女性が許容すべき男性の食事のマナーを、ドラマ『孤独のグルメ』に学ぶ

ドラマに学ぶ、恋愛テクニック【第59回】

デートの際、男性の『テーブルマナーが悪かった』という理由で、交際に進むことをお断りする女性がいますが、女性と同じレベルのマナーを求めてしまうと、ご縁は遠のくばかり。そこで、女性が許容すべき男性の食事のマナーを、ドラマ『孤独のグルメ』に学びます！

ドラマ【孤独のグルメ】

輸入雑貨商の主人公・井之頭五郎（松重豊）が、都内のカフェでの商談を終え、ふらりと入った飲食店で、１人孤独にランチを楽しむ様が描かれているグルメ漫画原作のドラマシリーズです。

食事の際に、音を立てたらマナー違反？

井之頭のランチは、男の一人飯なので、お洒落なレストランでのコース料理ではなく、ハンバーグ定食やパスタ等の洋食系、麺類、丼物が多く取り上げられています。井之頭のこだわりのあるメニューの選び方や、料理の感想が、視聴者の食欲をそそるのですが、汁物やパスタを頂く際に、音を立てることがあり、食事のマナーに違和感を覚える女性は少なくないはず。
何しろ、女性のほとんどが行儀作法を気にしているので、女子会などでは、前菜のスープはもちろん、デザート後のコーヒーに至るまで、音を立てる人がいない為、『音を立てて食事をする』シーンに、女性は遭遇する機会が少なく、だからこそ『音』に敏感になりがちなのです。

実際に、私のところに婚活相談にくる女性達も『お見合いの際に、音を立てて、コーヒーをすする飲み方が気になった』『初デートで、パスタをうどんのように音を立てて食べている姿が受け付けなかった』という理由で、次のデートのお誘いをお断りする女性は少なくありません。しかし、女性と同じレベルの上品な食べ方を男性に求めていると、ご縁が遠のくばかりであることも事実で、どこまで許容するかが問題なのです。

男にとって、食事は戦の前の腹ごしらえ

私の知人男性のエグゼクティブは『カレーは飲みもの』と捉え、平日のランチでは、カレーを好んで選ぶそうです。このように普段から、パスタやカレーを、ラーメンのごとく胃に流し込むような食べ方をしている男性も多いので、デートの際も、いつもの癖でお行儀悪く食べてしまうことがあっても不思議はありません。

また、これは男性に限った話ではなく、外回りの営業が続き、ランチ時間が十分に確保できないことが多かった女性は、いつの間にか早食いになってしまい、デートの際に、『なんでそんなに急いで食べるの？もっと落ち着いて食べなよ』と男性に言われて、恥ずかしさのあまり、泣きそうになってしまったという方もいます。ほかに内勤のＯＬでも、忙しくてランチタイムに休む時間がもったいないからと、お弁当を食べながら、ＰＣで仕事をしている女性も多く、現代人は『食事の楽しみ方』を忘れてしまっている方が増えているのです。

このように仕事過多な毎日を送っている方が、何かのご縁で、突然デートをすることになると、いつもの食事癖が抜けないこともありますが、恋人関係になれば、相手の食事の作法に合わせて、少しずつ変わるものですし、相手の多少マナー違反にも慣れ、過剰反応しなくなりますので、井之頭のように『多少、音を立てる』レベルであれば許容することをお勧め致します。

食事のマナーより、重要視するマナーとは？

生涯のパートナーとなるかもしれない相手に対して、女性が厳しく判断すべきは、食事のマナーよりも、店員への対応です。食事のマナーは、結婚して、子供を授かれば、子供の教育の一環として、夫も矯正させることができますが、店員に対して、上から目線で物を言ったり、横柄な態度をとる男性は、そこにパーソナリティーが出ていますので、結婚後に食事を提供してくれる妻に対しても、飲食店の店員と同じように接するようになる可能性があります。
男性の野蛮さに寛容になれた時、出会いの幅はグーンと広がりますので、『男性に厳しいな』と思っている女性は、是非一度、ご再考くださいませ。