コスプレと素の性格のギャップのせいで恋愛が臆病に！対処法ありませんか？

趣味も仕事も恋も必死(マジ)なんです！〝ネオ・オタク〟のためのよろず相談室【第五回】

オタクでなくてもコスプレを楽しむ人が多くなった昨今、老若男女に人気のコスプレが一大現象を巻き起こした『鬼滅の刃』のキャラクターたち。ネットで「コスプレ」と入力すると『鬼滅の刃』の竈門禰豆子や竈門炭治郎、胡蝶しのぶをはじめ、さまざまなキャラクターのコスプレ写真はもちろん、衣装販売サイトがずらっと並びます。

日本はハロウィンでも多くの人が仮装をしますし、好きなアニメのキャラクターに変身して楽しむなど、もはやコスプレは日本のお家芸になっています。

この人気ぶりを知れば、コスプレをしたことがない人でも「ちょっとやってみたいかも」と思うのではないでしょうか。

今回はそんなコスプレ大好きネオ・オタク女子からの「性格のギャップと恋愛」についての相談です。

お悩みファイル No.4

Qコスプレと素の性格が違いすぎてリアルな恋愛ができません…

食品会社勤務のR子さん（27歳）は、大学時代にコスプレにはまって以来、アニメのコスプレを得意とする隠れコスプレイヤー。衣装はすべて手作りし、魔法のメイクでイベントへと繰り出しているそう。

「私はコスプレをしているときとしていない時の性格がまったく違います。コスプレしているときはアニメのキャラクターになりきっているせいか、誰とでも気軽に話せるし、写真を撮ったりできるんですが、普段は人と話すのが苦手です。最近、コスプレイベントで知り合った男性と仲良くなったんですが、普段との違いを知られたくなくて食事に誘われても断ってばかりで恋愛に進めません。どうしたらいいでしょうか？」

——— 本当の自分とコスプレキャラクターの自分とのギャップが原因で男性との距離を縮めることができないとお悩みのようです。

Aギャップは恋愛の武器。最大限に活かしましょう！

ドラマや映画、小説、漫画-−−。恋愛ストーリーの定番シチュエーションのひとつ、それが〝ギャップ萌え〟です。

いつもは大人でカッコイイ男性が不意にみせる少年っぽさや仕事バリバリなんでもできるキャリアウーマンのドジな姿など、ギャップから始まる恋愛は乙女のみならず男性でもキュンとなる、恋愛はじまりシチュでしょう。

もちろんギャップは現実でも萌えの要素です。

どんな人でも何らかしらのギャップはあるでしょうが、なかなか上手に萌えにつなげることができないものです。しかし、恋愛にギャップは大きな影響を及ぼします。

ギャップはチャンスにこそなれ、マイナスではありません。そう、恋愛の大きな武器になるのです。

では、ギャップとはなんでしょう？

それは「自分が相手に持っていたイメージと違う意外性」です。

多くの人は、その意外性に興味と魅力を感じるようです。このような心理を心理学では「ゲインロス効果」といい、ゲインは利益のことを指し、ロスは損失を意味します。ここでの利益はプラスの印象のことで損失はマイナスの印象のことです。

プラスとマイナスの差が大きければ大きいほど、その影響力は高いとされています。

そう、〝ギャップ萌え〟には裏付けがあるのです。

ですから、コスプレ時と普段の性格にギャップがあっても心配はありません。

欲しくても得られないギャップという武器を手に入れているのですから、「恋愛できない」などと臆病にならず、萌えの重要なファクターを有効に使う方法を身につけるといいのではないでしょうか。

自分の性格に良し悪しをつけず、まずは全部を好きになろう

人と話す事が得意ではない人に「ギャップを武器に恋愛を」といってもなかなか難しいものですよね。

ギャップが大きい人の場合、どちらかの自分を好きになれないことが多いようで、好きな自分と嫌いな自分とを分けてしまう人も少なくないと聞きます。

でも、考えてみてください。会社での自分、家での自分、彼といるとき、友達といるとき−−−。どんな時でもまったく変わらない人はどのくらいいるでしょう？

誰もが100％素のままの自分でいるなんてことはほとんどないでしょうし、多くの人はその場に合わせた自分を装っていることでしょう。

例えば、外ではキレイにしていても家に帰ったら途端にだらしなくなるなんてことはありませんか？ 普段はメガネ女子がメガネを取ったら実はカワイイなんてことも。

多かれ少なかれ、誰にでも人に知られたくない一面や意外性があるものです。

ですから、「本当の性格は違う」など思わず、「どんな自分も自分」とすべての自分を好きになるといいのではないでしょうか。

自分の中に好き嫌いを作ってしまうと、恋愛の重要ファクターであるギャップを上手に使うことはできなくなります。それって、とてももったいないことではないでしょうか。

さり気なく使える、胸キュン萌えポイント７つ

では、恋愛においてギャップを有効に使うには、どうすればいいでしょうか？

男性に「女性のギャップについてどう思うか」と尋ねたところ、好感を持てるギャップがあることがわかりました。

そこで、男性がキュンとなる萌えポイント７つを男性のコメントとともに紹介します。

①バリバリ仕事をこなすのに実は家庭的

「毎日手作りのお弁当を持ってきているところが家庭的だと思った」

「シャツのボタンが取れそうだったとき、針と糸を貸してくれた。そういうものを持っているのが意外だった」

「指を切ったとき、すぐにバンドエイドをさしだしてくれた。ほかの女子は持っていなかった」

②気の強い女性が見せる弱気な瞬間

「普段は強がりばかり言っている女性が緊張して慌ててい他のを見たときは可愛かった」

「強気な発言が多い女性が飼い猫のことで落ち込んでいたとき、キュンとした」

③おとなしいのにはっきり発言できる

「いつもおとなしくて無口な女性が会議の席で自分の意見をはっきり言っていたとき」

「控え目だけど言いにくいことをちゃんと伝えてくれたとき、いいなと思った」

」

④大人の女性がたまに見せる少女らしさ

「クールな女性がディズニーキャラクターのハンカチを使っていてカワイイと思った」

「いつもはキリッとしているのに笑った時のタレ目な感じにキュンときた」

⑤おとなしい女性がめずらしい趣味をもっていたとき

「物静かな女性の趣味が自分の趣味と同じボルダリングだと知ったときギャップ萌えを感じた」

「静かで無口な女性の趣味が神輿をかつぐことでその写真を見せてもらったとき」

⑥しっかり者なのになぜか天然

「クールでファッションもおしゃれな女性なのに、値札をつけたまま出社してきたり、かばんからなぜかテレビリモコンがでてきたりと天然なところがあり萌えました」

「仕事は完璧なのに、何もないところでよくコケる。この間はコピーした書類をまき散らかしていた。なんだかカワイイです」

⑦天然なのにマナーと常識がある

「いつもは不思議ちゃんなのに、食事マナーや時候の挨拶などを知っていて、実はちゃんとしていてスゴいと思った」

「服が極彩色で奇抜なのに、仕事は普通にちゃんとできて挨拶もちゃんとしている。かっこいいと思う」

などの意見がありました。

また、反対に・しっかりしていそうなのに雑で適当、・見た目はカワイイのに食事のマナーが悪い、・優しそうなのに人の悪口を言う、・おとなしそうなのに噂好き、美人なのに言葉遣いが下品、・大人なのに融通がきかない、・キレイだけど人を見下すなど、男性が引いてしまう残念なギャップもありました。

男性が引いてしまうギャップのほとんどは印象がプラスからマイナスに動いているギャップです。

〝ギャップ萌え〟は必ずマイナスからプラスに気持ちが傾かなければ意味をなし得ません。

そして大切になるのが、その使い方です。

〝ギャップ萌え〟を狙うために、過剰にアピールしたり、何度も同じことを繰り返すなどは絶対にしてはいけません。結果、男性に引かれることになりかねません。

あくまでもさりげなく、小出しにすることで本来の〝ギャップ萌え〟は成立します。

また、ギャップは誰にでも見せればいいのではなく、好きな相手にさえ見せればいいのですから、二人きりになったときが狙い目です。

誰にでもギャップはあるものです。それがプラスになるギャップなのか、マイナスになるギャップなのかを見極め、恋愛の武器として効果的に使いましょう。

イラスト/FJ