婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
みちるさんから、今年の新入社員の萩山くんをウォッチしてみたら、と提案されて、私は絶句した。
「萩山くんを、ですか……!?」
「そう。楽しそうな人じゃない?」
「私は全然楽しくないです」
思わず、怒りが顔に出る。
彼は、私より何歳も年下で、頼りない。
いつも作業が遅いから、深夜まで会社に残っているし、今日だってランチを食べそびれていた。
要領が悪いし、おどおどしているから、恋愛対象には到底思えないし、彼のような仕事ができるというわけではない人をウォッチしていても、イライラするだけだと思う。
たとえ恋愛と関係なくても、私は、尊敬できるような人を見ていたい。
それなのにみちるさんは、
「彼のいいところ探しをしてみたら、思いがけないことがわかるかもよ」
などとのんきなことを言っている。
「みちるさんには私の気持ちなんて、わからないんですね」
私の口から、すごく冷たい言葉が飛び出していた。
「……どうしたの?」
不思議そうに私の顔を覗き込んでくるみちるさんのことが、今夜はとても憎らしかった。
「私、前から言ってるんですけど、一刻も早く結婚して、会社を辞めたいんです。それなのに、好きでもない、結婚したくもない男の人をウォッチして、どうなるんですか? 回り道させるの、もうやめてください」
「回り道に思えるのね」
みちるさんは静かにそう言った。
「私からすれば、これがあなたには一番の近道だと思ったのよ。だって、今までの恋愛パターンをリセットしなければ、同じことの繰り返しになってしまうんだもの」
「もう、前と同じような人との恋愛で、いいです。だってそれが、私なんだから」
元カレと同じような人に出会えば、きっとそれはときめく。いい加減でだらしない人であっても、もう仕方がない。私がそういう人が好きなんだから。私が頑張れば、いいんだから……。
「残念ね」
「残念でも、自分に素直に生きます。みちるさんみたいに幸せな人には、わかってもらえないかもしれませんけど」
「私、幸せなんかじゃないわよ」
みちるさんがそう言ったので、一瞬、私が聞き違えたのかと思った。
「幸せじゃないって、どういうことですか? だってみんなに恋愛のアドバイスとかしてるし」
「でも私のプライベートな話を話すことはないでしょう? どうして私が幸せだなんて、思うの?」「……どういうことですか?」
みちるさんは少し寂しそうに微笑みながら、こう言った。
「私はね、離婚を2度経験してるわ。原因は、夫の浮気と暴力と借金。つらいことのオンパレードだったわ」
「……本当ですか!?」
「本当よ。ね、人から見たら、全然幸せそうじゃないでしょう?」
「じゃあ、どうして」
「結婚に失敗したからこそ、あの時にこうしておけばよかった、ああいう人と結婚しておけばよかったっていうことが、わかってくるものなの。だから、私と同じような思いをする人を、ひとりでも減らしたくて、このカフェを作ったの」
みちるさんの笑顔が私に向けられている。
「あなたにも、幸せになってもらいたいの。あなたならなれるわ。会うたびに、以前の恋人のことを忘れていってる。あとは素敵な人と巡り合うのを待つだけ。あと少しなのよ」
私の胸の中に、熱い思いがこみ上げてきた。
私の幸せを願ってくれている人がいる。
幸せになりたい。初めて、そう心から思えてきた。
【Chapter6】第21話に続く
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