婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
帰りの電車では、萩山くんが素早く席を見つけてくれて、運良く座ることができた。
私たちは横並びに座って、電車に揺られて会社に戻っている。
萩山くんは、デートの時も、わりと女性に尽くすタイプなのかもしれない。
困っている人を助けるのが好きみたいだし、何かと彼女の世話を焼いていそうだ。
でも、確か彼は今、恋人がいない。
仕事で手一杯で、とても恋愛にまで気持ちがいかない、と前にそう言っていた。
そういえば、萩山くんは介護士の女性と付き合っていたと言っていたっけ。
介護士さんもよく気がついて優しいイメージがある。
優しいもの同士、ほんわかした関係を築いていたのかもしれない。
なんだか、彼の過去をうらやましく思ってしまう。
忙しい毎日の中、週末に慌ただしく恋人と会って、流行りのデートスポットに行列して……。
そんな恋愛をしている人は、多い気がする。
少なくとも、以前の私は、そうだった。
だから、関係に疲れてしまったのかもしれない。
「……そういえば」
ふと、言葉が口をつく。
「私って、萩山くんの過去の恋の話を聞いたことあるけど、萩山くんは私の過去の恋を聞いてきたこと、ないね」
私ばかりが萩山くんに質問していて、萩山くんが私に質問してくることなんて、めったにない気がしてきた。
ひょっとしたら私のことに興味がないのかもしれない。
それならそれで仕方がないのだけれど、なんだか少しさみしい。
「聞いたほうが、よかったですか?」
萩山くんが遠慮がちにそう言ってきた。
「別に構わないけど?」
「そうだったんですね。僕、あえて聞かなかったんですよ」
もしかしたらつらい恋の思い出があるのかもしれないし、聞いたらいけないような気がしていたのだという。
気をつかってくれていたのだった。
「まあ、でも別に大した話じゃないし。どこにでもあるような話だし。私の過去なんて……」
「過去と言っているってことは、今は、付き合っている人が、いないんですか?」
萩山くんが突っ込んできた。
「うん、いないよ」
私はうなずいた。
萩山くんも恋人と別れたというし、私も実は別れてしまった。
お互いにフリーなのだから、何かが始まってもおかしくない状態なのだけど。
それから、私たちは、しばらくの間、黙っていた。
始まりそうで、始まらない。
彼はさらに一歩、切り込んできてはくれない。
私たちの間には、何かが足りないのかもしれない。
やがて、電車は、会社のある駅に着いた。
萩山くんのおかげで、時間のロスは最小限に抑えられた。
「手を貸してくれてありがとう」
お礼を言うと、彼ははにかんだような顔になった。
「当たり前のことをしたまでですよ」
「何か、お礼をしたいな」
「そんなのいらないですよ」
「そうだ、この間一緒に行った定食屋さんでご馳走させて」
「いいんですか」
彼の顔が、ほころんだ。
私たちは、忙しさが落ち着く来週あたりに、一緒にご飯を食べる約束をした。
なんだか最近、萩山くんと一緒にいる時間が多くなっている気がする。
こういうものかもしれない。
少しずつ2人の時間が増えていき、親しくなっていくものなのかもしれない。
彼と、何かが始まりそうな、そんな予感がしている。
【chapter10】第39話に続く。
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