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未婚男女の半分以上が恋人ナシ!「恋愛が面倒」と感じるのはなぜ?

未婚男女の半分以上が恋人ナシ!「恋愛が面倒」と感じるのはなぜ?

「包容力」のある女性は恋で無敵!【第1回】

あなたは、「恋愛って面倒だな」と感じたことはありませんか?

「内閣府 少子化社会に関する国際意識調査報告書」によると、「現在、婚約者または恋人がいる」人の割合は、24.6%(2010年)。つまり、10人のうち約7人が恋人(または婚約者)がいないということ。

また、異性と交際しない理由では、「恋愛が面倒」という回答が上位を占めたといいます。

なぜ、恋愛はこんなにもパワーを消耗するのでしょうか?

恋愛科学研究所 所長 荒牧佳代さんが解説します。

 

◆恋は孤独な戦い! 大切な友達までライバルになる

思春期に始まる「性ホルモンの活発化は、戦いのゴング」です。私は10年以上前、恋愛科学研究所の初代にそう表現しました。そのまま初代の著書に採用された言葉となりましたが(笑)。まぁ、冗談ではなく本当の話です。思春期における恋の幕開けは戦いのゴングなのです。

 

なんの戦いか? それは恋愛の戦いです。

 

恋愛市場は、サバイバルな無法地帯です。人を好きになったときのドキドキとした高揚感はあるものの、楽しいだけでなく、リアルで生々しく、相手が同じように好きになってくれるか?は、相手次第というギャンブルのような要素もあります。だから、喜びの他に怒りや恐怖に包まれる瞬間、身体にかかる負担はかなりのものです。

 

もし、あなたが「失恋」したことがあったとしたら、そのとき、自分の存在を否定されたようなショックを受けたのではないでしょうか? 恋愛では、自分の魅力レベルをあからさまに査定され、場合によっては理不尽な評価をされたり、大切に交流を重ねていた友達が知らぬ間にライバルと化し、最悪、彼(または彼女)を奪われることもあります。そして、人間不信に陥り、交際中に容姿をけなされ深く傷つき、それ以後まともに恋ができなくなったりと本人にとっては大変辛く忘れられない出来事として記憶に残ったりします。

 

◆そもそも男女という性別があること自体が競争のはじまり

人間の男女は、「男」と「女」という性別でつがいになり、生殖活動をします。つがいであるから誰でもいいワケではなく、誰もがより魅力的な人と恋人同士になりたいと願うため、そこに相手を選ぶ「見極め」と「競争」がつきまといます。そして、魅力の釣合いがとれる者同士からカップルが成立するため、魅力的な人を選びたいと思えば思うほど自分への「魅力積み上げ」の負荷がかかるようになります。

 

恋愛こそ、学習能力が必要な世界です。外見、知識、教養、品性、知性、ユーモア、思いやり、気配り、優しさ、などなど、いろいろな魅力を勤しんで磨きあげた者がライバルに打ち勝ち、意中の人をゲットできるようになります。恋は相手を魅了するエンターテイメントな世界であり、サービス溢れる素敵な演出なのです。また、魅力というアバウトなものをはかれるものさしはなく、人それぞれ十人十色なので、自分で体感することでしか自分の恋愛は学べません。ここが、教科書然りの通常の学習と大きく違うところですね。

 

◆男女とも本気であるほど性別に関係なく一途になる

人類学者のフィッシャー博士は、人は交配と生殖ため「恋愛感情」と「性欲」、「愛着」の3つのシステムが進化した動物であると考えていますが、それらの中でも「性欲」は誰でも良いが、「恋愛」は誰でも良いというワケではないとしています。いったん、男女が恋に落ち、相手と感情的な一致を切望しはじめると、性的な面でも誠実さを心から望むのが自然な流れであり、感情だと唱えます。

 

 

日本の人類学者である長谷川眞理子氏と博士が、日本とアメリカの大学生839人を対象に55項目におよぶ調査を行いました。この中の「恋人の都合が悪いとき、他の誰かと素敵なデートに出かけたいか?」という質問に、男性79%女性87%がNOと答えたとの結果があります。

 

この結果を踏まえても、「恋愛システム」は、ただひとりの相手にロックオンするためのシステムであり、人間は一度に複数の相手に性欲を抱いても、恋愛感情を抱く能力がないといえるそうです。

 

◆実は「恋愛って面倒!」と思う反応は正常

 

このように、恋はただひとりの人へと想いが集中するため、どんなに本気で頑張っても相手の魅力レベルが高いほど競争が激しく、皮肉なことに報われたい思いが強いほど報われる確率も低く、真剣で一途であればあるほど、プライドが傷つく度合いも深くなります。

 

また、惹かれ合った後の恋はプライドの戦い。もともと異質な欲望や思考回路をもつ男女ですから、欲や考え方が合うことはマレです。相手が自分の思うようにならないと、ぶつかる度に扱いづらさや合わせづらさを感じ、自尊心(プライド)を傷つけられる怒りや怖さで、男嫌いや女嫌い、恋愛嫌いに拍車がかかっても不思議ではありません。

 

好きの反動で嫌いになるのは、本心がバレたり、自分の評価が下がるのを防ごうとする自己防衛の一種。相手に嫌われて自分が傷つく前に相手を嫌ったり、恋愛を遠ざけ、避けたりすることで、自分を守っているといえます。

 

 

◆現代、カラダの魅力は開放ぎみでも心は閉ざす方向に

現代の人々は、健康嗜好が強い傾向にあります。ボディラインの美しさで異性を魅了する術をとても上手に学んでいる人はたくさんいらっしゃいますが、カラダの魅力と反比例して心は異性に対して閉ざし気味の人を多くお見かけします。SNSの普及で個々の才能を個人でアピールできる時代ですから、異性との出会いも比較的簡単にありそうなものの、皆、「出会いがない」「恋愛できない」「恋愛というものがわからない」と言う人ばかり。なぜでしょうか?

それは、個の自己表現だけで生きる喜び(快感)が実感できるようになったからでしょう。男女のカップルでいる喜びより、個の喜びが勝るとどうなるか?

次回も「恋愛」を様々な視点から分析していきます。

 

2015.08.12掲載

連載 包容力のある女性は恋で無敵!

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    ライタープロフィール

    荒牧佳代

    あらまき かよ

    恋愛科学研究所 所長。
    株式会社Kスタジオ 代表取締役。
    恋愛科学カウンセラー。医療アナリスト。ビジュアルデザイナー。
    脳内ホルモンと個人の性格や行動を関連させ、恋愛、結婚、会社経営など、さまざまなテーマを分析。コラム執筆、セミナーなどを行う。
    『荒牧佳代オフィシャルブログ』

    http://ameblo.jp/yumacute/

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