婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
繁華街を一本入った裏通り。
木目を基調としたナチュラルな雰囲気のカフェに私は入っていった。
女性専用のこのカフェは『恋の近道』と言って、恋愛相談に乗ってくれる女性オーナーがいる。
そしてそのお客様の状態に合ったハーブティーを出してくれる。
今日、私の前には、ラズベリーリーフティーが置かれた。
女性向けのリラックスティーだという。
「子宮の調子を整えて、イライラが減ると言われているの」
「子宮に合うお茶だなんて。今まであまり出してもらったことないかも」
口に含んだラズベリーティーは、ほんのりと甘い香りがして、それでいて緑茶にも近いような味で、とても飲みやすかった。
「あまりお悩みがなさそうな人には、このお茶を出すようにしているの。健康に良さそうだから」「私、悩みがなさそうですか!?」
でも、言われてみれば、そうだった。
最近、あまり、くよくよしていない。
初めてこのカフェに入った時は、恋も友情も失って、泣きじゃくっていた。
それなのに今は、心がとても落ち着いている。
「別に、彼氏ができたわけじゃないんですよ」
「でも、仲のいい男の人は、できたのよね?」
「はい。でも、何歳も年下だし、付き合うかわからないです」
萩山くんとは、週に1度くらい、会社帰りに一緒に食事をする仲にはなっていた。
「大丈夫よ」
みちるさんは、何もかもわかっているかのように頷いた。
「彼の話を聞いた時、この人いいなって感じたから、親しくなってくれてうれしいわ」
「どうしていいなって思ったんですか?」
だって私は、みちるさんに、なんだか失敗ばかりしているのに、ニコニコしているような年下の人がいる、というような話しか、していないのに。
「会社の中でニコニコしていられるナチュラルさがあるんだもの。いい人だろうなって思ったのよ」
「なるほど……」
確かに萩山くんはよく笑顔になっている。
顔のカッコ良さとか、年収とか、背が高さとか、結婚を前提とした恋人を探そうとするとき、私はこのどれかを重視してきた気がする。
でも、もしかしたら、笑顔の多さで探したほうが、幸せになれるのだろうか。
思えば今まで、新しい恋を求めて、いろいろな人と関わったし、さまざまな思いを味わった。
いいなと思った人が結婚していたり、婚約していたりということもあったし、いい感じになりそうだったのに、抱きしめられそうになったり逃げてしまったり。
決まった女性がいない男性と出会って仲良くなるって、奇跡なのかもしれない、と思い始めた時、萩山くんに出会った。
ほんわかした、でもどこか頼りないような彼。
気にしているうちに、少しずつ私たちは親しくなっていった。
こういうのが、ご縁というものなのだろうか。
「笑顔が多いことだけがポイントじゃないのよ。2人でいると笑顔が増えることが大事なの」
みちるさんがいうことも、今ならわかる。
私は萩山くんといると、いつも、彼と一緒に微笑んでいられる。
そしてそれが、とても楽しい。
だからまた、彼に会いたくなる。
そのとき、私のスマートフォンがメッセージを受信してピンク色に光った。
萩山くんからだった。
彼も今日、近くに用事があるというので、この後、一緒にごはんを食べようかということになっている。
「すみません、私、そろそろ……」
「彼ね? いってらっしゃい」
みちるさんは笑顔で送り出してくれた。
そして、困ったときはいつでもいらっしゃい、と。
これから萩山くんが恋人になるのかは、私にもまだわからない。
でも、どういう関係であっても、これからも彼と、笑顔で過ごせたらいいなと、今は思っている。
〈終〉
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