結婚相談所に入会を検討しているものの、「結婚相談所でのデートってどう進めればいいの?」「日常的な出会いからのデートと何が違うの?」といった不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、結婚相談所ツヴァイのカウンセラーへのヒアリングをもとに、結婚相談所でのデートの特徴や一般のお付き合いとの違い、デート中に気をつけるべきポイントなどを解説していきます。
結婚相談所でのデートは、一般的なお付き合いに比べて、短期間で頻繁に会うことに特徴があります。これは、結婚相談所のゴールがあくまで結婚にあり、デートはお互いが結婚相手にふさわしいかを見極めるために行うものだからです。
また、一般的なお付き合いのデートがある程度親しくなってから行うものに対し、結婚相談所ではお相手をまず条件で絞り込んでマッチングするため、それほど親しくない間柄でデートをするという特徴もあります。
結婚相談所のデートの特徴をよりよく知るために、結婚相談所に入会してからの流れを知っておきましょう。
結婚相談所に入会すると、まずは「活動計画」を行います。活動計画には、毎月何人とお見合いをするのかといった目標設定や、データベースに掲載するプロフィール作成などが含まれます。そのうえで、データベース上での「お相手探し」を行い、条件が合った方同士が初めて会う「お見合い」、お相手を見極める「交際」を重ね、お互いの結婚の意思が固まり次第、「ご成婚」となります。
このうち、デートをするのは「交際」の段階です。
婚活スタートから成婚までの流れについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
結婚相談所の「交際」は、「仮交際」と「真剣交際」の2つに分けられます。
仮交際は、結婚を前提とした真剣交際に進むかどうかを見極めるためのものです。一方で、真剣交際は仮交際の次のステップにあたるもので、結婚相手としてふさわしい相手かどうかを見極めるためにあります。
ツヴァイが連携している結婚相談所ネットワーク「IBJ」のルールでは、お見合いから原則3カ月以内に成婚退会するかどうかを決めなければいけないため、頻度にして週に1回のペースでデートすることが推奨されています。
仮交際とは、言ってみれば、単なる知り合い間でのデートです。そのため、お付き合いした方とのデートよりも一定の距離感を保ったり、話が弾むような工夫をしたりすることが大切になります。以下では、仮交際中のデートで注意すべきことをお伝えしていきます。
仮交際時点では、お相手と知り合ってまもなく、条件を除いたお互いのお人柄をよく知りません。会話をするときに、どんな話から始めれば良いかわからないといった状況を避けるため、お相手の仕事や趣味などの項目をよく読んでおきましょう。
とくに自分の興味があるものや、共通点などを見つけておくと、会話が広がりやすくなります。
初回のデートで「ほかに仮交際をしている人はいますか」という婚活の進捗や、「結婚後にどんな生活をしたいですか」といった結婚観、宗教や病気といったセンシティブな話題について聞く方がときどきいますが、お相手によっては快く思わない方もいます。
結婚生活をともに送っていくうえでは聞いておきたい大切な事柄ではありますが、仮交際中に切り出す話題ではありません。やや踏み込んだ話題をどうしても早めに聞いておきたい場合は、担当カウンセラーに事前に相談しましょう。
先ほどもお伝えしたように、仮交際段階では、まだお相手と親しくない段階でデートすることになります。お互いのことをよく知らない段階で、半日~1日のデートをすると気疲れしてしまう可能性があります。
仮交際に入ってから1~2回目のデートは、2~3時間のお食事だけで済ませ、お互いの気が合うことを確認してから、レジャーや観光に出かけたほうが無難です。
仮交際中のデート先に、映画館を選ぶことはあまりおすすめしていません。映画を観ている時間はお話できず、長い時間をともにしてもお互いについて理解を深めにくくなってしまうためです。映画好きな2人であれば、映画を観終わった後に感想を語り合って盛り上がる可能性もありますが、そうでない場合は意見の食い違いから、かえって関係が冷え込むケースもあります。
もしもお互いに同じ体験を共有したいと考える場合は、博物館や美術館、謎解きゲーム、和菓子作り体験などのワークショップなど、その場でお話できるものを選ぶとよいでしょう。
結婚相談所での仮交際中のデートの支払いは、基本的には男性側が持ちます。そのため、男性がデートで行くお店を選ぶときは、自分がお相手の分も全額支払える予算感のお店を選ぶようにしましょう。
以前、「少しでも良いお店に連れて行ってあげたい」と考えた男性が、ランクの高いお店を予約し、予算から足が出た分の数千円を女性に払ってもらい、結果的に女性から交際終了されてしまったケースもありました。
最近では「自分もいくらか支払いたい」と考える女性も増えてきてはいますが、仮交際段階ではお相手の金銭感覚はわかりません。ちょっとしたことで不和を生まないよう、男性は自分が全額支払うことを想定してデート先を選んでおいたほうがトラブルを避けやすくなります。
真剣交際は、結婚を前提とした交際になるため、仮交際段階よりも親密な関係を築けていることがほとんどです。真剣交際では、「これから結婚したらどんな生活を送りたいのか」「専業主婦になりたいのか、仕事を続けたいのか」「仕事を続ける場合は、お相手の方にどのくらい家事をやってもらいたいのか」といった、お互いの結婚観や金銭感覚などについて、しっかりすり合わせておく必要があります。
成婚退会してからはカウンセラーが間に入ることはできないため、どんなことを話し合うかについては基本的にお二人にお任せしています。ただし、どうしてもお相手に直接聞きにくいことがある場合や、何を聞いたら良いかわからない場合は、担当カウンセラーに相談してください。
場合によっては、お相手のカウンセラーと連携し、それとなく情報を聞き出してもらうこともできます。また、「カウンセラーから『これは話し合っておいてね』と言われたんだけど」などと、カウンセラーにアドバイスされた前提で話を切り出すのも方法の一つです。
結婚相談所は、お二人の関係が軌道に乗る前の補助輪的な存在でもあります。結婚生活の予行演習として、カウンセラーを大いに活用してください。
※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)