婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
翌日、私は萩山くんのことをウォッチしてみることにした。
ウォッチといっても、仕事をこなしているので、合間にふと手を休めた時などに、そっと彼の様子をうかがう程度だった。みちるさんもできる時だけでいいと言っていたし。
新入社員で、まだまだミスが多い彼は、今日も課長に叱られていた。
「いつになったら覚えるんだよ!」
と責められ、ひたすら頭を下げている。
彼をウォッチすると言っても、見ていてときめくようなことには、なりそうもなかった。それどころか、あちこちに頭を下げているので、見ているのが申し訳なくなるような、彼だって見られたくないだろうなと思うようなシーンの連続だった。
そっと横目で見ていたのだけれど、頭を下げてふっと顔を上げた萩山くんと、目が合ってしまった。慌ててごまかそうとしたその時、彼は、にこっ、と私に笑いかけてきた。
どんなリアクションをしたらいいのかわからなくて、思わず、うつむいてしまった。
萩山くんは、どうやらとても不器用な人らしかった。
誰かに何か仕事を頼まれても、とりかかるまでに少し、時間がかかる。
コピーをとってと言われたら、すぐにコピー機のところに行けばいいものを、まずその書類にしげしげと目を通している。こんなことをしているから、毎日のように遅くまで残業することになってしまうのだ。
社員食堂でランチをとったけれど、今日も彼は私が食べ終える頃に入ってきた。焼肉や天丼など、人気メニューはほとんど品切れになっている券売機で、カレーライスを買っている。多分、そのくらいしか残っていなかったのだろう。
彼は私の近くのテーブルに腰かけ、もそもそカレーを食べている。できるビジネスマンという感じは全くしない。眠そうな顔で、スプーンを口に運んでいる。
彼のこんな姿を見て、一体何になるんだろう。
わからなすぎて、ため息をついたその瞬間、また、萩山くんと、目が合ってしまった。
彼は屈託のない笑顔をこちらに向けてきたけれど、私は慌てて横を向いた。
不自然な態度だと思われなければ、いいのだけれど。
夜になり、私は自宅のテーブルの上でノートを広げた。
みちるさんに、今日萩山くんを見て、考えたことや感じたことをメモしておくように、と言われていたから、ペンを持つ。
でも、書いてはみたけれど、彼が気の毒になってしまうくらい、かっこいいとは言えないことばかりが綴られていく。
コピーが遅くて叱られていたこと。
会議が始まったのに、取引先との電話が終わらなくて、遅刻してきたこと。
そのたびに彼はすみません、と頭を下げ続けていた。
彼をウォッチしたって、絶対ときめかないです。
私は、始める前にみちるさんにそう訴えた。
でも……。
萩山くんと目が合った時、胸がとくんと鳴った。
誰をウォッチしたってこんな風になったとは思う。
でも。まさか、好きなタイプでもない人にも、ときめくことができるだなんて。
いつしか私はペンを止め、ぼんやり萩山くんのことを考えていた。
仕事では困ったことが多い人だけれど。
でも、あの笑顔は、なかなかかわいかったかもしれない。
【Chapter6】第23話に続く
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