条件よりも心が動いた。不安を乗り越え1ヶ月でたどり着いた「一緒にいたい」という答え

再婚で子どもが2人いるTさんと、過去に婚約破棄を経験したHさん。「もう一度誰かと未来を描きたい」という思いで婚活を始めました。金銭面の不安や、望む暮らしが叶うのかという迷いも抱えていましたが、「それでも一緒にいたい」と思えたおふたり。出会いからわずか1ヶ月で成婚退会を迎えた、その軌跡をお届けします。
お二人のプロフィール
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Tさん
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Hさん
- 年齢
- 37歳
- 出身地
- 福岡県
- 職業
- 看護師
- 趣味
- 旅行、植物を育てる
- 入会期間
- 3ヶ月
- 入会店舗
- IBJ加盟店
結婚への想いが再び動き出し、相談所へ入会

婚活をはじめようと思ったきっかけと、相談所を選んだ理由を教えてください。
Tさん僕は再婚だったので、最初はアプリでお相手を探していました。何人かお会いはしたんですが、「パートナーは欲しいけど結婚はしない」「彼氏が欲しい」という方が多く、なかなか結婚を同じ温度感で考えている人とは出会えなくて。
そんなとき、「結婚という同じ目的の人が集まる場所」として相談所の存在を知りました。CMや広告でツヴァイをよく見ていて、「結婚相談所といえばツヴァイ」というイメージがあったので、まずは無料相談へ。その説明がとても丁寧だったので迷わず入会を決めました。
Hさん5年くらい前までは結婚願望がすごく強かったんですけど、婚約破棄のようなことがあってからは、一度は気持ちがゼロになってしまったんです。でも、去年ヨーロッパ旅行に行ったとき、公園の芝生で家族がランチをしていたり、湖で家族でSUPを楽しんでいる姿を見て、「老後ひとりは寂しいな」「やっぱり家族っていいな」と感じて、また結婚したい気持ちが戻ってきました。
その後はアプリや婚活パーティーにも参加しましたが、仕事が不規則なので「効率が悪いな」と感じて相談所を探すことに。じつは相談所は2つ目で、最初の相談所には5ヶ月くらいいたんですが、カウンセラーさんがけっこう強引で、「この人にはもう相談できないな」と思ってしまって。 アプリみたいに自分だけで進めることもできたんですけど、せっかく相談所に入るならちゃんと相談しながら進めたいと思い、早めに別の相談所へ移ることにしました。

お相手を探す際の条件はありましたか?
Tさん僕はもう、とにかく面食いで…(笑)。再婚で子どももいて、家を売った後の実家暮らしという状況だったので、条件といえば本当にそれくらいでしたね。ほかはあまり決めず、とにかくお会いしてみようっていう感じでした。
Hさん私は同年代の方がいいなと思っていました。前の相談所では自分で「45歳までOK」という条件にしていたんですけど、実際にお会いすると話があわない方が多くて…。やっぱり同年代のほうが自然に話せるなと感じました。
同年代だとお見合いが組みにくいかなと思っていたんですが、実際はちゃんと組めて、「あ、全然いけるじゃん!」って。お会いした方はみんな話が合って、すごくいい方ばかりでした。

お2人はどのようにして出会われたのでしょうか?
Tさん僕からお申し込みしました。まず、顔がタイプだったんです。それにプロフィールがすごく元気いっぱいで、「ぜひお会いしてみたいな」って思いました。旅行好きって書いてありましたし、写真も海外の景色ばかりで、自分の知らない世界をたくさん見ている人なんだなって。僕は海外に行ったことがなかったので、そういう話も聞いてみたいと思って申し込みました。
Hさん最初の印象は「イケメン!」でした(笑)。プロフィールを見たとき、一瞬、「子どもが2人いるんだ」って思ったんですけど、その時はそこまで気にはならなかったですね。
出会ったその日、もう好きになっていた

初対面の印象はいかがでしたか?
Tさん横浜のカフェで会ったんですが、待ち合わせ場所で彼女がストレッチしながら待っていたんですよ。その時点でもう「かわいいな」と思ってしまって。実際に話してみても、プロフィールの印象そのままで、初日から「好きだな」と思っていました。
Hさん彼が時間ギリギリに来たので、「男の人はもうちょっと早く来て場所取っとけよ〜」って一瞬思ったんですけど(笑)。
でも会って話してみると一生懸命なのがすごく伝わってきて、汗かきながら頑張っている感じが逆に好印象で。あと、歯の矯正をしているのが見えて、それは私の中でけっこう評価高かったです。
どういうお話をされたか覚えていますか?
Tさんこれまでのことを一気に話していましたね。離婚のことや、子どもが2人いることとか、「ちゃんと最初に伝えなきゃ」と思っていたので、説明しすぎるくらい話していたと思います。いま思えば、緊張しすぎて、初日じゃなくてもいいことまで全部しゃべっていた気がします。
Hさん「こういう離婚理由なんだ」とか「子どもが2人いるんだ」とか、すごく丁寧に説明してくれました。正直、「初日からそんな重い話しなくても…」って一瞬思ったんですけど(笑)。
でも一生懸命さがすごく伝わってきて、むしろ好印象でした。

離婚されていることやお子さまがいらっしゃることは、気になりませんでしたか?
Hさん再婚とか子どもがいること自体は全然大丈夫でした。でも、子どもが2人いるとなると、養育費のことなどは正直ちょっと気にはなりましたが、「もう1回会ってみよう」って自然に思えました。
初デートはどちらに行かれたんですか?
Tさんお互い仕事が終わったあとに会ったのが初デートでした。彼女の家の近くの公園をお散歩しました。
Hさんそうそう。「早めに一回会っとく?」みたいな感じで、初対面から3日後くらいに会いました。本当はもっと先の予定だったんですけど、彼から「早く会いたい」って言ってくれて、じゃあ会おうかってなって急きょ会ったんです。
Tさんその時点で、もう「結婚したいな」って思っていました。
Hさんそれを言われて、「いや、重すぎる!」って言ったのを覚えています(笑)。嬉しい気持ちもあったけど、ちょっと共依存っぽい恋愛をするタイプなのかな?って思って、少し警戒していました。でも、やっぱり顔はタイプでした(笑)。
不安よりも大きかった、“一緒にいたい”という想い

真剣交際にはどのようにして進んだんですか?
Tさんじつは、初デートの時にもう「真剣交際に入りたい」と伝えていました。
Hさんそうなんです。その時は「気持ちはわかるし嬉しいけど、ちょっと待ってね」って言いました。自分の気持ちもちゃんと整理したかったし、まずはカウンセラーさんにも相談してから決めたいと思って、「少し時間が欲しい」と伝えました。
Hさんも初デートの時点で真剣交際に進んでもいいというお気持ちはあったんですか?
Hさん気持ちとしては「このまま進んでもいいかも」と思っていました。でも、彼の年収や、子どもが2人いて養育費を支払っていることを考えると、正直不安はありました。
私は結婚観のなかに「経済的にある程度余裕がある人」という条件も入れていたので、カウンセラーさんからは「慎重に考えたほうがいい」とかなり強く反対されていました。申し込みも毎月たくさんいただいていて、仮交際の方も他にいたので、「こんなに選べる状況なのに、あえてTさんに決める必要はないのでは?」と止められたんです。
それでも、気持ちはずっと彼のほうに向いていて、最終的には自分の心を大事にして進むことを決めました。

Hさんのことを考えてくださるからこそ、はっきりお伝えしてくれたんでしょうね。
Hさん本当に、あの時はっきり言ってもらえて良かったと思っています。そこから「一度FP相談に行ってみて」と言われ、私ひとりで行きました。もし彼と結婚した場合の家の予算や、養育費、お互いフルタイムで働く必要性などを数字で示してもらい、子どもができた場合にパート勤務は難しいこと、子どもが熱を出した時のお迎えにはご両親の協力が必要なことも相談の中で分かりました。
その話を彼にすると、「大丈夫。母も協力してくれるよ」と言ってくれて。現実的にやっていけると感じたのでその内容をカウンセラーさんに伝えると、「それなら良いと思うよ」と言っていただけました。
Tさん待っている間は不安もありました。でも毎日連絡を取り合えていたので、不安は少しずつ解消されていきました。LINEで「OK」の返事をもらった時は、めちゃくちゃ嬉しかったです。

他にも仮交際の方がいる中で、なぜTさんを選ばれたのでしょうか?
Hさん重いところはあるんですけど(笑)、とにかく“尽くしてくれる”っていうのが大きかったです。職場が女性ばかりで、先輩たちの家庭の話をよく聞くんですが、やっぱり旦那さんが「奥さんが一番」「家族が趣味です」みたいなタイプの家庭は円満なんですよね。
その姿を見ていたので、Tさんみたいに愛情深くて、いつまでも大切にしてくれそうな人なら、きっと私たちもずっと平和に過ごせるだろうなって思えました。前の奥さんとの話を聞いても、最初だけじゃなくてずっと大事にする人なんだというのが伝わって、そこも決め手でしたね。わがままも聞いてくれるし、優しいです。
価値観も合わせてくれるし、安心感がすごくあって。金銭面の不安があったとしても、「それでも一緒にいたい」と自然に思えました。
何気ない時間が、そのまま“未来の約束”になった

プロポーズのお話を聞かせてください。
Hさん真剣交際に入ったタイミングで、会うたびに「結婚してほしい」って言われていて(笑)。なので、いわゆる夜景の前で…みたいな特別なプロポーズはなかったです。
Tさんでも、成婚退会したあとに千葉のテーマパークのホテルにお泊まりで行ったんです。喜んでくれるかはわからなかったんですけど、旅行をプレゼントしたいと思っていて。サプライズでホテルを予約して、「これからも大事にしていくからね」と伝えました。
Hさんじつは私、千葉のテーマパークがそんなに得意じゃなくて(笑)。「大丈夫かな…」って思っていたんですけど、行ったらすごく楽しかったです。しかも「じつはあまり好きじゃなくて…」みたいなことも素直に言える相手だったので、改めて“合うな”って思いました。
言いづらいことも何でも話せるし、最初から「ちょっと重い!」とか「初日から愛しているは言わんといて!」みたいなことも言えたので、そういう関係がすごく楽でいいですね。

本当に愛情表現をすごくしてくださるんですね。
Hさん彼はすごくしてくれますね。私も言うタイプだし、スキンシップも多いほうなんですけど…それでも負けています。完全に押されている感じです(笑)。私が少し冷めているように見えるくらい、彼の愛情表現がすごくて。最初は嬉しかったんですけど、だんだん重たく感じてしまって、正直ちょっとしんどくなった時期もありました。
Tさん重すぎるって言われました…。
Hさんそこから、「好き」とか「愛してる」とか、言いすぎないようにお願いしたんです。そしたら本当に関係がすごく良くなりました(笑)。
Tさんいまは、気持ちが溢れた時にたまに言うくらいです。「たまにならいいよ」って言ってくれたので、その一言に気持ちを全部込めています。
でも、「好きって言われるのがしんどい」と言われたのは人生で初めてだったので…じつはAIに相談しました。
AIのアドバイスが気になります(笑)。
Tさん「見返りを求めるように聞こえることがある」「言いすぎると言葉が薄れることがある」って教えてもらいました。
“好き”って本来すごくいい言葉なのに、受け取る側が負担に感じることもあるんだなって、それは彼女と出会って初めて気づきましたね。
Hさんでも、結婚ってなると…やっぱり愛情表現をたくさんしてくれる人の方が、女性はきっと幸せなんでしょうね。そんな風には思っています(笑)。
「いいな」と感じたら、その気持ちを信じて動いてみる

一緒に暮らされて1ヶ月とのことですが、お2人での暮らしはいかがですか?
Hさんなんか、もう1年ぐらい一緒にいるような感覚ですね。特に大きな問題もなく、すごく“平和”って感じです。
Tさんまず、毎日一緒にいられることが本当に嬉しいです。顔がタイプなのもありますし(笑)、これまで見られなかった、料理をする姿とか、仕事に行く準備とか、生活のいろんな姿を近くで見られるのが幸せだなと思っています。最高ですね。
Hさん彼は頼んだことに対してすぐに動いてくれるというか、すごく協力的なんです。それがありがたくて、本当に楽ですね(笑)。結婚するなら、やっぱりそういう人が一緒にいてくれると心強いなと思います。
経済面は正直ちょっと心配なところもあったんですけど、それ以上に「この人はきっと寄り添ってくれる」と思えたので、安心して一緒に暮らせています。

今後はどのようなご家庭を築いていきたいですか?
Tさん彼女との子どもは欲しいなと思っています。でも、もし授からなかったとしても、「そのときはこういう楽しみ方ができるね」と、どちらの未来もポジティブに受け止めながら二人で話し合っていきたいです。どんな形になっても、前向きに支え合える家庭にしたいですね。
Hさん無理のない家計で暮らしていきたい、というのが2人の共通の考えです。子どもがいてもいなくても、少しおいしいものを食べたり、気軽に国内旅行へ行けたりするくらいの余裕を持てる暮らしを大切にしたいと思っています。
彼は最初、一軒家に強いこだわりがあって高い家を買いたがっていたのですが、背伸びした金額の家ではなく身の丈に合った家を選ぼうって、1ヶ月ほどかけてじっくり話し合いました。FP相談にも2人で行って、家計や収入、生活費を具体的にシミュレーションしてもらったことで将来の生活がとてもイメージしやすくなり、お互いの考えも自然と近づいていきました。最後には「これから2人で頑張っていこう!」って前向きに決めることができ、本当にいいきっかけになったと思います。

相談所で活動している方にアドバイスをお願いします。
Tさん僕は再婚で、子どもがいて養育費もあって、家も手放し実家暮らし…。活動中は、正直、自信をなくす瞬間もありました。
でも、そんな時にカウンセラーさんから前向きなアドバイスをたくさんいただいて、「アプリでは絶対に得られないサポートだな」と実感しました。正直、こんなに親身に、しかもすぐに相談に乗ってくれるなんて想像していなくて。プロの方の言葉ってやっぱり大きくて、それに支えられて前向きに活動することができました。同じように再婚を考えている男性でも、カウンセラーさんと相談しながら前向きに続けていけば、きっといい出会いがあると思います。
Hさん「いいな」と感じた自分の直感は、ある程度信じていいと思います。不安があるときは、IBJのFP相談やカウンセラーさんに気持ちを整理してもらいながら、自分の心を整えていくことが大切だと感じました。
そして、「いいな」と思えたら迷わずすぐに動くこと。積極的にいった方が、相手も同じように気持ちを寄せてくれることが多いと思います。少しでも惹かれるところがあれば、後先考えすぎずに自分から動くことも大切ですね。
結局は、まず相手に「好きになってもらう」ことが必要なので、最初の段階でしっかり掴みにいくくらいの気持ちでいたほうがいいと思います!

お二人の年表
| 2025年 | 8月 | 初対面 |
| 初デート | ||
| 告白 | ||
| 9月 | プロポーズ | |
| 10月 | 婚姻届提出 |
3ヶ月
3ヶ月
(2025年11月27日 東京都台東区 上野恩賜公園で撮影)





























