好きな人に心を開いてもらうテクニックを、ドラマ『緊急取調室』に学ぶ

ドラマに学ぶ、恋愛テクニック【第３7回】

警視庁の取調室では、犯罪者に自白させる為、騙し騙されの心理戦が繰り広げられます。この「真実を告白させる」ことは、仕事でも、恋愛でも、日常的に繰り返されていること。そこで、好きな人に心を開いてもらうテクニックを、ドラマ『緊急取調室』に学びます。

ドラマ【緊急取調室】

「取調室」という名の密室で繰り広げられる、銃も武器も持たない生身の人間同士の死闘を描いた天海祐希さん主演の人気ドラマシリーズ『緊急取調室』。この春、第3シーズンに突入します！

彼の心を丸裸にする準備

緊急事案対応取調班（通称・キントリ）のエース・真壁有希子(天海祐希)の決め台詞は、「丸裸にしてみせる」。真壁の台詞にもあった通り、犯人に自白させる取調べでは、最後はいつも血みどろになり、被疑者に食われそうになりながら、真実を告白するよう導いていきます。

男女の会話も、他愛のない話を繰り返しているだけでは、友達以上恋人未満の関係になってしまったり、結婚に至らず恋人のまま終わってしまうことも多いのが現実です。次のステップに進みたいと願うのであれば、お相手が心を丸裸にしてくれるくらいの関係にならなくてはなりません。
その為には、相手を知ることが何より大切。まずは、相手の話にひたすら耳を傾けましょう。否定したり、茶化したりせず、またアドバイス等もしてはいけません。聞き役に徹していれば、話し手は少しずつ心を開く準備をしてくれるものです。

自分から先に口火を切る

なんでも話せる仲に発展しても、誰しも自分の根幹となるものについては、ペラペラと話してはくれません。裏を返せば、滅多に他人に見せない心の内を打ち明けてくれたら、お相手との関係は大きく前進したことになります。

相手から何か情報を得る為の一番簡単な方法は、自分から先に口火を切ることです。初対面の者同士が挨拶を交わす時、相手の名前を尋ねる前に、まずは自分から名乗るのと同じこと。

たとえば、お相手の家族構成を知りたいのであれば、まずは自分の家族の話をし、お相手の仕事や住まいについて知りたいのであれば、自分の仕事や住まいについて話すといった流れにするのです。更に進んで、お相手の心の奥を覗きたい時には、自分の弱みなりコンプレックスを伝えましょう。欠点を他人に話すのは勇気が入りますが、打ち明けられた方は、心を許してもらえたと感じて、二人の距離は一気に縮まります。その時に注意すべきは、なんでもかんでも、自分の秘密を暴露するのではなく、お相手に聞きたい事につながる内容を吟味してから、伝えることがポイントになります。

丸裸にする為に必要な包容力と賢さ

相手の本音を引き出す為に、①聞き上手になる、②自分の弱みを打ち明ける。この２つが常套手段でありますが、突然、好きになった人に実行しようと思っても、なかなかうまくいきません。特に婚活中の女性からの相談で多いのが、「彼のサポートしてあげたい。しかし、働いている業界や職種が違う為、いいアドバイスができない」というもの。男性に仕事のアドバイスをする必要はありません。むしろ、しないほうがいいです。女の悩み相談は、具体的なアドバイスを求めているわけではなく、ただ共感して欲しいだけと言われますが、男性も同じで、仕事上の具体的な解決策を求めているのであれば、同じ職場の男性や上司・部下に話を聞くはずです。

男性が恋愛対象になり得る女性に求めているのは、会話の中から男性の苦悩を察知し、黙って理解してくれる包容力。そして、男性のモチベーションが上がるポイントを押さえ、上手に褒めてくれる賢さです。但し、このテクニックを身につけるのは一朝一夕にはいきませんので、相手が異性だろうが、同性だろうが、恋愛対象であろうがなかろうが、誰に対しても会話の中で行間を読む努力を継続することであります。