婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
翌日、出社すると、川嶋さんが近づいてきた。
「どう? 元気になった?」
私に小声でささやきかけてくる。
昨日よりも体の距離がぐっと近づいている。周囲からは親しげに見えるかもしれない。
「あ、はい、なんとか」
「よかった。メシ、いつ行こうか?」
彼がまっすぐに私を見つめてくる。
まるで、私だけしか目に入らないかのように。
「ごめんなさい」
私は慌てて言った。
「奥さんに悪いし、今回は遠慮しておきます」
「えっ」
川嶋さんが面食らった顔をした。
「俺、嫁がいるって、言ったっけ?」
「言ってないですけど。女のカンってものです」
「別にいいんじゃないの? メシ食べに行くくらい」
「やっぱり奥さんが聞いたら、嬉しくないですよ」
私はそう言って断った。
「結構マジメなんだね」
川嶋さんは、あきらめて去って行き、私はほっと胸をなでおろした。
これで、よかったんだ。
川嶋さんには奥さんがいるから、結婚できない。
私は、結婚をしたいんだから、この人と出かけるわけにはいかない。
私は自宅で、友達作りのSNSのページを開いた。
みちるさんが、そういうサイトをまずは眺めてみるといい、と言っていたから。
「いい人がいても、やり取りをしてはダメよ。あなたは恋のリハビリ中なんだから」
「恋のリハビリ……!?」
「そう。今は傷ついた心を癒す期間だと思ってね。まずは世の中にいろいろな男の人がいることを知りましょう。そして、好みだなと思う人の顔画像を何枚か選んで、見比べてみてほしいの」
「見比べてみると、何かがわかりますか?」
「自分の恋愛グセがわかるわよ」
「本当ですか?」
「試しにやってみてね」
そう言われたので、実際に眺めてみる。
男性のみ表示というメニューを選び、顔画像を並べてみる。
そこでは二十歳そこそこの若い人から、年金生活だという高齢者まで、いろいろな年齢の男性たちが、お友達を募集していた。毎日のように何十人何百人と登録しているので、どんどん画像も増えていく。
私は一人一人の画像を眺めた。カッコいいなと思う人は何人もいたけれど、だからと言って、お付き合いをしたいというわけではない。人を好きになるって、やっぱりとても特別で直感的なものなのだと思う。
その時、私はとある男性の画像に目が釘付けになった。
私と同い年だというその男性は、表情が豊かそうな印象を受けた。何枚も画像をアップしていて、そのたびに唇を尖らせたり、アゴを引き気味にしたりと、ポーズを変えている。
マメな人なんだなと感じた。
でもそれでいて、とても臆病そうな一面が見て取れた。
何かに怯えているかのような顔をしている気がした。
とても繊細な人なのかもしれない。
私は彼の顔に、ひどく引き込まれ、運命なんじゃないかとさえ感じた。
部屋の中で、少し寂しそうな表情の男性のそばにいて、ただ寄り添っていたい、とさえ感じた。
彼は写真の中では微笑んでいる。でも瞳が笑っていない。
みちるさんに禁止されていたけれど、この彼には、今すぐにでもメールを送りたくなるくらい、魅力を感じていた。もちろんこれは無料のSNSで、プロフィールを登録するのに何の審査もないものだということもわかっている。彼の画像が本人のものかどうかすらわからない。
でも、彼の顔立ちがひどく心をざわつかせた。
どうしてこんなにこの人のことが気になるのだろう。
もし運命の出会いだったら、どうしたらいいのだろう。
みちるさんに彼の画像を見せて、聞いてみなくては……。
【Chapter4】第14話に続く
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