お相手との年齢が離れている年の差婚。結婚相談所で出会った良いなと思う人と自分の相性を考えたとき、同世代とは違う期待と不安が頭に浮かびますよね。
そこでこの記事では、「8歳差」くらいのカップルが結婚することのメリットとデメリットを検証していきます。
まずは、厚生労働省による「初婚夫妻の年齢差別にみた婚姻件数・構成割合の年次推移」から2009年時点の夫婦の歳の差の構成比率を見てみましょう。
妻が年上の場合
4歳以上差 6.1%
3歳差 3.2%
2歳差 4.9%
1歳差 9.6%
小計 23.8%
夫妻が同年齢の場合 19.9%
夫が年上の場合
7歳以上差 10.5%
6歳差 3.6%
5歳差 4.7%
4歳差 6.1%
3歳差 7.6%
2歳差 10%
1歳差 13.8%
小計 56.3%
この調査によると、妻が年上の夫婦が23.8%、夫が年上の夫婦が56.3%と半数以上は男性が年上のカップルということがわかります。
年齢差でいうと、妻と夫どちらが上の場合も1歳差の夫婦が10%くらいという結果に。
昭和・平成・令和と時代を経るごとに、妻が年上のカップルの割合が多くなる傾向を示しています。
ここからは8歳差の人と結婚するメリット・デメリットを整理していきます。この記事では「8歳差」をテーマにしていますが、7歳差や9歳差のお相手でもほぼ同じ傾向にあるといえます(もちろん個人差はあり)。
まずは8歳上の人のメリットはなんでしょうか。
8歳上となると同世代ではなく、音楽などの趣味や物事の考え方まで、お相手の方が成熟している傾向にあります。
そうした同世代からは得られないこと教養や趣味を吸収することができます。
同世代や年下のお相手だと精神年齢も似ていることが多く、どうしても互いを譲り合えずケンカに陥りがちなことも。
しかし、8歳上の人の場合、お相手はより多くの人生経験を積んでおり、自分に対して寛容に接してくれる人が多いはずです。
自分より8年分の仕事のキャリアを積んでいるので、同世代と比べて高い収入を得ているお相手が多い傾向にあります。
こういった人と結婚することで結果、経済的に余裕のある生活を送れるかもしれません。
続いて8歳上の人とのデメリットを考えてみましょう。
もちろん個人差はありますが、平均寿命を考えると8歳上の人の方が先に亡くなるリスクがあります。
さらに年齢差的にお相手の介護をする必要も出てくるかもしれません。成婚前にお相手の健康状況を把握したり、結婚生活を不健康に過ごさないことが大切になります。
こちらは年齢差というより年齢の話にはなりますが、年齢によっては妊娠しづらくなるリスクがあります。高齢になるほど、その可能性は高くなる傾向があるといえます。
あくまで「傾向」の話で個人差はありますが、婚前からリスクについて話し合っておくことが大切でしょう。
今度は8歳下の人と結婚するメリットを見ていきましょう。
8歳差の年下がお相手の場合、趣味や考え方など先方の方が感覚的に若い傾向にあります。
最初はジェネレーションギャップを感じてしまうかもしれませんが、前向きに考えればそういった「若さ」を取り入れ、自分自身の年齢より若々しくなることができるはずです。
自分より若い=体力がある傾向にあるので、子育てや家事をお願いしやすくなります。
もちろん、どちらもふたりで行うものですが、お相手が若い場合は頼りやすさを感じられるでしょう。
8歳下ということは、自分よりお相手の方が定年までの期間が長くなるはずです。
勤務先にもよりますが、その分、安定継続的に世帯年収を得ることができます。
最後にデメリットも確認してみましょう。
人生経験の8歳差は精神年齢にも影響を及ぼしている傾向にあります。
年下の場合はどうしても自分よりお相手の方が考えや人生観が幼く、もしものときに頼りにならないなんてこともあるかもしれません。
もちろん個人差があるので、自分の性格を踏まえてお相手に求める精神年齢を見定めることが大切です。
メリットでお伝えしたように定年までの期間が長い分、安定的に収入は得られますが、結婚時にお相手が20代前半〜中盤の場合は一時的に低収入になる懸念があります。
婚前にお相手に聞きづらいかもしれませんが、結婚後のマネープランを練るためにお互いの年収をオープンにし話し合いを持つのもありかもしれません。
「年の差婚」をするカップルの割合が一定以上いる昨今、年の差があること自体はそれほどめずらしいことではないでしょう。お相手と供に過ごしていきたいという気持ちがあるのであれば、年の差というのはさほど大きな問題ではないとも言えます。
但し、交際相手ではなく結婚相手を選ぶのであれば、やはり明確なメリット・デメリットも考慮したいもの。後悔のない結婚生活を送るためにも、結婚相談所で出会ったお相手との年の差が8歳と比較的大きい場合は、しっかりメリット・デメリットを把握したうえで選ぶようにしましょう。
※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)