婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
「おはようございます」
会社のエレベーターを降りた途端、萩山くんに声をかけられた。
いつもなら、ただ何も考えずに「おはよう」と返すだけの、ありふれた朝の挨拶になるはずだった。
それなのに、私の唇からは、言葉が出てこなかった。
だからまるで、萩山くんを無視したかのように、ふいっと、スルーしてしまった。
彼と目を合わせることが、できなかった。
彼の顔も、見ることができなかった。
萩山くんは、不思議に思っただろうか。
それとも、眠いのかな、などと受け止めて、深くは気にしなかっただろうか。
どうしてこんな、ぎこちない態度になってしまったのか、理由は私にはわかっている。
昨日の飲み会が、いけなかったのだ。
大学時代の同級生の真吾。
彼が、あんなことをしたから……。
飲み会の帰りに二人きりになった時、真吾は私を抱きしめてこようとした。
酔って、ふざけていたわけじゃなさそうだった。
酔ってはいたけれど、彼は、真面目な顔で、私のことを昔から好きだった、人生をやり直したい、と言ったのだ。
あの時、抱きしめてこようとした真吾の手を、私は振り払ってしまった。
そして、逃げるように帰ってきた。
あまりにも話が急すぎて、全然ついていけなかった。
ずっと、真吾とは、いい友達だったから。
確かに、みんなで飲んでいた時、同級生もいいなとは思ったけれど、だからといって急に、友達から恋人へと器用に変えられるわけもない。
何度か会って、少しずつステップを踏んでいけたら、良かったのかもしれないけれど。
あの晩、真吾は急いでいた。
急がないと、私を誰かに持っていかれそうな気がするんだ、と言っていた。
誰も持ってったりしないよ、私のことなんて、と私は笑った。
私なんて、彼氏に捨てられるような女なのだから。
持ってかれるって。
真吾はそう言っていた。
そしてその言葉のしばらく後で、私を抱きしめようとしてきた。
私は、反射的に、逃げた。
彼のハグが、いつものような友達としてのハグじゃない、と感じ取ったから。
どうして私は逃げてしまったんだろう。
真吾がせっかく好きだと言ってくれたのに。
あの時、私も好き、と言えたら、今頃は彼氏持ちになっているのに……
「具合でも悪いんですか?」
後ろからいきなり話しかけられて、私はビクッとした。
振り向くと、萩山くんが、私のことをじっと見つめている。
「どうしたの? そんなこと言って」
「だって昼休みなのに、何も食べないでぼうっとしてたんで」
「え? もうそんな時間!?」
慌てている私に、萩山くんは、
「なんか今日、おかしくないですか?」
と聞いてきた。
彼にしては珍しく、鋭い。
「そうかな、ちょっと寝不足でぼうっとしてるからかな」
私はそう言った。
「でも、なんか……」
萩山くんがさらに追及してこようとした時、私にLINEが来た。
見ると、真吾からだった。
「昨日はゴメン! また会ってくれる?」
とある。
「彼氏からですか?」
そう聞いてきた萩山くんに、
「彼氏なんていないよ」
と、私はきっぱり否定してしまった。
【chapter9】第36話に続く。
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