婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
ランチタイムに社員食堂に入った私は、ゆっくりと辺りを見回してみた。
同僚と談笑しながら食べている男性、ひとりで黙々と食べている男性、食べ終えてのんびりスマホをいじっている男性……。
いろんな人がいたけれど、どの男性も、どこのオフィスにでもいるような、どこにでもいそうなタイプで、心がときめくということはなかった。もちろんみんな、仕事熱心で、良い人たちばかりではあるのだろうけれど。
その中から誰か一人を選んで、しばらくその人のことをチェックしてみるといい、と、みちるさんからはアドバイスされていた。特に好みではない男性にも、その人なりの良さがあるということに気付けて、選択の幅が広がるから、と。
でも、1人を決められない。誰を選んでも、特に大きな変化が起きそうもなかったし、正直に言えば、面倒臭かった。なんとも思っていない人のことをチェックするためにわざわざ気にかけることが、時間の無駄のようにしか思えなかった。
私は席を立った。
食堂を出て、外の販売機でカップのコーヒーを買った。オフィスで熱いブラックコーヒーを飲みながら、午後の仕事に集中しようと思って歩き出したその時、誰かが私にぶつかってきた。カップが飛び、私のスカートの裾が、コーヒー色に染まった。
「すっ、すみません!」
見ると、そこには萩山くんがいた。彼は今年の新入社員で、同じフロアの違う部署にいる。いつもどこかおどおどしていて、救いを求めるような目でこちらを見つめてくるので、どことなくうっとうしくて、あまり関わり合いにはなっていなかったけれど。
彼は大きな台車に資料を乗せて、運んでいる最中だった。
「大丈夫ですか? コーヒー、熱いですよね? ヤケドとか、してませんか?」
「大丈夫。スカートはシミになっちゃったみたいだけど」
「本当にすみません! クリーニング代は払いますんで」
彼は申し訳なさそうに、ひたすら頭を下げてくる。
その時、昼休み終了5分前のチャイムが鳴った。
「萩山くん、お昼、食べたの?」
「あっいえ。僕は、資料運んでたら食べそびれちゃいました。でも大丈夫です」
彼は、弱々しく笑ってみせた。
翌週、私はカフェ『恋の近道』で、みちるさんに嘆いた。
「誰もいなかったですよ、いいなって思える人なんて」
「そう、それは良かった」
みちるさんは意外な反応をした。
「ちょっとでもいいなって思えた人がいたら、それは多分、今までの好みをどこか引きずってる人だと思うから、あまり、おすすめはできないのよ」
「そうなんですか!?」
驚いたけれど、でも、言われてみればそうなのかもしれない。
食堂で、食事を終えて出て行く元彼とすれ違ったけれど、思えばあの時が一番心が動かされた。とても傷つけられたけれど、でも私はまだ、彼に少しは思いが残っているのだろう。
「会社で、印象に残った人はいなかった?」
みちるさんの質問に、私は「困った人はいました」と正直に答えた。
新入社員が、自分のスカートにコーヒーのシミをつけてしまったこと。不器用な人で、ランチを食べそびれたようだということ。
「いいじゃない」
みちるさんは目を輝かせた。
「明日から、彼のことをちょっとウォッチしてみるといいと思うわよ」
【Chapter5】第20話に続く
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