「大人可愛い」の正体を解明し、好きな人に愛される方法を、ドラマ『いいね！光源氏くん』に学ぶ

ドラマに学ぶ恋愛テクニック【第7５回】

男性にモテないのは、容姿が悪いからではなく、可愛げがないから？

そもそも「可愛げ」ってなんなのでしょう。どういうのを「可愛げがある」というのでしょう？

そこで、可愛げの正体を解明し、好きな人に愛される方法を、ドラマ『いいね！光源氏くん』に学びます！

いいね！光源氏くん

紫式部作の『源氏物語』の登場人物である平安貴族の光源氏(千葉雄大)が、地味で自信がないOL・藤原沙織(伊藤沙莉)の家に居候することで繰り広げられる、ゆるく笑えるイケメン居候コメディドラマです。

可愛げがないとは？

ドラマのヒロイン・藤原沙織(伊藤沙莉)は、メーカー勤務の地味なOL。美人の妹がいるせいで、容姿コンプレックスが強く、『どうせ私なんて・・・』といじけた発言をしがちです。そんな沙織と一緒に暮らすようになった光源氏(千葉雄大)は、『沙織殿は美しい』と伝えますが、その美しさが外見ではなく、内面のことだとわかると、沙織は更に落胆し、光源氏に『内面が顔をつくるのだぞ』と言われても、心から喜べず、コンプレックスは払拭できませんでした。

ここでのポイントは、光源氏から言われた『美しい』という褒め言葉の受け止め方。美人が、美しさを維持できるのは『美しい』と言われたことを糧に、更に自分を磨いていくから。一方で、不美人コンプレックスがある女性は、容姿を褒められると『どうせお世辞』と気に留めていない振りをしがちです。なぜなら真に受けて、後から傷つくのが怖いから。しかし、ここが美人になれるか、そのままいじけて過ごすかの分かれ道。誉められて成長するのは、子供や男達だけでなく、女性だって同じこと。女性も誉め言葉の数だけ、美しくなれるのです。その為に、まずは誉め言葉を素直に受け入れられる可愛げのある女性になれるように、心を柔らかく耕すことから始めましょう。誉め言葉をどんどん吸収できれば、自分に自信が持てるようになり、内面から本物の輝きを放つ女性に一歩ずつ近づけます。

光源氏に習う、異性を惹きつける秘訣

源氏物語の光源氏は、申し分のないルックスで、稀代のプレイボーイとして描かれています。何人もの女性と恋をしますが、お相手は、少女から老女までと年代も幅広く、すべてが美しい容姿の女性だったわけではありません。同じように、沙織の部屋に居候することになった光源氏も、沙織よりも美人の妹にだけ優しくすることはなく、また沙織が美人でないからといって、態度を変えることもありませんでした。光源氏がモテた最大の理由は、どんな女性であっても、その心の奥底に隠れているそれぞれの輝きに気づき、それを引き出す能力に長けていたことが、様々な女性達に愛された秘訣であったとも言えます。

同じように、モテる女性だったり、パートナーから深く愛される女性というのは、相手の男性の奥深いところにある、その人の核となる部分を探り出し、撫でたり、褒めたりできる人。容姿はいずれ衰えますが、人の心を掴むテクニックは年齢や経験を重ねるほど研ぎ澄まされます。もちろん、何年も先になって、モテるようになっても遅いので、まずは目の前にいる好きな男性、気になる男性の魂に触れる努力をすることから始めてみましょう。

可愛げスイッチはどこにある？

好きな男性の魂に触れる努力とは、一体何からすればいいか？『いいね！光源氏くん』の第五絵巻(５月２日放送)のラストで、沙織は光源氏の膝の上で寝入ったまま涙を流します。いつも元気な沙織の涙を見た光源氏は、彼女の為に何かしたいと思うようになっていく展開です。このように、いつも元気いっぱいの笑顔の人が、寂しそうにしていたり、いつも怒っている人が、無邪気な笑顔を見せたりと、人は自分の知らない相手の素顔を見ると、そのギャップに心を惹かれるものです。だからといって、わざと大袈裟な笑顔を振りまいたり、嘘の涙を流すような演技をしてはいけません。

大切なのは、本物の可愛げ。それは、好きな人の魂に触れたいと思う真剣な気持ちの先にあるものです。まず前提として、好きな人のことを、どこまでも知りたいと願う強い気持ちがあり、更にどんなことを知っても受け入れる懐の深さが表情に現れた時、それこそが本物の『美しい顔』となり、思いを寄せる男性に『この人こそ、自分が愛すべき女性だ』と知らしめることができると言えましょう。