婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
その翌日は、全社で朝から大忙しだった。
午後から始まる新製品の説明会のために、それぞれが最終準備をしていたから。
100人以上のお客様が集まるその席で、一番緊張するのはプレゼンテーションをする新製品担当者たちだとは思う。
でも、私も私なりに頑張っていた。
昨日、メーカーから持ち帰った社名入りのファイルに、必要書類を美しく収め、少しでも会社の印象を良くしたかった。
なので、書類に欠けがないか、最終確認をしっかりやっていた。
そんななか、萩山くんは割とのんびりして、ゆったりとフロアを歩いている。
いつも色々なものを運んでいるのに、今日は何も持っていない。
「忙しくないの!?」
と聞くと、
「僕は、したっぱですから、特に手伝うこともなくて」
などと言っている。
そういう話を聞くと、少し残念に思ってしまう。
彼は、もしかしたら今日は、そんなに大事な立場ではないのかもしれない。
それでも、自分に何かできることはないかと気を配ってもいいと思うのに……
私の軽いいらだちが誤解だったということに、そのあとすぐに気がついた。
なんと、萩山くんは、プレゼンテーションの時間に、壇上に現れたのだ。
私はファイルをお客様に手渡すために、セミナールームの中で待機していたので、彼の晴れ姿を目にして、そして驚いた。
なんと今回のとある新商品の案は、萩山くんが思いついたものなのだという。
それは、必要な物が必要なところに収まるペンケースだった。
消しゴムは消しゴムのところに、ボールペンはボールペンのところにきちんと収めていくスペースが付いていて、それでいておしゃれだった。
発案者です、と壇上で紹介された萩山くんは、照れくさそうにしていた。
「僕は、不器用なので、しょっちゅうモノを無くすんで、こういうペンケースがあったら便利だろうなと思いつきました」
新人研修の時に思いついた新商品プランはすぐに採り入れられ、商品化された。
彼は、自分の経験を生かしたアイデアで、皆の拍手を浴びている。
私はただ、びっくりして萩山くんを見つめていた。
その翌日、私と萩山くんの定食屋さん行きには、急遽ビールも追加され、新商品おめでとう会となった。
「祝ってもらわなくてもいいのに」
そう言いながらも、彼は嬉しそうだった。
その時に聞いたのだけど、新商品発表会の当日、彼がフロアをウロウロしていたのは、これから壇上で何を話そうかと考えていたのだという。
「机で考えようとしても、緊張して頭に血がのぼってきちゃうんで、歩き回ってたんです」
「そうだったのね」
サボってるなんて思った自分が恥ずかしくなる。
「なんだか、いいですね」
萩山くんは、ビールを味わいながら、ゆっくりとそう言った。
「アイデアが認められて、祝ってもらえて……。なんだか今日、初めて、仕事したという気持ちになれました」
「毎日仕事してるじゃない」
「今までは、違ったんですよ。指示されていたことをこなしていたけど、失敗ばかりだったし。でも今日は、初めて自分らしく働けた感じがしました」
萩山くんは、今までの弱気な彼ではなく、少し大人びて見えた。
今日まで情報公開前で口止めされていたけれど、彼は自分のアイデアが新商品となることを事前に知っていた。
ファイルを取りに行く時に頼もしく理由が、透けて見えた気がした。
【chapter10】最終話に続く。
婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション
男性に愛される、聞き上手女子の会話術
男性は質問されることが嫌い!?圧を感じさせる質問3つ
本音はどこにある?すれ違うカップルの心の中【4コマ漫画】
たった3つ!好感度に大きく差がでる愛され相づち
ハイスペック男の恋の弱点を知り、あなたに釘付けにする方法を、ドラマ『私たちはどうかしている』に学ぶ
あなたは言ってませんか?「うん」は婚活スタートの落とし穴!
年齢差がきになる女性必読!年下の彼氏と交際するようになったきっかけ3つ
婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション
男性に愛される、聞き上手女子の会話術
男性は質問されることが嫌い!?圧を感じさせる質問3つ