婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
恋を失って、からっぽになった私は、翌日も会社を休んだ。
泣きはらした顔になり、とても出社できそうになかったから。
その顔も、午後になるとだいぶ引いてきたので、私は帽子を深くかぶり、カフェ『恋の近道』に向かった。
失恋した時に見た幻かと思っていたけれど、繁華街の一本裏道に入れば、店はちゃんとそこにあった。
「あら、いらっしゃい」
オーナーのみちるさんは、私のことを覚えているらしく、ニコッと笑いかけてくれた。そしてハーブティーを運んできてくれる。
「少し元気になったみたいね」
木目のテーブルに、観葉植物、どこか懐かしいこの店を数日前に訪れた時より、私は元気になっていた。
あの時はもう立ち直れないかと思っていたのに。
「でも、会社にもう何日も行ってなくて」
「そうなのね」
平日の午後の静かな店内で、みちるさんは温かな目で私を見つめている。
「いつかは行けそう?」
「はい。多分、明日には」
「それなら、良かった」
彼女は優しく私の肩に手を置いた。
「でも私、からっぽになってしまったんです」
「からっぽ?」
「はい。彼がいなくなったら、楽しいことが何ひとつなくなってしまって」
週末を一緒に過ごす人もいなくなってしまった。
クリスマスも、誕生日も、ひとりではちっとも楽しくない。
美味しいものを一緒に「おいしいね」と食べてくれる人がいない。
でも、どうしたらいいのか、わからない。
世界中でたったひとりのような気持ちのまま部屋の中にいるのがつらすぎて、逃げるようにこのカフェに来てしまった。
みちるさんなら、どうしたらいいのか知っている気がして。
「今日のあなたには、ジャスミンティーを入れたわ」
みちるさんはそう言って微笑んだ。
先日は味もわからなかったけれど、今日は、さっぱりした花の香りを楽しむ心の余裕がある。
「心が回復し、幸福感が出てくると言われているハーブよ」
みちるさんはそう言って微笑んだ。
どうやら客の調子を見て、出すお茶を変えているらしい。
「あなたは自由になったのね」
みちるさんはそう言った。
「もう彼氏さんに縛られずに、自分のやりたいことをやっていいのよ」
「でも、自分が何をしたいのか、わからないんです」
週末の予定は彼と話し合って決めていたし、彼と一緒に楽しめるものを選んできた。
ひとりで楽しめることって、何だろう。
本気でわからない。
「大丈夫、思い出せるわ」
みちるさんはうなずいた。
「今度は、自分が好きなことや、欲しいもの、行ってみたい場所を、リストにしていくといいわ」
「浮かぶかなあ」
「浮かぶわ、きっと。スマートフォンで浮かんだらすぐにメモしてみて。今は、突然自由になって、心がびっくりしちゃっているけれど、きっとすぐに、やりたいことが出てくるはずよ」
みちるさんが言ったことが気休めなのかどうかは私にはわからない。
けれど、ここに来て、彼女と話をすると、とても落ち着く。
さっきまで寂しさでざわざわしていた気持ちが、不思議なほど鎮まっていく。それはこのカフェのおかげなのか、それともハーブティーのおかげなのか分からなかったけれど、私は何日かぶりに、ほっとした気持ちになっていた。
【Chapter2】第7話に続く
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