結婚相談所に登録したものの、何らかの理由で「退会したい」と考えている方はいらっしゃいませんか?
この記事では、結婚相談所の退会の仕方や結婚相談所を退会する際の注意点をご紹介します。トラブルに発展することがないよう、正しい方法で退会するようにしましょう。
結婚相談所に登録したからといって、必ずしも成婚まで会員で居つづけなければいけないわけではありません。契約期間中の解約もできますし、クーリング・オフの対象にもなります。しかし、退会をするうえでいくつか注意しなければならない点もあり、これを守らないとトラブルに発展することもあります。
結婚相談所を退会する理由は人それぞれです。まずは、主な退会理由や退会をする人が多いタイミングをご紹介します。
結婚相談所に登録する人は出会いを求めて登録します。満足する出会いを求めて登録したのにこれが果たせないとなると、結婚相談所に登録し続ける理由はないでしょう。
結婚相談所に登録しつつ、並行して他の方法で婚活をする人もいます。マッチングアプリを使ったり街コンに参加したりと、結婚相談所以外にも出会いのチャンスはあるため、そこで相手を見つけられたのなら、結婚相談所に登録している意味はなくなります。
結婚相談所は婚活のサポートをしてくれる場所ですが、そのサポートに不満がある場合に退会を選ぶ人もいます。そうしたミスマッチを防ぐためには、結婚相談所のサポート内容を事前にチェックしておくことが重要です。
結婚相談所はほとんどが有料です。入会金から始まり、月額料金がかかり、なかにはお見合いをする際にお見合い料がかかるところもあります。月額料金は覚悟していたとしても、それ以外の費用がかかってしまう部分を割高に感じて退会を選ぶケースもあるでしょう。
長く登録していれば、そのぶんトータルで支払う費用も膨らんでいきます。額を抑えるためにはできるだけ時間をかけずに婚活を進めることも大事です。
結婚相談所の婚活はコンサルタントとの二人三脚で進めます。コンサルタントとの相性は大変重要なもので、この相性が悪いと婚活はうまく進められません。
「性格が合わない」「求めることをしてくれない」など、コンサルタントとの相性を理由に退会を選ぶ人もいます。
結婚相談所のなかにはコンサルタントを途中で変えてくれるところもあるので、もしも相性が悪いと感じたら変更の依頼をしてみましょう。
では、実際に結婚相談所を退会したい人に向けて退会方法をご紹介します。
電話で伝えたいと思ってもつながらないことがありますが、メールや文書なら確実に相手に届けられます。また、文書を送るだけなので相手から引き止められず、退会の気持ちが揺らぐこともなくなるでしょう。
「こちらの結婚相談所に登録させていただいている○○(名前)です。誠に勝手ながら、○月×日をもって退会させていただきます。さまざまなサポートをいただきありがとうございました。」
などというような文面で、住所と氏名、電話番号などを記載しておけば、相手に確実に退会の旨を伝えられます。
お世話になったからこそ、文書ではなく自分の言葉で伝えたい人もいると思います。特に二人三脚でサポートしてくれたコンサルタントに感謝の言葉を伝えたい人もいるでしょう。
その場合は、電話や店頭で伝えることも可能です。ただ、電話や口頭だと引き止められることもあり、これに押し切られて退会を断念してしまう場合もあります。引き止められ押し切られそうだと感じる方には、電話や店頭で伝える方法はおすすめできません。
契約後、一定期間であれば契約を解除できるクーリング・オフ。消費者保護のために作られた制度です。特定継続的役務提供に分類される結婚相手紹介サービスも、このクーリング・オフの対象になります。これにより、契約から8日以内ならクーリング・オフが可能です。
クーリング・オフは書面でおこなうことになり、送付した消印や郵便記録が8日以内なら、相手に届くのが期間外だとしてもクーリング・オフは認められます。郵便を出した記録が残る特定記録郵便などを利用して送るようにしましょう。
会員数が少なくなってしまうことは、結婚相談所にとっては運営上の大きな損失となります。そのため、退会希望者を強く引き止める結婚相談所もあります。そんなときにはどのように対処すればよいのでしょうか。
まずは、退会を引き止められることを前提に、強い気持ちを持って意志を伝えるようにしましょう。「どんなことを言われても絶対に退会する」という気持ちを持つことで、たとえ強く引き止められたとしても気持ちがブレることはありません。
「月額料金を減額する」「優先的にいい相手を紹介する」など、結婚相談所は言葉巧みに退会を引き止めてきても、「絶対に退会する」という気持ちで接するようにしてください。多少強気に出ることで「引き止めても無駄」だと思わせることができ、退会を認めてくれるようになります。
「この人はもう引き止められないな」と思わせるためには、退会したい理由を明確に伝えることが必要となります。「いい人が見つからないので退会します」という断り方では「では優先的に素敵な相手を紹介します」と返されてしまう可能性がありますし、「担当者が合わないから」という理由では「担当者を変えるので」と引き止められてしまうかもしれません。
など、結婚相談所がどう対処しても無理だという断り方をすれば、すんなり退会できるはずです。
結婚相談所を退会する際は、いくつか注意しなければならない点があります。この部分を守らなければ後々トラブルになることもあるので、きちんと守るようにしましょう。
もし結婚相談所で組んでもらっていたお見合いの予定があるのなら、これはキャンセルしなければなりません。「退会をするけど最後にお見合いはする」というのはさすがに許されることではなく、お相手にも失礼ですし、これが原因で追加の費用が発生してしまうこともあります。
結婚相談所を中途解約する場合、違約金が発生することがあります。
一方、入会金や月額料金以外に支払う活動サポート費用などは中途退会の返金対象になるものです。違約金が高額になったり返金に応じてくれなかったりする場合は、消費生活センターに相談するようにしてください。
消費生活センターに連絡する際は、事前にどのようなトラブルがあったかをまとめておくとスムーズに相談することができます。相談料は無料ですが通話料はかかる点に注意してください。
結婚相談所で紹介を受けた相手と連絡先を交換していたのなら、退会後は連絡・交際をするのはやめるようにしてください。これは結婚相談所のルールに違反することになります。
このことは事前に交わす契約書に禁止事項として記載している結婚相談所も多く、トラブルの原因になりやすい行為です。トラブルに巻き込まれたくないのなら、そこで知り合った相手とは連絡を打ち切るようにしてください。
全国消費生活情報ネットワークシステム「PIO-NET」に登録される結婚相談所でのトラブルは年間1,000件以上にも上りますが、そのなかでも多いのが退会に関する相談です。このことからも、結婚相談所は正しい方法で退会を進めることが重要であることがわかるでしょう。
間違った手順を踏んだり、規約に違反する行為をしてしまったりすると、スムーズに辞められなくなってしまいます。この記事で紹介した注意点などをきちんと理解し、スムーズに退会ができるよう心がけましょう。
※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)