婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
明日は大きなセミナーがある。
会社の最上階にあるセミナールームに100人以上のお客様をお招きして、新商品のラインナップを説明する、半期に一度の大きなイベントだった。
このセミナーは、発注にも大きく関係してくるため、社内もどこかピリピリしている。
そして私はというと、昨日までに届いているはずの社名入りの特製ファイルが届かず、困り果てていた。フェイクレザーでお洒落に作ってもらうはずだったのに、工場の専用プリンターが故障したとかで、今日の夕方にメーカーに到着し、明日発送するという。
そのファイルには、新製品の資料を入れるので、明日到着では到底間に合わない。
なので夕方直接、メーカーに受け取りに行かなくてはならない。
受け取るファイルは150部。
ちょっと一人では持ちきれないし、タクシーで往復するには距離がある。
「僕が、一緒に行きます」
そのとき、萩山くんが声をあげてくれた。
彼だって明日の準備でいろいろやることがあるはずなのに。
そして、私たちは電車に乗って、メーカーに向かっていた、
上司の許可も得て、私と萩山くん2人でファイルを取りに行くことになったから。
ファイルは、2人で持てば運べる量で、だから2人で行くことになったのだけど……。
萩山くんと会社のある駅以外で会うなんて、初めてのことだった。
「萩山くんの仕事は大丈夫なの?」
「大丈夫なわけないですよ。大変ですよ」
彼は苦笑いしている。
「だったら、一緒に行ってくれなくてもよかったのに」
「そうもいかないですよ」
彼は苦笑いしたまま首を横に振った。
「かなりの量ですし、女の人1人だけじゃ無理ですよ」
「でも、萩山くんの仕事は大丈夫なの?」
「なんとかなります! 僕は若いんで、一晩や二晩寝なくても平気ですよ」
もしかして彼は、私が困っているのを見て、名乗り出てくれたの?
せつないような気持ちが湧いてくる。
彼は、困っている人がいると放っておけないと言っていた。
その言葉通り、本当に優しい人なんだ。
メーカーに着くと、ファイルが入ったダンボール箱を2つ渡された。
萩山くんはバッグから折り畳み式のキャリーカートを取り出し、テキパキと段ボールを2つ重ねて積み込み、バンドでまとめている。
「慣れてるのね」
「そうですね、会社でいろんな荷物を運んでますからね」
そういえば、廊下でも、外でも、見かけるたびに、萩山くんは、なにかを持っていた。
コピー用紙だったり、模造紙だったり、コピーした会議の資料だったり。
「運ぶのだったら、任してください」
いつものおっとりした彼と違い、指先がちゃっちゃと動く。
ぴたりとカートに収まった段ボールを軽々と引きながら、
「さ、帰りましょう」
と彼は笑った。
頼れる彼の後をついて、私は歩き出した。
萩山くんは、仕事に慣れてくれば、こんなにも頼れる人だったんだ。
まかせっきりの私は、彼の背中を見つめながら、彼に感謝していた。
でも彼は、私だから助けてくれたわけではない。
彼はきっと、相手が誰であってもこうやって助けただろう。
そこが少し、せつなかった。
【chapter10】第38話に続く。
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