過去の恋愛のトラウマを乗り越え、新しい恋を掴む方法を、ドラマ『10の秘密』に学ぶ

ドラマに学ぶ恋愛テクニック【第70回】

誰にでも、人に言えない秘密はあるものです。特に恋愛に関しては、恥ずかしい思いをした経験がトラウマになり、新しい恋に踏み出せずにいる人も多いことでしょう。そこで、過去を乗り越え、幸せを掴む方法を、ドラマ『10の秘密』に学びます！

ドラマ　【10の秘密】

建築検査会社に勤務していたシングルファザーの白河圭太(向井理)を中心に、弁護士で元妻の仙台由貴子(仲間由紀恵)、由貴子の元彼の宇都宮竜二(渡部篤郎)らの、家族、お金、権力、愛について守り抜いた秘密が、次々に暴かれることで、真実が明らかになるミステリードラマ。

忘れたい過去は誰にでもある

主人公の白河圭太(向井理)の幼馴染で、白河家が馴染みにしている蕎麦屋の娘である石川菜七子(仲里依紗)は、圭太とその娘の瞳(山田安奈)と家族ぐるみの付き合いをする色気のない地味な保育士。どんなに圭太を想い尽くしても、圭太の元妻・仙台由貴子(仲間由紀恵)の煌びやかな華やかさには勝てず、最後まで報われない役回りかと思いきや、途中で、圭太を裏切るという一幕がありました。裏切った理由を吐露するうちに、高校時代に塾の男性教師に暴行されたことや、それを克服する為に、時々売春をしていた秘密が明らかになっていきます。

菜七子のように、誰にでも多かれ少なかれ、恋愛におけるトラウマはあるものです。『片思いしていた相手に、ひどいフラれ方をした』『信頼されていた彼氏に浮気をされた』『こちらは本気だったのに、相手はヤリモクだった』など。そのような辛い経験が全くないことが幸せというわけでもなく、恋愛の舞台で脇役さえもらえないこともまた、トラウマの１つとなっていることでしょう。

過去のトラウマを誰に打ち明けるべき？

菜七子は、売春現場の写真を、勤務先の保育園や家族に公表すると脅され、圭太を裏切ってしまいました。しかし圭太は、菜七子の過去を知り、今まで通り、彼女を信じることにします。そんな圭太の変わらぬ態度に菜七子は救われ、過去の呪縛から逃れる道を見出すことができました。

菜七子のように『暴行』や『売春』という犯罪がらみではなく、心に深い傷跡を残した恋愛のトラウマであれば、お酒を飲んで気が緩んだ時などに、思い切って誰かに打ち明けるのも、克服する有効な手段の１つといえます。その相手は、女性より男性の方が断然おすすめ。女性は共感し、一緒に泣いてくれるかもしれませんが、男性の方が、冷静且つ客観的に受け止めてくれ、共感とは別の意味、別の視点で、気持ちを理解し、今後のアドバイスをしてくれるからです。

本物の幸せの探し方

ドラマの中では、男っ気のない菜七子が、実は売春をしていたというエピソードにより、今までの地味な保育士のイメージから、影のある色気のある女性に見えるようになったのは、視聴者の気持ちの問題なのか、仲里依紗さんの演技力によるものなのか。恐らく、両方がうまく絡み合って、深みのある菜七子という女性が作り上げられているのだと思われます。

何の過去もない女より、抱えている過去のある女の方が色気があるのは事実ですので、過去の傷が、艶のある女になれていると信じて、一歩踏みだす勇気を持ちましょう。

更に、恋愛においては、新しい恋が忘れさせてくれるという、他のトラウマとは違う対処法があります。特に女性の恋は『上書き保存』と言われるように、恋の傷を癒してくれるのは、仕事でも、友達でもなく、新しい恋。心の中に溜まっていた膿を出しきれば、女として再び輝きを放てると信じ、まずは信頼できる男性を見つけるところから始めてみてはいかがでしょうか？