コラムニスト・ひかりの「結婚相談所で“恋愛結婚”する秘訣」(5)
お見合いでモテやすくなる「大事な思考習慣」

お見合いの席で相手に気にいられたいと思うのは、誰もが願うこと。ただし、そうなるためには、お見合いのときだけがんばっても仕方がありません。日ごろからの準備が必要なのですよね。


1.お見合いでモテる人がもっている思考習慣

パートナーを求める人の多くは、「自分のことを理解してほしい」「受け止めて欲しい」「愛してほしい」と願っています。それ自体は悪いことではないのですが、その状態では“自分目線”のままです。
「もし自分が相手だったら、どういう人を受け止めたい、愛したいと思うのか?」という、「自分を俯瞰する(客観視する)」「“相手目線”に立つ」という思考習慣を持つことが大切なのです。

もちろん、だからといって、「“相手好みの別人”になったほうがいい」と言っているわけではありません。あなたらしい魅力を磨き、それを素敵だと思ってくれる相手を見つけたほうが幸せになります。
ただ、意外と「私(僕)のことを理解し、愛してほしい」と願っている人ほど、むしろ、自己を理解し、愛していないことが少なくありません。だから、自分以外の誰かにそうしてもらうことで安心したいと願っていることがあるのです。

2.もし男(女)だったら、自分を結婚相手に選ぶ?

「自己を俯瞰する」とはどういうことなのでしょうか。例えば、自分の性別が今と逆だとしたら(男性が女性、女性が男性だったら)、たくさんの異性の中から「今の自分を結婚相手に選ぶのかどうか」を考えることは大切です。

もし「もう少しオシャレだったら」「家事ができたら」「精神的に自立できていたら」などと思ってしまうのであれば、それは自分以外の人、お見合い相手にも思われやすいところだと、理解したほうがいい。
改善できる部分は努力したほうがいいし、逆に難しいことであれば、“それをフォローする何か”や“それを上回る他の魅力”を持つことは大切です。

例えば、家事をするのが苦手な場合は、ある程度はできるように努力しつつも、「家事代行を頼めるほどの経済力を持つ」という方法だってアリです。相手によっては、「それなら、一緒に生活できるかな」と思ってもらえることはあるでしょう。

3.“ありのままの自分”と怠惰は違う

勘違いしてはいけないのは、「“ありのままの自分”(自分らしくいること)」と「怠惰でいること」は違う、ということです。
「“ありのままの自分”を受け止めて欲しい」からといって、デートなのに髪はボサボサで身だしなみができていない状態で受け止められようとするのは、無理があります。
また意地悪な性格のまま、「こんな私(僕)を愛してほしい」と思っても、好かれにくいものです。

人に素敵だと思ってもらうためには、誰もが「自分らしく輝く」必要があります。つまり、「自分の素材を生かし、磨くこと」は大切なのです。
それは、ある意味、料理と同じ。畑からとったままの泥付きのジャガイモがお皿の上に乗っていたら、誰も「わぁ、ご馳走だ!」とは思いません。
それが、ポテトサラダ、じゃがバター、ポテトグラタンになるから、「おいしそう!」と思うわけです。

ただし、ジャガイモなのに、アップルパイやフルーツポンチにはなりません。つまり、“自分以外の誰か”になろうとするのではなく、「自分の魅力を活かす」ことが大事なのです。
「アップルパイやフルーツポンチが好きな人」には好かれにくいかもしれませんが、それでいいのです。そういう人とは、相性が合わないし、一緒になれたとしても幸せになれない可能性は高いと思ったほうがいいでしょう。

4.「自分らしさ」は大切にしたほうがいい!

たとえお見合い相手に「こういうところがある人とは結婚できない」と思われやすい特徴を持っているのだとしても、自分にとってそれは「変えたくないこと」である場合もあります。
それは変えないほうがいいことが多いです。逆を言えば、「それをいいと思ってくれる人」と相性、価値観が合いやすい、ということ。結婚は、相性、価値観が合う人としたほうがいいですしね。

例えば、「仕事が生きがいだから、家庭を最優先にできない」という人もいるかもしれません。もちろん幸せになりたくて結婚したい人は多いので、“仕事人間タイプ”の人と結婚したいと思う人は限られてきます。
それでも、その人にとっては、無理に仕事をセーブして家庭を優先にすることが、幸せとも限りません。
むしろ、独身のまま好きなことに没頭するほうが幸せなこともあれば、自分を応援してくれ、一緒に夢の実現を目指してくれる人が現れたときに結婚したほうがいいこともあります。

ただし、自分が“そういう特徴”があることはきちんと自覚し、理解してくれる人にターゲットを絞ってお見合い&結婚をしたほうがいい。はじめのうちだけ、家庭的なフリをして、あとから本性を出すなんて手段は、結婚した後にお互いに不幸になるから、止めたほうがいいでしょう。
結婚は、ただ単にできたら「成功」ではありません。自分と相性、価値観が合う相手と、共に幸せになれる環境を作ることができて、ようやく「いい結婚をした」と言えるのです。

「仕事人間が“結婚に向いたタイプ”に無理に変わって、家庭を維持させること」は、見方によっては素敵なことではありますが、それが本当に自分にとって幸せなのかというと、そうとも限りません。
例えるなら、人類史上初ノーベル賞を2度受賞した天才科学者・キュリー夫人だって、科学に没頭することを許してくれる人と結婚したから、功績を残せたところもありますしね。
生き方に正解はありません。一般的な生き方ではなく、「自分にとっての幸せとは何か?」をきちんと考えることが大切なのです。

5.自分らしさを持ちつつも、「相手に寄り添うこと」は大事

多くの人が誤解しがちなことがあります。「自分らしさ」は大事ですが、限度はあります。「相手に合わせる」「折り合いをつけること」のバランスは大切です。
人は、自分と好みが近い人に好感を抱きやすくなります。また、結婚するとなると、二人三脚をして共に人生を歩む必要があるので、自己を貫いてばかりいては、相手が合わせるしかなくなってしまいます。その場合、相手が我慢しすぎたときに、関係が終わることは多いもの。

結局、自分と何もかも価値観も好みも合う人なんていないので、「お互いに、相手に歩み寄ること」は大切。それは別に「自分らしさを損なわせる」わけではありません(※もちろん、程度にもよりますが)。
もしどうしても相手と趣味が合わない場合は、無理に一緒に行う必要はないので、「相手が趣味を楽しめるように、自由の時間を与える」という折り合いのつけ方だってあるのです。

お見合いの場でも、相手に何でも合わせる必要はありませんが、「歩み寄る姿勢」があるのかどうかで、与える印象は随分、違います。
自分らしさを持ちつつも、相手に寄り添うようにしたほうがいいでしょう。

6.お見合い相手は、結婚に何を望んでいるのか?

「自分を俯瞰する」ことの他に、「“相手目線”に立つ」ことも大切です。
それは、「お見合い相手が、結婚に何を望んでいるのか」をきちんと理解することでもあります。
当たり前ではありますが、「相手の要望を理解し、応えられる人」は好かれやすいもの。
そこから愛情に発展する可能性はあるし、少なくとも「また会いたい」と思われやすくなります。

お見合いでは、「自分が相手にどう見られるのか」ばかり気にしがち。でも、そんなことよりも大事なのは、きちんと相手を観察し、「どういう人なのか」「どんな結婚を望んでいるのか」を理解することなのです。

7.「難易度が高い要望」である場合は、無理しなくていい

ただし、この場合も、無理に「相手の結婚相手への要望」に応えようとする必要はありません。
結婚はゴールではなく、スタートです。無理をして合わせたら、結婚後、大変なことになりかねません。

一般的な恋愛から結婚に発展するのとは違い、「お見合いで結婚相手を見つけようとする人」の中には、“難易度の高い要望”を持っていることもあります。特に、高収入のエリート会社員で容姿端麗といった好条件で、日常的に出会いがありそうな人であればあるほど、難しい要望を持っている可能性は高いです。

例えば、「親との同居を望んでいて、親とうまくやっていける人を探している(親の面倒を見てくれる人を求めている)」「離婚経験があり、子どもがいるため、子どもを一緒に育ててくれる人を希望」などもあるでしょう。
そういう相手にとっては、自分の親や子どもが一番大事で、「一緒に大切にしてくれる結婚相手(まずは自分の親、子どもありきの結婚相手)」を探していることも。

また、高収入の会社経営者であっても、実は、多額の借金やローンを抱えているパターンもあります。その場合、相手が結婚相手に何を望んでいるのかが、見えてくることもあります。
相手の要望をきちんと理解するためにも、相手のいい部分だけではなく、“その背景”も見られるようになったほうがいいでしょう。

もちろん、人によって「それが難易度の高いことなのかどうか」は違います。だから、一般論はおいといて、自分にとって難しい要望なのかどうかは、きちんと考えたほうがいいでしょう。

8.相手をよく理解し、受け止められる人に!

「自分を俯瞰すること」「“相手目線”に立つこと」は、急にできるようになるものではないので、日常的に持てるように心がけておくといいでしょう。

お見合いで万人に好かれる必要はありませんが、せっかく「この人となら関係を深めていきたい」と思える人に出会えたのであれば、好感を抱いてもらいたいもの。
ある程度、“自信を持って相手に薦められる自己”になって、相手を理解することを心がけ、“自分にとって幸せな結婚”をつかみたいものですね。

この記事の著者

この記事の監修

コラムニスト・ひかり


2011年からずっとAll Aboutの恋愛・人間関係ガイドとして活躍し続け、2018年にAll Aboutの「2017年度MVP(恋愛部門)」を受賞。30、40代の独身女子に支持される、等身大コラムニストとして人気。
今年は、「“子供おばさん"にならない、自分らしい恋愛」(ステップモア)を出版した。
ブログ「ホンネの “子供おばさん"日記」と4コマ漫画「子供おばさん」で、アメブロ公式トップブロガーとしても活動している。

マッチング対象者数10.2万人日本最大級の結婚相談所ツヴァイ※2024年7月末日時点のツヴァイとIBJの会員数合計

あなたに合った婚活計画を
一緒に立てましょう!

関連記事

最新記事

人気記事

ツヴァイでは年間5,427名の方を
成婚へ導いています(※)

※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)