婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
Chapter1は「失恋の癒し方」。
第1話、第2話、第3話は、記事下のリンクへ。
《Chapter1-第3話までのあらすじ》
結婚まで考えていた彼氏が職場の同僚と浮気をした。
恋人との別れに深く傷ついたヒロインが辿り着いたのは『恋の近道』というカフェ。
ここで、優しいママのような雰囲気のカフェオーナー安田みちるに出会った。
彼女は、終わった恋を忘れる近道があるのだという。その方法は…
「前の恋を忘れるためには、その相手に手紙を書くといいわ」
「手紙……!?」
もう二度とメッセージも通話もしないと思っているような人に、手紙?
驚いて聞き返したら、彼女は意味ありげに微笑んだ。
「実際には出さないのよ。ただ、恋を清算するために、お手紙を書くの」
「私の、気持ち……?」
「彼に言いたくても言えなかった、呑み込んでしまった気持ちがあると思うわ。それから、伝えそびれていたありがとうとか」
そんな手紙を書いて、どうするのだろう。
彼にも出さないのなら、何のために書くのだろう。
「自分の気持ちに整理をつけるためよ」
みちるさんはそう言った。
「卒業式の答辞を思い出してみて。いろいろなことがありましたね、というような語りかけが行われるでしょう? そして楽しかった学園生活を思い出してしみじみするわよね。それと同じ感じだと思ってほしいの。恋の卒業式ね」
恋の卒業式。
こんな、たったひとりで恋の終わりを迎えるだなんて、思ってもいなかった。
この恋が終わる時は、彼と結婚する時だと思っていたのに。
どうしてこうなってしまったんだろう。
惨めすぎて、彼との恋の思い出をたどるなんて、とてもできそうになかった。
あの時、どうして浮気されてるって、気づかなかったんだろう。
あの夜、LINEが既読されなかったのを、どうしてもっと心配しなかったんだろう。
きっと後悔で、いっぱいになってしまう。
つらすぎる。
「手紙なんて……書けません」
「無理しなくていいのよ」
みちるさんは私の肩にそっと手を置いた。
「あなたはいろいろなことがあった直後だから、今は少し休むことも大切よ」
「休んだらいつか手紙を書けるようになりますか」
「なれるわよ。書きたいなって思ったら、その時に書けばいいわ」
「でも、ここままじゃ、次の恋が始まらないんですよね?」
みちるさんは微笑んだ。
「まずはあなたの心を回復させることよ。手紙が書けるようになるまでね」
「どうやったら元気になれるんですか?」
質問ばかりしている私に、彼女は優しくひとつひとつ答えてくれた。
「いっぱい自分に優しくしてあげて。今まで恋を頑張ってきたんだもの。美味しいご飯を食べたり、好きな音楽を聴いたり、観たかった映画を観たり、自分で自分を癒してあげるの」
そんなこと、確かに最近、していなかった。
頭の中は彼のことでいっぱいで、自分ひとりで何かを楽しむなんて気持ちには、ならなかった。
週に1度の習い事だって、彼と結婚した時のためにと、料理学校に行っていたのだし。
みちるさんはこう言った。
「自分で自分を大事にしてあげて」
それからしばらくして、私はお金を払って、カフェの外に出た。
いろんなことを教えてもらったのに、ラベンダーティー1杯の値段だけでいいと言われた。
「私もみんなとお話するのが楽しいし、少しでも元気になって帰ってくれるのなら、それが一番嬉しいの。よかったらまた来てね」
みちるさんは温かい両手で、私の手を包み込むように握ってくれた。
あれほど降っていた雨はいつの間にか上がって、太陽の光が、雲の向こうから優しく辺りに注がれていた。
【Chapter1 失恋の癒し方】 終わり
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