または、たまたまかもしれないが、僕の周りには「仕事を辞めて結婚して主婦になりたい」「子どもを産んで専業主婦になりたい」と言っている女性が数多くいる。
女性が社会に出て活躍することはもちろん素晴らしいことだが、家庭に入り家族を支えるという選択も生き方の1つだと思う。
夫や子どものための家事や育児は、お金には変えられないほどの価値がある。
僕は、女性ほど素晴らしく崇高な存在はないと思っている。
■家庭円満を保つために
批判もあるかもしれないが、最後に2つの話をしておきたい。
《身近なパワースポット》
パワースポットは、現在はいろいろな場所が知られているが、身近なパワースポットがどこにあるかを知っているだろうか? それは一家の台所だ。
自然界のものが集まり、誰かのために愛情を持って調理される。これほどのパワーが集まる場所はない。しかし、レンジでチン、出来合いのお惣菜…これが続けばエネルギー補給が出来なくなってしまうかもしれない。
《支え合うと家庭が宝になる》
宀(家)の中に女がいて『安』という字になる。
男は外で『王(社会と戦いに行くという意味)』になる。
宀(家)に男が帰ってきて、女が右下に小さくなると『宝』という字になる。
つまり、これが宝になる仕組み。
しかし、女性が小さくなるのは、下手に出るという意味ではない。
王を玉し、掌で転がすためである。
これは落語で聞いた一節だが、なんとも面白い。
外で威張っている男を単なる玉にできるのは女性だけだ。
仕事を辞めて家庭に入ったほうが良いとは言い切らない。しかし、僕は男女が持つそれぞれのとても素晴らしい能力を活かすことによって家庭が何ものにも代えがたい宝になるのだと思う。
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