「いまが一番売り時だ！」と思い、真剣な出会いを求めて相談所に入会したSさん。一方、Hさんは、結婚して幸せそうな知人たちの姿を見て、「結婚っていいものかもしれない」と思い始め、婚活をスタートしました。そんなHさんが目を留めたのは、趣味の世界を楽しみ一人時間を大切にするSさん。デートを重ねても、Sさんから結婚の話が一向に出てこないことに不安を感じることもありましたが、少しずつ心の距離を縮め、成婚退会へ。
結婚を決めた瞬間、“この人となら生きていける”と確信したHさんが、プロポーズの夜、Sさんへ送った心温まるサプライズも必読です！

「結婚っていいものなのかもしれない」と思うようになった

まずは、お二人が婚活をはじめようと思ったきっかけを教えてください。

Sさん僕は年齢的にも、今が一番売り時だろうと思ったんです。今を逃したら下り坂だろうなと考えて、いそいそと婚活をスタートしました。

Hさん私は会社の先輩方が結婚して幸せそうにしているのを見て、結婚っていいものなのかもしれないと思うようになり、婚活をはじめました。

婚活にもいろいろな方法がありますが、なぜ結婚相談所を選ばれたんですか？

Sさんアプリも試してみたんですけど、うまくいかなかったです。メッセージのやり取りが苦手で、アポが取れなかったんです。年齢的に恋愛をしている時間ももったいなく感じてきたので、ちゃんと結婚できる人との出会いを求めて、相談所への入会を決めました。

Hさん私も最初はアプリを試したんですけど、田舎に住んでいたこともあって、なかなか会える人がいなかったんです。片道1時間以上かけて会いに行くのは、けっこうハードルが高くて。
あと、アプリは、年齢層が若すぎたりして合わないなと感じたんです。それで相談所を選びました。

実際に活動してみて、いかがでしたか？

Hさんお相手の素性が分かるので、安心して活動できました。結婚を真剣に考えている方が多いのも良かったです。

Sさんすごく満足しています！相談所ってさまざまな方と出会えて最終的に自分の意志で相手を選べるので、すごく納得感がありました。入会して本当に大正解でした！周りの友人にもめちゃくちゃ勧めています。

尖った趣味を持つ彼のことが気になり、思わずお申込み

お二人の出会いについて教えてください。

Hさん私からお申し込みしました。プロフィールを見た時に、この人、すごく尖っているなって思ったんです。婚活のプロフィールなのに、Sさんの趣味って『音楽制作』『バイク』『サウナ』『釣り』って、完全に一人で楽しむものばかりで。

Sさんパッと見、協調性がなさそうに見えるよね(笑)。

Hさんでも逆にそれが気になったんですよね。あとは、顔写真を見た時、かっこいいなって思ったのも大きかったかも(笑)。

Sさんは、お申し込みが来た時、どう思いました？

Sさんすごく嬉しかったです。プロフィールを見ると、落ち着いた雰囲気のキレイな方だと思ったので、とりあえず会ってみたいなって思いましたね。

聞き上手な彼女を前にして、オタク気質が全開に

初対面の印象はいかがでしたか？

Sさん落ち着いた方だなって思いました。それと、話の聞き方がとても上手で、表情が豊かなんですよね。うんうんって頷きながら、興味を持って聞いてくれるので、気づいたら僕がずっと喋っていました(笑)。

Hさん第一印象は、めっちゃ爽やかな人が来た！でした。好きな音楽の話をかなり熱く語ってくれて、いやー、すごい喋る人が来たな、とも、内心思っていました(笑)。

Sさんオタク気質なので、好きな話を聞かれちゃうと、待っていました！とばかりに、語ってしまう癖がありまして。良くないですね(笑)。

初デートはいかがでしたか？

Sさん僕の提案で、博多に炉端焼きを食べに行きました。その時も、Hさんが聞き上手を発揮してくれたので、また、自分の趣味の話ばかりしてしまって…。

Hさんなので、初対面の時に感じた、よくしゃべるなという印象は変わらずでした。
あと、だいたい、どの方も１回目のデートで結婚についての話題がでることが多いんですよね。でも、Sさんとは趣味の話ばかりだったので、正直、不安でした。楽しそうに話はしてくれるけど、結婚についての話題はなにも出てこない、本当に結婚を考えているのかな？もしかして、ただ話をするのが楽しくて会っているだけなのかな？って。

そのことは、カウンセラーさんには相談されましたか？

Hさんはい、相談しました。その時は、相談できる人がいて本当に良かったと、すごく心強かったです。

その後、デートを重ねる中で、結婚についてのお話はどのタイミングでされたんですか？

Hさん3回目のデートのときに、初めて結婚についての話題になりました。彼は、一度離婚を経験されているので、そのことについて話してくれたんです。

Sさん結婚って、楽しいことばかりじゃなくて、大変なこともたくさんありますよね。そのときに、一緒に乗り越えていける人を僕は探しています、と伝えました。ただ、僕は結婚観を言葉で説明するよりも、一緒に過ごす中でお互いを見極めることのほうが大事だと思っていたんです。

最初から結婚の話をしなかったのは、そういった理由があったんですね。

Hさんあと、転勤の可能性があるという話もその時にされました。初対面の時に、大事な話をされる方も多いと思いますが、私は3回目のデートの時に伝えてくれてよかったなと感じています。

大事な話や自分にとってマイナスだと思っていることを伝えるタイミングって、難しいですよね。

Hさんあんまり早すぎると、損切りされてしまう可能性もあるので、私はある程度、お互いに好意を感じられるようになってからの方がいいと思います。実際、もしSさんにお見合いの時に転勤の話をされていたら、その時点で関係性を進めていなかった可能性もあるので。

Sさん確かに、その可能性はあるよね。やっぱり、お相手の仕事内容や状況に合わせてタイミングを見極めるのがベストだと思います。僕としては、初対面の時に伝えなくてよかったなと、改めて感じました。

この人となら、なにがあっても一緒に生きていけると思えた

お二人は、他に仮交際されている方はいらっしゃいましたか？

SさんHさんの他に、あと１名いましたね。

Hさん私は、あと3名です。スケジュール調整がとにかく大変でした。

どんな風にこなされていたんですか？

Hさんやるって決めたからには、あまり深く考えずに、とにかく体を動かしていました(笑)。仮交際期間の2～3ヶ月は、プライベートな予定はできるだけ入れず、お見合い、デート、お見合い、デートを繰り返していて。私が予定を詰め込みすぎたからなんですけど、仕事との両立が本当に大変でした。

Sさんそれは大変だったね…。

Hさん特に、“誰を選ぶか”を決めるのが、すごく難しかったです。みんな素敵な方ばかりだったので、この人は違うなって、明確にお断りする理由がなくて。結果、他の方ともずるずる会ってしまっていました。

Sさんそれは僕も感じました。本当に断るのが申し訳なくなってしまうくらいに、いい方が多かったんです。

そんな中で、お互いを選ばれたのはどういった理由ですか？

Hさん話をしていて一番楽しかったのが、Sさんだったんです。初めは、彼ばかり話していたんですが、次第に私の話もちゃんと聞いてくれるようになりました。
あとは、例えばの話、最悪、彼が仕事を失ったとしても、この人となら一緒に生きていけるだろうなって思えたんです。改めて言葉にするのは恥ずかしいですけど(笑)。

Sさん僕は、彼女の愛嬌のあるところと、言うべきことはきちんと伝えてくれるところが素敵だなと思ったからです。これからも一緒にいたいと強く思えたのは、Hさんでした。
なので、僕の方から電話で「真剣交際に進んでください」とお伝えしました。緊張は特になく、気持ちは晴れやかでしたね。

Hさんその時は、やった～！って感じでした。すごく嬉しかったですね。

人生で一番の告白は、大好きな場所で

プロポーズはどこでされたんですか？

Sさん僕、ハウステンボスがすごく好きなんです。だから、プロポーズをするなら、びしっとスーツを着て、ハウステンボスのナイトクルーズで花火を見ながら、と決めていました。じつは、12月の頭にはもうプロポーズリングを発注済みだったんです。

Hさん彼から、「二人で正装してディナークルーズに行きましょう」と言われていたので、その日にプロポーズをされるんだろうなっていうのは、うすうす気づいていました。

Sさんでも、もう本当に緊張しすぎて、せっかくのディナーの味がほとんど記憶にないんです(笑)。

なんというお言葉で、気持ちを伝えられたんですか？

Sさん食事を楽しみ、最後のデザートも終わり、ちょうど話が落ち着いたタイミングで、「結婚してください」と伝え、指輪の箱を渡しました。
指輪の箱にリボンが巻かれていたんですけど、それがすごくキレイで。そのままの状態で渡したくなって、あえて「パカッ」はせずに、箱のまま渡しました。プロポーズが終わった後、一緒にクルーズから花火を見ました。

Hさんめちゃくちゃ嬉しかったです。彼の緊張もすごく伝わってきました。でも、なにより、色々考えてくれたその気持ちが本当に嬉しかったんです。

読み上げて思いを伝えてくれた、サプライズの手紙

Sさん無事にプロポーズも終わって、「さぁ帰ろうか」ってなったときに、Hさんが「手紙を読ませてください」って言ってくれたんです。

ただ渡すだけではなく、読み上げてくれたんですね。どういった内容のお手紙だったんですか？

Sさん「短い期間かもしれませんが、私は何の不安もありません。これからも一緒に過ごしていきましょう」というような内容だったんですけど、グッときましたね。改めて、本当に素敵な人だなって実感しました。すごく嬉しかったです。

Hさんその日、プロポーズだろうなと思っていたので、私からも彼に気持ちを伝えたくて、手紙を書いたんです。読み上げるのは、ものすごく緊張したんですけど、でも、言葉にして伝えたほうが、きっと思い出に残るかなと思って。まさかこんなに喜んでもらえるとは思わなかったので、書いてよかったです。

最後に、いま相談所で活動をしている方へアドバイスをお願いします。

Sさんアドバイスというほど偉そうなことは言えませんが、自分が結婚したい！と思ったタイミングで動くのがいいと思います。本当に結婚したいのか、自分にとって結婚とは何なのか、本当によく考えた方がいいと思います。
アプリでうまくいかないとか、今の相手と踏ん切りがつかないって言っている友人を見ると、結婚相談所を使えばいいのにって思うことはあります。でも、それも本人が本気で結婚したいと思えていなければ、相談所に入ってもうまくいかないと思うんです。

婚活で大事なのは、自分の気持ちがきちんと固まっているかどうか、ということでしょうか？

Sさんそうですね。周りに言われてなんとなく始めるんじゃなくて、もう結婚しよう！って自分で決めたタイミングで活動を始めるのが、納得感につながると思います。

Hさんからもアドバイスをお願いします。

Hさん入会したばかりの頃って、せっかく入会したんだからできるだけたくさんの人と会わなきゃって思いがちなんです。でも、無理にスケジュールを詰め込むと結局しんどくなって、気持ちも体力も追いつかなくなってしまうと思います。お見合いの数をこなすことが目的になっちゃうと、本当に大事な相手と向き合う余裕がなくなっちゃうんですよね。

確かに、最初は「できるだけ多くの人と会おう！」と、頑張りすぎちゃう方も多いかもしれないですよね。

Hさんそうなんです。でも、無理のない範囲で活動するのが一番いいと思います。自分のペースで、自分の好きなことも楽しめる余裕を持って活動するのが大事ですね。

（2025年3月2日 福岡県北九州市門司港レトロ周辺で撮影）