婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
仕事の合間に萩山くんをそっと観察するようになって3日目、私は、萩山くんから食事に誘われた。
ロマンティックなデートの誘いなどでは全然ない。
仕事が終わり、会社から外に出たところで、萩山くんがスマートフォンで誰かと話をしていた。
「そうか! 良かった!」
ひどく嬉しそうに、大声で喋っている。
話に夢中のようなので、私は何もせず、ただ、彼の前を通り過ぎた。
歩き出してしばらくすると、誰かが急ぎ足で近づいてきて、私の真後ろから声をかけてきた。
萩山くんが「お疲れ様です!」と言ってきたのだ。
「……お疲れ様です」
「よかったら一緒にメシ食べませんか」
「……え?」
「この間、洋服にコーヒーかけてしまったお詫びに、ご馳走させてください!」
そんな風に言われたら、なんとなく断れなくて、彼についていった。
実際、クリーニング代がかかってしまっていたし。
そして彼が私を連れて行ったのは、何十年も続いているような、古い定食屋だった。
入ると、威勢のいい「いらっしゃい!」という声がする。
壁には「コロッケ定食」「焼き魚定食」「野菜炒め定食」などの、普通すぎるくらい普通のメニューが並んでいる。
オフィス街にこんなところがあるなんて、知らなかった。
客も、スーツのサラリーマンばかりで、女は私ひとりで、少し緊張してしまう。
「ここの生姜焼き定食、オススメですよ!」
「よく来るの?」
「そうですね、今日みたいに仕事が早く終わった日は。僕が帰る頃は、いつも閉まっちゃってるんです」
「そうなのね」
確かに運ばれてきた定食は、美味しかった。彼と向かい合っての生姜焼きは、全然気取っていなくて、あまりにもありふれていて、だけど萩山くんがとても幸せそうに食べている姿を見ながら食べるのは、悪い気持ちではなかった。
この3日間、彼を眺めていて感じたのは、とても不器用だけど、頑張っている人なんだなということ。人よりも仕事のスピードは速くはないけれど、それを根性で補って、なんとかついていこうとしているんだなということは、よくわかった。
萩山くんに、コピーを取る時、いちいち書類読んでない? と聞いてみた。
「僕は理由なく作業するのは嫌なんです。ああこの書類にはこんなことが書いてあって、だから100枚コピーして社内に配る必要があるんだなって納得してから取り掛かりたいんです。なのでいちいち読んでます」
そう答えた後で、彼は少しはにかんだ。
「見られてたんですね」
「偶然見かけたから」
私は嘘をついた。
みちるさんに言われて社内の誰かをウォッチしているなんて言えるわけがなかった。
でも彼がしばしば社内で動作を止めている理由がわかった。
彼はなぜその作業をするのか、確認していたのだ。
私なんて指示された通りに枚数をコピーするだけだったけれど、彼は仕事内容を把握しようとしていた。それがいいのか悪いのかはわからないけれど、丁寧な人なのかもしれない。
「今日は、故郷の母親の誕生日なんで、さっき電話してたんです」
萩山くんはそう言った。
「僕が贈ったプレゼントもちゃんと届いたみたいで。喜んでくれました」
さっき大声で良かった!と叫んでいたのは、ママとだったのだ。
萩山くんはどうやらいい人であることは間違いなさそうだ。
だけど、いい人だから、好きになれるというわけでもないと思う。
【Chapter6】第24話に続く
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