三角関係と年の差恋愛に効く「下鴨神社（京都府）」

理想の恋と人生がつかめる 厳選「聖地・パワースポット」【第１回】

遷宮を機に「聖地・パワースポット」巡りがさらに人気を集めていますね。あなたは、神様が応援したいと思う人の共通点をご存知ですか？　恋愛・人生の加護を受けるためには参拝日やお願い内容、場所選びが大切です！

■「聖地・パワースポット」は理想の生き方のヒントをくれる

あなたは、「聖地・パワースポット」について、どんなイメージがありますか？「神様の力を授かれる場所」「運気が上がる場所」「リラックスできる場所」そんなイメージを持つ人が多いかもしれませんね。本来、「聖地・パワースポット」とは、「自分の理想の生き方を創造する(ライフデザイン)」ために役立つ情報収集の場です。

だから、参拝してお願いを届けて終わり…ではなく、神様や偉人の生き方・ストーリー・想いを学び、 自分自身の生き方と比較して未来を設計する。これが、正しい「聖地・パワースポット」との関わり方であり、 縁や運に恵まれ、理想の恋や生き方を手にする秘訣なのです。

この連載では、恋愛エッセンスの詰まった「古典」ゆかりの聖地を取り上げ、あなたのライフデザイン形成と恋愛成就を応援します。時代をこえ、今もなお語り継がれる知恵や生き方を大事にすることは、神様に応援され幸運体質になるコツ！神様が思わず応援したくなる人を目指し、聖地との縁を深め、素敵な恋愛と人生を手に入れましょう。

■今回の聖地は…「下鴨神社（京都府）」

下鴨神社は、世界遺産であり、京都で歴史の古い神社の1つ。平安時代より、恋愛成就の信仰を集める聖地として讃えられ、縁結びの神 タマヨリヒメ、導きの神 カモタケツヌミノミコトをお祀りしています。この下鴨神社に、恋愛で加護をいただく目的で参拝する場合は、日程と内容を吟味することが重要です。2つ、例を紹介します。

1：三角関係の悩みを解決したいとき

参拝日：斎王代御禊(みそぎ)之議（5月4日）

あなたが2人の異性の間で迷っている、という状況において、5月4日に参拝することで、正しい道、選ぶべき相手のもとへの導きを受けるでしょう。愛することの恐ろしさや深さ、自身の行動が与える影響のふがいなさを自覚し、「ここからがスタート」と、心機一転、心が向く先に気づく契機を手にします。ただし、三角関係で、あなたが相手にとって本命の相手でない場合は、執着心にとらわれ、悩みの渦へと誘われる流れが生まれるため、お控えください。

源氏物語では、光源氏の愛人 六条の御息所と結婚相手 葵の上が、この日に晴れ姿で登場する光源氏をひと目見ようと足を運び、互いの車の場所取りで争いを起こし、ウワサの的となりました。結果、六条の御息所は愛する想いと立場に苦しみ、念を飛ばし、葵の上の命を奪う展開へ。言葉の力が宿るこの地は、愛人・二号の立場の方の参拝は不向きです。

また、略奪愛のお願いは、大きなしっぺ返しとなります。

2：年齢差のあるパートナー・好意を抱く相手がいるとき

参拝日：葵祭（5月15日）

パートナーや慕う相手がいらっしゃり、かつ、お相手が年上の場合、5月15日に一緒に参拝すると、関係が進展します。特に、年の差が大きくカラダの関係はまだという微笑ましい間柄であれば、効果大です。参拝する当日の髪型を相手に相談すると、あなたのことを独り占めしたい、と思わせる効果も。相談は手紙、メールで行うことが秘訣です。

源氏物語ではヒロイン　紫の上が、光源氏とこの日に参拝し、彼の心を癒し、くすぐり、「やはりあなたが一番だ」と思わせることに成功しました。恋愛の教科書　源氏物語の姫君の生き方・行動をマネること、ゆかりの地への参拝は、縁結び、ときには縁切りに効きますので、こちらをぜひ参考にしてくださいね。

参考：学研まんが　日本の古典  まんがで読む　源氏物語（監修：小川陽子　発行：学研教育出版）

■下鴨神社ゆかりの偉人・鴨長明の生き方と言葉をライフデザインに生かす

さて、下鴨神社といえば、鴨長明ゆかりの地であることを語らずにはいられません。彼は下鴨神社神官の家系に生まれ、神と仏の世界、命の使い方や人が生きる意味を方丈記に綴りました。

「春はあけぼの」の清少納言 枕草子、「つれづれなるままに」の兼好法師 徒然草。そして、「ゆく河の流れは絶えずして」の、鴨長明 方丈記。この3つは、古典文学の象徴・日本三代随筆として著名ですが、とりわけ方丈記は、あなたがあなただけの人生を創造する、ライフデザインのヒントの言葉に満ちあふれています。

 【ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず。淀みに浮ぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし。】

この言葉は、一見、水について語っているようで、実はこれは、水を人の命に例え、命とはなにか、生きる意味、ものごとの本質を語っています。

「変わらない常にあるものが、変わりゆく無常なものを育む。生まれては消え消えては生まれ、出逢っては別れ、別れては出逢うを繰り返し、儚い命を創造しては結び、壊し、培っていく。

神が命を作る場は川のようで、一瞬であれ、同じ表情はみせない。生（人）を産んでは運ぶ歯車を絶えず回し、放つ。いままた命は光の魂に変えられ、胎児の肉体にとけこみ、地上へとさっていく。声をあげねば、与えられた道を歩む時間は減るばかりだ。」

鴨長明は、見えないものを見る力に長け、天地の理、魂の仕組み、人はなぜ生まれ死ぬのかを、方丈記に記し、託したのです。この世は諸行無常、一期一会。あなたにとって、生きる意味とは何でしょうか。ライフデザインの力をいただくことを目的に参拝する場合は、満月の日、または霧がある日がいいでしょう。

恋愛含め、あなたの生き方を見つめ直す気持ちを、下鴨神社は芽生えさせてくれます。私はこの地に参拝するたび、命をなんのために使うか、過去を振り返り、背中を押していただいています。

・これのためには命さえ惜しくないと思えるもの

・自身の原点となる出逢いや経験、糧とするもの

・周囲の反対を押し切っても歩みたいと強く思う道

この3点をリストアップし、心の底で求めているものはなにか、手にするにはどうすればいいか、掘り下げてみてくださいね。引き続き、生き方の教科書「古典」をベースに、あなたのライフデザインの参考となる情報と聖地を綴っていきますので、次回もお楽しみに。