親に反対されても、運命の恋を成就させる方法を、ドラマ『グランメゾン東京』(第5話)に学ぶ

ドラマに学ぶ、恋愛テクニック【第62回】

運命の人だと信じている彼氏のことを、親が認めてくれないのは、何よりも悲しいこと。でもそれは誰かのせいではなく、自分自身で解決できることを、ドラマ『グランメゾン東京』に学びます。

ドラマ【グランメゾン東京】(第5話)

パリで二つ星レストランのカリスマシェフだった尾花夏樹(木村拓哉)が、ある事件を機にどん底まで落ちたのちに、女性シェフの早見倫子(鈴木京香)に出会い、一緒にフランス料理店『グランメゾン東京』を立ち上げ、三つ星獲得を目指す連続ドラマ。

第五話では、３年前にパリで起きたアレルギーナッツ混入事件の記事により『グランメゾン東京』は予約のキャンセルが相次ぎ、オープンを迎えても店内は閑古鳥。その打開策の為、フードフェスへの出店を決意したところに、かつて尾花の下で働いていた平古翔平(玉森裕太)が助っ人に加わり、全力でフェスに臨み、名誉回復を目指します。

親がその恋に、反対する理由

パリにあった尾花のレストラン『エスコフィユ』で、見習いとして働いていた翔平は、ナッツ混入事件後、日本に帰国し、ホテルの料理長として働いていました。そこで、同じホテルでコンシェルジュとして働く蛯名美優(朝倉あき)と出会い、結婚を前提に付き合うように。どこにでもある社内恋愛のはずが、美優の父親が都議会議員の大物であることから、二人の結婚はスムーズに運びません。

親が結婚相手を決める時代は終わり、現代の結婚は恋愛の延長にありますが、それでも家柄や育ちの違いなどにより、親に反対されるカップルは少なくありません。

実際には、家柄というほど仰々しいものではなく、親の学歴や職業などの釣り合いを求めるケースが殆どで、認めてもらうのに時間がかかったり、親の失礼な発言が彼氏の気分を害し、破談になるケースなどが増えています。

一番大切なのは、誰の気持ち？

美優は、父親に交際を反対された後、その足で『グランメゾン東京』に向かいます。そして、尾花に向かって『あなたがいなければ、私達は幸せになれたのに』と泣きながら詰め寄りました。翔平を失うかもしれない不安から、我を失った故の行動とも言えますが、このような感情むき出しの行為を苦手とする男性は多く、親の反対を乗り越える前に、彼の気持ちが冷めるリスクが高いので要注意。逆境に立たされた時こそ、思慮深い行動をする必要があり、その為には、常に『誰の気持ち』を優先するかを、意識できているかがポイントになります。自分の気持ちか、彼の気持ちか、親の気持ちか。

ドラマの中で、美優が優先していたのは、常に自分の気持ちでした。翔平がパティシエの松井萌絵(吉谷彩子)と残業したことで、放置されて寂しかった自分。尾花のせいで親に翔平との結婚を反対され不幸な自分。この自分本位の気持ちが根底にあると恋愛はうまくいかないことが多いのです。

恋をするのは自分自身。自分の気持ちに嘘をついては絶対にダメ。しかし、一方で、彼の気持ちをどこまでも理解しようと努力することが恋愛関係には不可欠で、何よりも優先させるべきであることも、忘れてはいけません。

運命の恋を、親に祝福してもらう為に必要なこと

親が娘の恋愛に反対するのは、娘をまだ子供扱いしているから。自分では正しい判断が、出来ないと思っているからこそ、転ばぬ先の杖で交際に口を出すのです。裏を返せば、自立した大人だと、親に理解してもらうことができれば、反対されることはないとも言えます。

自立した大人とは、自分の行動の責任を、自分でとる覚悟ができている人のこと。具体的には『将来、彼とうまくいかなくなっても、決して親に泣きつかない覚悟』や、『この恋がどんな結末を迎えても、後悔しない覚悟』。

本気で誰かを好きになると、人は強くなれるものです。もし、あなたが好きな人との恋を親に反対されたなら、誰かのせいにするのではなく、まずは自分を振り返ることで、必ず解決の糸口が見えてきますよ。