近年、約3組に1組の夫婦は離婚をしているといわれています。もはや離婚は珍しいものではありません。いい人と巡り会って恋に落ち、結婚に至っても、一定数の人たちは離婚をしてしまいます。
しかし、恋愛結婚とお見合い結婚を比べると、恋愛結婚のほうが離婚率が高いというデータが出ています。その理由はいったい何なのか、気になりますよね。恋愛結婚とお見合い結婚には、何か大きな違いがあるのでしょうか?
今回はお見合い結婚についてのメリット・デメリットや、恋愛結婚とお見合い結婚の離婚率の違いの理由などをご紹介していきます。
結婚にはいろいろな形があり、その1つとしてお見合い結婚があります。ただし、「身近にお見合い結婚の経験者がいない」など、お見合い結婚について具体的に想像できない……という人もいるのではないでしょうか? 短期間で結婚を決めて、うまくいくのか疑問を抱いている人もいるかもしれません。
ここではお見合い結婚と恋愛結婚の違いや、お見合い結婚でも恋愛はできるのかどうかについて述べていきます。
お見合い結婚は、結婚したい男女を仲介者が引き合わせ、両者が気に入ったら結婚に至る出会いのスタイルです。戦前の日本では、お見合い結婚が主流だったといわれています。
伝統的なお見合いは親戚や上司からの紹介がメインでしたが、現代のお見合いは、結婚相談所で専門のアドバイザーやコンサルタントなどが仲人となり、結婚までサポートをするスタイルが多いです。
お見合いの場合、最初から「結婚」をゴールに設定していますから、結婚観や不安要素などについて事前に話をすることができます。コンサルタントからも確認しておいたほうがいい事項などのアドバイスをもらえるので、安心して結婚に向かって進めることが特徴です。
一方、恋愛の場合、最初は「好きになって交際すること」がゴールになりがちです。「結婚を目標に交際を始める」とは限らず、交際期間に制限もないため、なかなか結婚の決断ができなくて悩んでいる間に年齢を重ねるケースもあるでしょう。
そのため、お見合い結婚と恋愛結婚では、結婚までに要する平均的な期間が異なるとされています。お見合いではどちらも「結婚したい」という前提で相手と出会い、プロフィールなども確認していますし、コンサルタントなどのサポートがあるので、交際から半年以内に結婚に至る方が多いです。
お見合い結婚と恋愛結婚の違いを見てきましたが、恋愛結婚の場合も、「日常生活での出会いがなく、友人や知人からの紹介がきっかけで交際がスタートした」という人は多いでしょう。その点を考えると、「第三者からお相手を紹介され、その人を気に入って結婚に至る」ということ自体には、あまり差がないといえます。
実際に、最初に出会ってからお互いに「この人と結婚しよう!」と決断するまでの流れは、お見合い結婚も恋愛結婚も同じです。お見合いした方々も、お相手との仲を少しずつ深めていき、「一緒にいたい」「好き」「大切にしたい」と思う恋愛感情が芽生え、結婚する気持ちを固めるので、「お見合い結婚だと恋愛ができない」「好きでもない人と結婚することになる」などということはありません。
もちろん、お見合いで出会ってすぐに恋愛感情が持てるかどうかは別問題です。人によっては、恋愛感情を抱くようになるまでに、ある程度の時間がかかる場合もあるからです。
それでも、2人で一緒に過ごす時間が増えていくうちにお互いへの理解が深まったり、お相手の長所を新たに見つけたりしていけば、きっと素敵な恋愛感情が芽生えてくるでしょう。
お見合い結婚は交際期間が短い分、結婚生活が始まってからも「この人にはこんな一面があるんだ」と、常に新鮮なときめきを感じられる……という意見もあります。
お見合い結婚が注目されたり、人気を集めたりしている理由の1つに、離婚率の低さが挙げられます。ここでは、気になる離婚率について解説していきます。
「せっかく結婚するなら、離婚せずに長続きしたい」という方は、実はお見合い結婚に向いているかもしれませんよ。
恋愛結婚では約40%の方が離婚するのに対し、お見合い結婚の離婚率は約10%といわれています。なんと、3倍も離婚率に差があるのです。
大好きな人と大恋愛を経て結婚したけれど、何年か一緒に暮らしたら、「結婚生活がうまくいかない」「交際中は運命の人だと思っていたのに……」と違和感を覚える人が少なくないようです。そして、ついには離婚してしまうことも……。
では、お見合い結婚の離婚率が低い理由として、どんなものが挙げられるでしょうか?
お見合い結婚では、最初から「結婚」という同じゴールに向かっている人と出会えることや、結婚したい相手の条件に近い人を見つけられることが挙げられます。
仕事、収入、趣味、親族関係、子どもは欲しいかどうか……など、夫婦間のトラブルのもととなりやすい事柄についても、事前によく話し合い、希望をすり合わせるケースがほとんどなので、結婚後に「こんなはずじゃなかった……」と思うことが少ないのでしょう。人生のパートナーとして冷静に相手を見極めたうえで結婚を決意していることが、離婚率の低さにつながっているのです。
また、婚活では複数の方と並行してお見合いをするパターンも多いので、そこでも判断材料が増えて、自分の希望に合うお相手を見つけやすいということも、お見合い結婚の離婚率が低い理由だと考えられます。
「お見合い結婚は打算的」といった意見もあるかもしれませんが、人生をともに歩むパートナーを冷静な目でジャッジすることも大切です。「自分と合いそうな人」と判断したら、そこからゆっくり恋愛を楽しんでいくという選択肢があってもいいのではないでしょうか?
2018年(平成30年)司法統計の「婚姻関係事件数―申立ての動機別」のデータから、離婚の主な理由を探ってみましょう。
【夫からの申し立て】
1位 性格が合わない
2位 精神的に虐待する
3位 異性関係
【妻からの申し立て】
1位 性格が合わない
2位 生活費を渡さない
3位 精神的に虐待する
最も多いのは、夫、妻ともに「性格が合わない」となっています。ここには性格的な部分だけでなく、仕事観や人生観、家事や育児に対する考え方など、お互いの考え方に食い違いが出ているケースも含まれていると考えられるでしょう。さらに、会話のなさや時間のすれ違いなどのコミュニケーション不足も挙げられます。
その他にも、「配偶者の不貞行為」「金銭トラブルや金銭感覚の不一致」「家族や親族との折り合いが悪いこと」なども離婚理由になるケースが多いです。
結婚生活は、生まれも育ちも違う2人が、協力し合って問題解決に取り組みながら、家庭を守っていく必要があります。そのため、歩み寄りやすり合わせができないと、離婚につながってしまうのでしょう。
結婚生活を長続きさせる秘訣は、お互いが安心して暮らせるように信頼関係を築く努力を続けることです。結婚すると、生活全般、お金の使い方、子どもの育て方、親戚や友人との付き合い方……など、交際中にはわからなかった思いがけない部分が見えてしまうことは多々あります。
そこで、自分が当たり前と思っている行動を相手が取らなかったり、あるいは自分が当たり前と思っていることを非難されたりするときに対立が起こります。しかし、感情をぶつけ合ったり、コミュニケーションを放棄したりするのではなく、「どんな方向に進めばお互いが気持ちよく過ごせるのか」を話し合うことを続けていけば、夫婦や家族の絆は強くなり、居心地のいい関係を作っていけるでしょう。
もちろん、結婚前にお互いのことを知り、どういった結婚生活を送りたいかということを、腹を割って話しておけば、結婚生活が長続きする可能性も高くなるはずです。相手のことを何でもわかったつもりになって結婚すると、結婚後のギャップに後悔しやすくなるかもしれません。以心伝心を期待せずに、お互いの希望を話し合っておきましょう。
結婚前も結婚後もじっくり話し合える関係のカップルなら、結婚後に何か問題が起こっても、その都度話し合いで解決できるはずです。
お見合い結婚と離婚率の関係などについて見てきましたが、まだ「お見合い結婚で本当に幸せになれるの?」という疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
しかし、その疑問にとらわれるあまり、お見合いをうまく利用して幸せになれる可能性を潰してしまうのは非常に残念なこと。お見合い結婚のメリットやデメリットを確認していきましょう。
結婚相談所でのお見合いサービスを利用する人たちは、真剣に結婚を考えている同志なので、目指すゴールが同じです。最初から目的が同じ相手と出会えるので、交際から真剣交際、プロポ―スへの展開が早く、スムーズに結婚できる可能性も高いでしょう。
後から、お互いの結婚に対する気持ちが違っていたと気づく……なんて辞退を事前に防ぐことができ、貴重な時間を無駄遣いしなくて済みます。
偶然知り合ったお相手の場合、収入や貯金、仕事の状況などは細かく聞きにくいもの。お相手から話をしてくれても、証明できるものを要求することはなかなかできません。
一方で、結婚相談所などは事前に身分証明書や収入証明書の提出が必要なため、お見合いの前にあらかじめお相手の経済状況などを知ることができます。
お見合いは相手のプロフィールを確認して「会いたい」と思った相手と会うのが、基本的な流れです。年齢や居住地、職業、趣味など、自分が希望する条件に合う理想の人と出会える可能性が高いでしょう。
お相手の条件をすべて知ったうえでの出会いなので、ミスマッチが少なくなります。結婚相手に求める条件がはっきりしている人にとっては、お見合い結婚はメリットが大きいでしょう。
気になったお相手と実際に会ってみると、少しイメージと違うこともあります。その場合、直接お断りしなければならないのは気まずいですが、結婚相談所などを通してお見合いをすると、コンサルタントなどを通してお断りしてもらえます。
また、おつき合いを始めた後に、交際を終了したいと思った場合でも、コンサルタントなどから伝えてもらうことが可能です。「お相手に申し訳ない」「断るのが気まずいから……」と無理に交際を続ける必要はありません。
結婚相談所でのお見合いの場合、まずプロフィールで自分が希望する条件に近いお相手を選びます。その分、本当はとても相性がいいお相手がいたとしても、条件に適していないと、その人との出会いを逃してしまうケースもあります。
また、「プロフィール上の条件がぴったりだからこの人と結婚したい」と思い、性格やフィーリングなどの気になる部分をあえて見ないようにしてしまうと、結婚してから「やっぱりこの人とは合わない」と後悔してしまう可能性もあるでしょう。
結婚相談所は真剣に結婚を考えている人たちが利用するサービスなので、時間が無駄にならないよう、仮交際や真剣交際の期間がある程度短めに限られていることが多いです。そのため、お見合いでは限られた期間の中で、本当にお相手と結婚するのか考え、覚悟を決める必要があります。
ツヴァイの婚活体験談やご成婚者インタビューによると、やはり「お相手と出会ってすぐ結婚を考えるようになった」「職業も住む場所も違う人と出会えて、1年も経たないうちに結婚できた」など、短期間で成婚できたという方が多いです。
また、「アドバイザーやコンサルタントが希望や好みをしっかり把握してくれて、素敵なお相手を紹介してくれた」「お見合いで困ったことや悩んだことがあっても、スタッフの方が応援してくれて乗り超えられた」など、婚活のプロのサポートを受けられたことに対する満足度の高さもうかがえました。
お見合い結婚には、結婚に至るまでも結婚後も、恋愛結婚に劣らないたくさんのメリットがあります。
恋愛結婚より短期間で結婚に至りやすい分、新婚生活でお互い相手について詳しく知っていくことも多いため、「毎日新しい発見があり、新鮮さがある」「幸せが少しずつ増えていく」という側面もあるでしょう。また、結婚前の充分な交際期間がないからこそ、一緒に暮らし始めて多少の戸惑いがあっても、相手を知るために会話やコミュニケーションを欠かさない努力ができる、というケースも多いようです。
現代では、結婚してから恋愛するという順番もあります。常にお互いが歩み寄り、お相手を大切にできる想いがあれば、お見合い結婚でも幸せになれるはず。今のお見合い結婚は、自分が望むお相手と出会える、素敵な結婚のスタイルです。
現代では、親戚や知り合いが仲人になってお見合いを行うケースは少なく、結婚相談所と通してお見合いをする場合が一般的になりました。
ここからは、結婚相談所でのお見合いがオススメな理由をお伝えしていきます。メリットなどを理解することで、結婚相談所でのお見合いを利用すべきか検討できるようになるでしょう。
結婚相談所では、年齢、身長、学歴、収入などの具体的な条件で、出会いたいお相手の絞り込みができます。事前にお相手の情報を収集したうえで実際に会うことができるため、その後にミスマッチが生じにくくなるといえます。
また、婚活のプロであるアドバイザーやコンサルタントが、結婚相手に求める条件や、性格、趣味、価値観なども理解したうえで、あなたに合った最適な異性を紹介してくれます。あなたのことを好きそうな異性にあなたのことを紹介してくれることもあるので、出会いのチャンスがグッと広がるでしょう。
恋愛では、どちらかがすぐに結婚したいと思っても、相手に結婚願望がないと結婚には至りません。一方で、結婚相談所には結婚前提の出会いを探している人しか集まっていません。結婚に対する真剣度が高い人と出会えるので、結婚願望の有無を心配する必要はあまりありません。成婚までの期間など、お互いの結婚観の話し合いがしやすい状況といえます。
結婚相談所では、アドバイザーやコンサルタントといった、婚活に特化した専門家のアドバイスをもらいながら婚活ができます。結婚まで道のりである「出会い(マッチング)」「お見合い(実際に会う)」「交際」「プロポーズ(成婚)」というすべてのポイントにおいて、継続的に徹底したサポートを受けられます。また、それ以外の日々の婚活の中でも手助けを行ってもらえます。
多くの男女を成婚に導いてきた婚活のプロに相談できるのは、結婚相談所ならではの大きなメリットでしょう。結婚は人生の中でとても大きな決断だからこそ、迷いや不安も生じるもの。交際経験が少ない人や、真剣な男女交際をしたことがない人でも、アドバイザーやコンサルタントの的確なアドバイスや後押しによって、結婚を決意できたという人も多いのです。
結婚を真剣に考えているなら、メリットが多いお見合いは結婚への近道でもあります。ぜひ今回の内容を参考に、お見合い結婚を前向きに検討してみてくださいね。
※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)