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「恋したくても仕事が忙しい」バリキャリさん

「恋したくても仕事が忙しい」バリキャリさん

「こじらせ女子」のためのLOVEサイエンス♥セラピー【第5回】

「恋したい」と思いながらも、仕事優先になってしまう……。

そんな、キャリア志向のこじらせ女子の心の中には、ある欲求の快感があるのだとか。

恋愛科学カウンセラーの荒牧佳代さんが解説します。

◆向上心があるときは、恋愛の快感より社会欲の快感のほうが上!?

こじらせ女子・5回目原稿人は文明社会を築き上げてきた生き物です。快感のレベルや尺度は人によって違いますが、恋愛の快感よりも社会貢献により自分の社会的認知度が上がり自尊心が満たされたときの快感のほうが上回るときがあります。その欲を、私は「社会欲」と定義しています。これは私がカウンセラーをはじめた2001年の頃から研究し、実際にカウンセリングでもお伝えしていることではありますが、自分自身で実感もしています。

 

恋愛は自分の子孫が繁栄していく快感です。一方、社会的貢献度が反映される「社会欲」の快感は、多くの人から愛され、必要とされる快感です。子どもを産まずに自分の血肉を注ぎ築き上げてきたステイタスや自分の英知をかけて作り上げてきた商品などは、いうなれば自分の子どものようなもの。その子どもである社会貢献の証が、社会で認められ、その対価分の収益を上げることは、生きて行くための糧のひとつでもある「物欲」も満たされます。

 

また、社会の収益を上げることは、文明社会の中で生きているヒトの生きて行く糧であり、ヒトという生き物の世界を繁栄させているともいえます。ですから、結婚せずに子どもを産まない人の社会貢献は、間接的に子どもを産み育てている人々の生活を支え、愛を配っているのです。

◆都会で働くバリキャリ女性の恋敵は都会そのもの

私の電子書籍『モテに興味ある男、モテに興味ないフリする女』でもこの社会欲に関して触れております。本気で人を愛することができれば、その社会欲もなりをひそめるときがありますが、社会貢献度が高まれば、あらゆる欲望を叶えるためのプラスのスパイラルに乗りやすいということです。都会のように人がたくさん集まる場所は、競争率も高くなり、社会でのし上がっていくには多大なコストやリスクが伴いますが、トップクラスの社会欲を満たすチャンスや満たされた後の快感度は、地方より都会のほうが勝ります。

 

女性の場合、20代は勢いがある分、知らず知らずのうちに自分の恋愛パワーさえもすべて仕事につかってしまいます。

 

2年程前、ラブストーリー仕立ての映画の試写会でトークショーを行ったとき、トークショー終了後、お世話になった20代の女性と雑談をしたのですが、彼がいるのだけどお互い忙しくてなかなか会えないのでどうしたらいいのかという相談を受けました。そんな彼女に私からひとこと。

 

「都会で働く女性のライバルは同性の女性ではなく都会そのものですからね~」と。

 

彼女は「あ~! まさにそうなんです!!」と驚くような顔をして何度も顔を縦に振り、納得したようでした。彼が浮気をしているワケでもないけど、お互い忙しくて2人きりになれる時間が少ないのなら、ライバルは女性ではなく、ビジネスでの勝ちの快感や娯楽の刺激、食の誘惑が多い都会の魅力そのものなのです。

◆頑張りすぎるほど恋愛が遠のくジレンマ

では、都会に男性をとられてしまった女性はどうなるのでしょうか?

 

女性はより高値で自分を売る(アピール)することに生き残りをかけて進化してきた生き物です。よって、自分価値を熟知している美女ほどプライドにより自己見積もりも自然と高くなり、男性から高値で競り落とされたい欲求も膨らみます。

 

ですが、恋市場は無法地帯です。モラルはあってもルールはありません。ですから、美しい女性ほど、嘘や騙し、個人の偏った査定基準や相手との駆け引きが行き交う情け容赦ない恋市場に身を費やすより、自分の「若さ」や「美」と対等の報酬をしっかり得られるビジネスでの成功の快感に目覚めやすい傾向にあるのです。たとえ美女本人が社会欲に消極的でも、周りの期待感や評価が後押しし、自然と高ステイタスの地位を得るチャンスも多く訪れるでしょう。

◆アラサーをピークに女としての生き方を考える

恋とビジネスは、己をアピールし、売り込むという意味では似ている点も多いのですが、男性は「競争力」によりトップを目指すことで社会での存在意義を見出し、女性は自分自身という「個の存在」によりアイディンティティを確立させるということです。

 

よって、美女ほど男性より社会欲に対する欲求は高く、若さや美しさのパワーをすべてビジネスに使うため、心身ともに恋活動に行くまでのパワーや余裕がなくなり、恋愛したいけど恋愛できないというのが実状のようです。恋活動をしなければ愛ある結婚のステージまでステップアップもできませんから、恋愛を後回しにしてしまう女性が増えてしまうのです。

 

女性の社会貢献度が認められている現代でもありますから、仕事より恋愛を優先させる女性がいかほどいらっしゃるか?女性は男性と違い、子どもを産み育てる性なだけに、辛口でいえば、女としての本能がうずくアラサー世代のうちに、結婚に向かうか?一生結婚せずに恋愛だけに進むか?が決まる最終の過渡期とも言えるでしょう。そこが若い世代のうちに多くの選択肢を迫られる女ならではの辛さや悩みです。

~まとめ~

バリキャリな女性は、自分の社会欲が恋愛欲より勝っていることを自覚することが、恋愛の快感を取り戻すカギです。ですが、社会欲の快感Maxが、過去の恋愛経験による快感Maxより上回っているうちは、社会欲の快感Maxを上回る男性との出会いがなければ、なかなか恋愛感覚を取り戻すことができないでしょう。

 

それでも、心身ともに自立した女性は、自立を支持する男性からは確実にモテます。今回の主役であるバリキャリ志向の【こじらせ女子】は、私からお伝えさせていただいた社会欲の満たされの快感システムを熟知すれば、自分らしい男性との恋愛の仕方が見えてくるかもしれません。「そういえば、仕事にかまけて随分恋愛にご無沙汰だわ・・・いまさら男性に甘えられるか疑問だし、恋愛モードに戻れるかしら?」と思われる方は、ちょっと内観して考えてみてくださいね。

 

次回は、「過去に浮気をされて男性不信になった」“ガラスのハートさん”をテーマにします。

連載 恋活

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    ライタープロフィール

    荒牧佳代

    あらまき かよ

    恋愛科学研究所 所長。
    株式会社Kスタジオ 代表取締役。
    恋愛科学カウンセラー。医療アナリスト。ビジュアルデザイナー。
    脳内ホルモンと個人の性格や行動を関連させ、恋愛、結婚、会社経営など、さまざまなテーマを分析。コラム執筆、セミナーなどを行う。
    『荒牧佳代オフィシャルブログ』

    http://ameblo.jp/yumacute/

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