女性が年上か年下で恋愛の形が変わる ~年の差カップルについて~

埼玉県が主催する「ライフデザイン支援講座」の講師陣が、各講座のエッセンスをお届けするシリーズ。今回は、2社の起業と子ども支援のNPOを設立し、経営者としての成功体験を基に、コーチ&コンサルタントとして女性の起業や自己実現、教育関係のサポートなどを行なってきた蘓原利枝先生が、「子育て」「お金」「仕事(共働き)」の結婚に関する3つの不安解消のポイントをアドバイスします。
前回、子育ての不安を解消するための心構えをお話ししました。
子どもを育てるためには、なんといってもお金が必要。
今回は、「お金」と「仕事と子育ての両立」の不安を解消するための心得をお話します。
結婚したとき、あるいは結婚が決まったときに、2人で自分たちの将来図をライフイベント毎に描きましょう。
子どもはどうするか、何人くらいほしいか、家はどうするか、車はどうするかなど。
大枠を考えたら、次に子ども2人を大学に進学させるとしたら、希望する地域に家を建てた場合は、など大きな支出項目を考えて、具体的にどれくらいかかるのか金額を出してみるといいでしょう。
自分たちの想像の範囲で、どれくらいなら出せそうか、無理そうな場合はどうするかを話し合います。
長期的な計画が決まったら、次に年間計画を立てましょう。
車を買い替えるのはこの時期で、毎年夏と秋には旅行に行きたいから、ボーナスでこれくらいとっておくなど1年単位で収支を考えていくと、月々の生活費もだいたい決まってきます。
夫婦でお金の優先順位を決めましょう
子どもの学費や家の購入など、将来のためにかかる費用は毎月積み立てて、生活費で使ってしまわないよう、ふだん出し入れする口座と通帳を分けておくと安心です。
貯金があれば将来の選択肢も増えるし、余裕もできるものです。2人で相談して、できる範囲でも貯金していくことをおすすめします。
とはいえ、貯金ばかりでなく、「今」を楽しむこともまた必要なこと。
お金の優先順位を夫婦で決めて、お互いがとても大切にしていて、これは必要だと思ったことには、むしろ積極的にお金を使いましょう。ほかで無駄遣いしたり、ダラダラと使ったりして、いつの間にかお金がなくなってしまうなんてことを防ぐには、必要なことにお金を使って心が満たされることも必要だからです。
教育などにインターネットを活用
これまでは、いい大学に入学し、いい会社に入るというのが、幸せになるための条件という風潮がありました。
現在もそれは必ずしも間違いではありませんが、一つの会社に定年まで勤務することが幸せとは限らない時代になりました。
グローバル化が進むこれからの時代は、様々な場所、状況に柔軟に対応できる能力こそが求められてきています。
教育も、パソコンやスマートフォンを使って多種多様な形で受けられるようになってきています。意欲さえあれば、お金がかからない方法で世界の有名大学の講座を受けることも、資格を取ることもできるようになっています。
子育てを見据えた居住地の選択を
お金のプランに関係することで、見落とされがちなのが結婚後の住まいについてです。
夫婦で描いたライフデザインの中で、早いうちに子どもを産んで、仕事も続けたいといった計画があるなら、子育てを意識して、結婚後の住居を選択することをおすすめします。
子どもは夫婦2人で育てると決めていても、現実的にはとても大変で、夫婦以外の人の手が必要になってくるからです。
通勤圏内に親がいるのであれば、近いところに住むとか、同居するのも一つの方法です。親以外にも兄妹、近所の人、友だちなど、子どもを預ける先を何人も作っておきましょう。夜間保育や病児保育があり、子育て支援の充実している自治体を選ぶという手もあります。
もちろん、子どもが生まれてからでも引っ越しは可能ですが、引っ越しにかかる費用を考えると、そう何度も転居するのは無駄な支出のもと。育児の孤立化の問題から見ても、子どもができる前から同じ場所に住み、顔なじみができるということは、子どもを育てる上でも役立つ面が多いはずです。
男性も女性も子育てに関わるという意識改革を!
結婚・子育てへの不安の3つめは「仕事と子育ての両立」です。
仕事と子育てについて、夫婦で優先順位を考えましょう。
子どもが生まれても仕事を続けるという女性は、ここ20年くらいの間でずいぶんと増えてきました。
それでも、母親が子育てをしなくてはいけないという思い込みが、長い間日本の風習にあって、共働きをしていて子どもと一緒にいられないということで、罪悪感を感じる女性がいまだに多いように思います。
親が罪悪感を抱いていると、それは子どもにも伝わります。
まずは女性自身が「子育ては母親がするものだ」という意識を見直していきましょう。
もちろん、基本的には男性と女性は脳の作りが違っていて、女性は子育てや家事を、男性は狩りをして獲物を捕り、家族を養うというDNAを持っていることはたしかです。
でも、だからといって、女性だけが育児をしなくてはいけないという理由にはなりません。
最近はイクメン男子が増えてきましたが、もっと多くの男性(夫)に、育児に参加するのは当然という考えをもってもらいたいですね。
どんな子どもに育てたいか夫婦で価値観を共有する
家族の中で子育てについて同じ価値観をもっていることが基本的に大事です。
お父さんとお母さんで、しつけの方針が違っていると、子どもが混乱し、不安になってしまいます。日頃から、子どもの育て方について夫婦でよく話し合いましょう。
ただし、夫婦が同じ価値観を持っているとは限りません。
そもそも結婚する男女というのは、価値観が違う人を選ぶものです。
私の経験からも言えるのですが、結婚する前は「価値観が違っていていいわ」と結婚したはずなのに、結婚してからいざその場面に出くわすとすごく腹が立つんですね。
でもそこで腹を立てず、お互いを尊重し、理解しながら価値観をすりあわせていきましょう。
夫婦の子育て分担のルールをつくり、柔軟に対応する。
保育園へのお迎えや行事や家事など、夫婦の間で子育てに関してどれくらい分担していくかを話し合うことも大切です。
一緒に働いて、収入も同じくらいだからなんでも半々でいいというわけではありません。会社の状況や子どもの体調などでルール通りにならないこともたくさん起きるでしょう。
そういう状況にも対応できるような柔軟なルールを作ることが分担をうまくまわしていくポイントです。
子育て中でも、親としてだけではなく、女性として男性としてもお互いを尊重しましょう。周りの人に協力してもらい、ときには二人だけの時間を大切に過ごすことが、いつまでも仲の良い夫婦でいられるコツです。
これからの人生で、実際に子育てが始まると、イメージ以上に大変なことも起きるかもしれません。
でも、ここでお話ししたことを頭の隅に置いておくことで、「ああ、こういうことか」と多少なりとも落ち着いて対応することができるのではないかと思います。
最後にこれから結婚、子育てを目ざす方たちへメッセージを贈りたいと思います。
あなたには限りなく可能性があります
自分を信じて生きてください
夢は思い続けるとききっと叶います
あなたが自分らしく幸せな人生を歩まれることを
心からお祈りしています
●埼玉県、未婚者を応援するライフデザイン支援講座開講
http://www.pref.saitama.lg.jp/news/page/news140822-01.html
結婚前だからこそ考えたい! 人生が劇的に幸せになる子育てとは? 後編/ライタープロフィール
蘓原利枝
そはら としえ
NPO法人スクールコーチ協会理事長
株式会社ウーマンズプラットフォーム代表取締役
結婚後12年間2人の子育てをしながら、幼稚園保護者会会長、小、中、高等学校でPTA役員を経験。
1984年 夫の独立のためイタリアンレストラン開業
全国ショッピングセンター内の飲食店としてトップクラスの売り上げを達成。1989年 2店舗目、ランジェリーショップ「シンデレラ」開業
高級品部門 売上日本一を数回達成
2003年家族関係に悩み、親子で心理学を勉強しながら問題を解決し、カウンセラーとコーチの資格を取得。
2008年 成長期における親子のコミュニケーションの重要さを痛感し、「NPO法人スクールコーチ協会」を設立。全国7支部の理事長を務める。
2011年 震災を機に日本を元気にするために、(株)ウーマンズプラットフォームを設立。女性のコミュニティ「プリティサクセスクラブ」主宰
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