エルメスに負けない女になる方法を、ドラマ『サバイバル・ウェディング』に学ぶ！

ドラマに学ぶ、恋愛テクニック【第７回】

恋は盲目と言われる通り、女性は結婚適齢期に差し掛かると、「好き」という気持ちより、「結婚したい」気持ちを優先させがち。「重たい女」「B級の女」と罵倒されながらも、「結婚という代償にふさわしい女」になるべく奮闘する『サバイバル・ウェディング』の主人公から、エルメスのように市場価値の高い女になる方法を学びます。

スパルタ婚活塾のようなサバイバル・ウェディング

波留さん主演の『サバイバル・ウェディング』は、３か月後に結婚を控え、勤務先を寿退社した直後に、婚約破棄された29歳の主人公・さかや（波留）が、自称・日本一恋愛に詳しい女性誌の編集長・宇佐美（伊勢谷友介）のスパルタ婚活教育を受けながら、半年後の結婚を目指すという恋愛バイブル的なラブコメディです。初回は、「女性としての市場価値を上げる」ことをテーマに話が展開されました。

男にとって「重たい女」とは？

婚約者・和也（風間俊介）に「会社を辞めろなんて、言っていない」「結婚、結婚て・・・重い」と、別れを告げられたさやか。

「重たい女」って、実は女が一番言われたくない言葉。

「ただ好きなだけなのに」と言いたい気持ちはわかりますが、男性が結婚において、どれだけの責任を負うことになるか、考えたことはありますか？家族を養う為に、何十年も働き続ける義務を負うにも関わらず、自由に使えるお金は減ってしまう。住宅ローンを組んで、支払い続けるのも、多くの場合は男性です。

ドラマの中で、さやかは仕事を辞めることを勝手に決めていますので、結婚後の生活費も和也に頼るつもりだったのでしょう。婚約破棄されたことは同情に値しますが、相手の気持ちを推し量ることができていなかったことは明らかです。結局、「重たい女」とは、自分の気持ちを押し付ける身勝手な女とも言えましょう。

市場価値が低いB級女

さやかが婚約破棄された理由を、編集長の宇佐美は「B級の女だからだ」と一刀両断します。要するに、女としての相対的な市場価値が低い為、男が執着しないということ。たとえば、ファストブランドのバッグが100万円で売られていても買う人はいませんが、エルメスのバッグであれば100万円払う人がいる。それはエルメスが「高級な革で、職人が手作りしているから」だけではなく、「セールをしない」「全て自社製作」「アウトレットに出さない」等の企業努力が、何年待ってでも手に入れたいと思わせる価値を生み出しているからです。

恋愛中の女性に例えるならば、「安売りしない」「他の女性と徹底的な差別化を図る」ということですが、エルメスほどの価値がある女には、そう簡単にはなれません。そこで宇佐美は「２週間、元婚約者からのメールも電話も無視をするように」命じます。よくある恋愛マニュアルと同じだと反発するさやかですが、２週間後に元婚約者から「会いたい」と連絡が入るのです。

エルメスに負けない価値のある女になるに

ドラマの中では、先に希少性を高める計画（会う時間をとってくれない女）を実行し、成功しますが、バッグでも人でも、その価値を最終的に決めるのは品質（=クオリティ）です。

市場価値が高い女になるには、見た目を磨くこともさることながら、内面からにじみ出る気品やラグジュアリー感も大切。さやかがマークジェイコブスのトートバッグに、猿の人形をつけていたことに対し、宇佐美は「NY育ちのマークジェイコブスが、フランス王室御用達のルイヴィトンで16年間デザイナーをしていたことを、わかってつけているか？」と問うたのは、本物を知らない女だから、本物の恋も手に入れることができないのだと暗示した二人の出会いのシーンでした。

エスメスに負けない女になるには、まずエルメスを知る。同じように、好きな男を手に入れたければ、その男の本心を知ろうと努力することが何より大切だと教えてくれた『サバイバル・ウェディング』。今後の展開が楽しみです！