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復縁・再会を叶える「長谷寺(奈良県)」

復縁・再会を叶える「長谷寺(奈良県)」

理想の恋と人生が掴める 厳選「聖地・パワースポット」【第2回】

「女性の願いを叶えてくれる」聖地 長谷寺。天皇・女帝をはじめ、平安時代の貴族のトップ 藤原道長、枕草子の著者 清少納言、源頼朝の妻 北条正子、江戸を築いた徳川家康と、偉人に愛され続けた霊験ある聖地です。

■「美貌」を授け、「恋愛」を円滑にする名所

天武天皇の病気平癒を祈って創建された長谷寺には、健康への効果だけでなく、様々な恋愛に効果があったとの伝説があります。

 

唐の皇后は、自身の容貌の醜さを嘆き、仙人に相談の上、「日本・長谷寺の観音を頼れば解決します」とのお告げを糧に、長谷寺へ「美しくなりたい」と願いを届けました。するとたちまち霊験があらわれ、皇后は絶世の美女へ変身。皇帝の寵愛に恵まれ、お礼に宝物と牡丹を献上した、と伝わっています。

 

牡丹は恋愛成就に役立つ花の1つ。ことわざや花言葉は、神様の神託を言葉にしたものです。「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」にあやかり、座って牡丹を眺めると、花言葉の「誠実」を絵に描いたような素敵な異性との縁、「美肌」に恵まれます。150種7000株の彩り豊かな牡丹が、恋愛と美貌の味方になってくれるでしょう。

 

■平安時代の女性らを虜にした「長谷寺」の効果

 

長谷寺ブームの火付け役は、平安時代の宮廷女性。彼女らは、長谷寺の効果、参詣の想いを日記、物語にしたためました。

 

結婚・出産・別離など女性の喜びや悲しみを綴った「更級日記(さらしなにっき)」では、作者 菅原孝標女は、数日籠り、神様や仏からお告げを受ける夢をみて心が救われたと記しています。

 

結婚生活・夫の浮気・ほかの妻や妾との競争を綴った「蜻蛉日記(かげろうにっき)」では、作者 藤原道綱母は、夫の浮気や人間関係に悩んで、反対を押し切り、参詣。その後、はるばる宇治まで心配した夫が駆けつけてきた、と記しています。

 

第1回「三角関係と年の差恋愛に効く」で紹介した「下鴨神社(京都府)」も登場する清少納言の「枕草子」では、作者 清少納言は長谷寺を気に入り、3回、しかもそのうち1回は正月に参詣したと記されているほど。

 

平安時代は、一夫多妻制、通い婚。交通手段の限られているなか、わざわざ彼女らが足を運んだ長谷寺は、恋と人生に悩む女性を助ける「駆け込み寺」だったのでしょう。

■復縁・再会を助ける二本の杉(ふたもとのすぎ)

清少納言のライバルとされる紫式部も長谷寺を参詣。恋愛小説 源氏物語の中で、「数ある仏の中の御仏」「仏の御なかには、初瀬なむ」と紹介しました。また、現在、私たちも目にすることができる、復縁・再会のご利益を授かる聖樹 二本の杉の効果が綴られています。

 

源氏物語の主人公 光源氏の恋人の1人  夕顔は、光源氏を愛する女性の嫉妬により、命を落としました。夕顔の遺児・玉鬘(たまかづら)は、夕顔の死後、九州・筑紫の国で母代わりの女性に育てられ、美しく聡明な女性に成長。国中で噂になるほどの麗しさのため、あらゆる異性から結婚話が持ち上がりました。そしてついに嫌気がさした彼女は、長谷寺へ参詣し、難を逃れようとしたのです。

 

遠い道のりを歩み、「私を助けてくれる人がいますように」と観音にお願いを届け、ちょうど二本の杉に近づいたとき、玉鬘は、夕顔の侍女 右近と奇跡的に再会を果たしました。

 

ふたもとの 杉のたちどを たづねずは ふる川のべに 君をみましや(右近)

初瀬川 はやくのことは 知らねども 今日の逢ふ瀬に 身さへ流れぬ(玉鬘)

 

再会を喜ぶ和歌を贈り合った後、玉鬘は光源氏に引き取られ、幸せを噛み締めます。

 

このように、二本の杉は

・復縁・再会

・当事者の想いと関係がない、外部や環境の変化により距離ができた人との縁

 

に効果を発揮し、あなたとあなたの心を掴んで離さない人との縁結びの役割を果たすことでしょう。ただし、複数の異性との縁を増やす、縁が継続する効果もあります。その場合は、「どの異性を選べばいいか」と男性を比較し選ぼうとすると失敗するため、「どう生きたいか」と自身の今後の未来を描き、定めるといいでしょう。

 

また、右近の和歌に詠まれた「ふる川のべ」、連歌橋、初瀬川周辺と、玉鬘の晩年の隠棲場所「玉鬘庵跡」も合わせて参拝すると、さらに効果を発揮することでしょう。

■復縁・再会が叶いにくい3つのパターンとは?

・対象者に冷たくあしらわれている

・縁が途絶えた際、悲惨な別れ方をした

・仕方なかったと謝っても許されない切ない経験をした

 

この場合は、復縁・再会の可能性はありません。該当した源俊頼朝臣は、百人一首で、「うかりける 人を初瀬の 山おろし はげしかれとは 祈らぬものを」と長谷寺の効果を詠いました。神仏を頼っても無駄だった、無駄どころか余計嫌われてしまう方向へと進んでしまった、と彼は嘆きました。参詣前に、よくよく分析しましょう。

 

長谷寺と源氏物語 玉鬘の物語は、能楽の謡曲「玉鬘」として現代に伝わっています。能楽が好きな人、関係者と恋愛関係の人、古典音楽に携わっている人とは、縁がある聖地。玉鬘とは、「心に鍵をかけ大事にしている記憶」「秘める恋心」「想いを重ね、同意を得る」を意図する言葉です。きっと、今までどうにもならなかったこと、縁が、実っていくはずでしょう。

 

また、10年以上憧れてやまない人との恋愛を円滑に結ぶには、長谷寺のほどちかくにある素盞雄神社(すさのおじんじゃ)境内「玉鬘の大銀杏」を頼ることをおすすめします。

 

玉鬘の大銀杏は樹齢1000年以上、樹高約40m、奈良県下最大の大きさと言い伝えられています。銀杏は、古事記の女神 イワナガヒメの聖なる樹。千代に八千代に、長年の想いを成就する効果、そして末永く続く効果があります。

 

■長谷寺ゆかりの偉人・清少納言の生き方と言葉をライフデザインに生かす

 

清少納言の性格は、

・白黒、好き嫌いがはっきり

・縁ある人に尽くす、たてる

・悪役をかってでる

 

清少納言の性格と似ている人は、長谷寺の加護も強いでしょう。参詣の際、この地でするといいこと、ライフデザインに効くことは、下記の3つ。

 

・自分の好きなこと、嫌いなことをあらいだす

・尊敬する人、この人にならばついていきたいという人を明確にする

・非難や中傷を受けても守りたい立場や居場所に出合う、確認する

 

参詣前、参詣中、参詣後、いづれかを選び、紙に書くを実行してくださいね。

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    ライタープロフィール

    大濵彩花

    ORDERMADE LIFE DESIGN 代表。松山大学・経営学部卒業後、トレンダーズ(株)女性起業塾 起業・キャリアプランナーとして女性の生き方・働き方を支援。経営陣選出 全社表彰制度MVP・新人MVP受賞。その後、慶応大学院 政策・メディア研究科 社会イノベータコースで学び、独立。古典・神道・伝統を温故知新に啓蒙する活動(クールジャパン事業採択)を展開。生き方、仕事、恋愛などのカウンセリングも行っている。

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