活動当初は、居住地がそれぞれ希望条件に当てはまっていなかったというKさんとYさん。活動していくうちに「住んでいる場所は関係ない！」と思えたそう。

2人の考え方が変わった経緯や「これまでの苦労は、この人と出会うためだったんだ」と思えたというドラマチックな出会いについて、照れながらも赤裸々に語っていただきました。

30代になって真剣に結婚を考え始めた

婚活を始めたきっかけを教えてください。

Kさん30歳を過ぎて結婚を真剣に考え始めたんですけど、マッチングアプリはいい出会いがなかったので、相談所に入ったら、結婚に対する意識が高い人と出会えるし、アドバイスももらえるのでいいなと思って入会しました。

Yさん私は10年ほど幼稚園教諭をしていたんですけど、仕事に打ち込みすぎたなと思って、改めて自分を見つめ直したんです。それで出産・子育ての経験をして、また仕事に生かせるといいなと思って始めました。

相談所を決めた決め手は何でしたか？

Kさん地元の商店街にツヴァイの看板広告があって、よく目にしていたことと会員数が多かったので自分の理想としている人と出会えるかなと思ったからです。

Yさん3年ぐらい前に、別の相談所に入会したんですけど、あまり合わなくて、次はちゃんと自分に合う結婚相談所を探そうと思って、3社ぐらい資料請求したり、話を聞かせてもらったり、zoomで面談してもらったりして「ここなら頑張れそう！」と思えたところに入会しました。

お互い自分が信仰する宗教に理解ある人を探していた

活動してみた感想はどうでしたか？

Yさん私は特定の宗教を信仰していまして、お相手に求めるわけではないですけど、信仰していることには理解をしてほしいということをプロフィールに書いていたんです。それを理由に断られることも多かったです。同じ宗教を信仰している方を紹介されたこともあったんですけど、タイプが違うというか活動の仕方もいろいろあって、うまくいかなかったので、これは結構大変だなと思っていました。

心が折れそうになることはありましたか？

Yさんありましたね。でも、新規会員の方が毎日入会されるので、「縁がある人はいるだろう」と前向きに考えて頑張りました。

Kさん自分もYさんと同じ宗教を信仰していまして、相手には求めませんが、活動することには理解してほしいと思って探していました。同じく、なかなかうまくいかなかったですね。最初は香川県在住の方に絞っていたんですけど、出会えないので「もう退会したほうがいいかな」と思うときもあったんです。でも、岡山にも地域を広げながら1年ほど活動していたらYさんに出会えて、そこからトントン拍子に進んだので頑張ってよかったです。

宗教のことが前向きに書いてあるプロフィールが好印象だった

お2人はどうやって出会われたんですか？

Kさん自分から申し込みました。Yさんのプロフィールは、すごく前向きに宗教のことが書かれていたんです。それで、すごくいいなと思って、お住まいが広島だけど、「お会いしてみたい」と思いました。

Yさんもともと年上がいいなと思っていて、Kさんは2歳下でしたけど、写真から人柄の良さが出ていて、出身大学をみたら同じ宗教を信仰されていることもわかったので「この人に賭けたい」という気持ちでした。

出会った第一印象はどうでしたか？

Kさんいつも早めに待ち合わせ場所に行くんですけど、着いたらもうYさんがいらしゃっていて、真面目な方だなと思いました。話をしてみたら、すごく話があって、なんかホッとしました。今までこんなふうに話せる人ってあんまりいなかったので、最初から一緒にいてすごく落ち着くなという印象でした。

Yさん自分が方向音痴なので早めに行っていただけなんですけどね（笑）。Kさんのプロフィールには「人見知りだけど、慣れてきたらよく話します」と書かれていたんです。実際話してみると、共通の話題で盛り上がれたので私も好印象でした。あと「お誕生日が近いですよね」と、こちらが気を遣わない程度の香川のお菓子をくれて、それもすごく嬉しくて、帰りの電車の中で、絶対プレ交際を申し込もうと決めていました。

プロフィールをしっかり読んで話題になりそうなことを調べていた

Kさん最初から好印象だったので、「仲良くなりたい」と思って、お見合いの前までに毎日プロフィールを眺めて読み込んでいました。写真に、クマのぬいぐるみが載っていたので、それを調べたり、少しでも話題が作れるようにと必死でした。ただ、香川と広島なので、住む場所がネックになるかなと思っていました。

最初は、香川・岡山の方を探していたんですもんね。

Kさんそうです。でも、「Yさんと結婚したいからやれることは全部やろう」と思っていました。それで、2回目のデートで映画を観た帰りに「真剣交際に入りたい」と伝えました。そのときに結婚することになったら「香川に来てくれる」と言ってくれたので、そこからどんどん話が進んでいきました。

Yさんできれば、福山市内の方がいいと思っていたんですけど、広島県内に絞ると会員数も少なくなるので、岡山にも広げていました。相談所の方に「住むところはあんまり気にしない方がいいと思う」と言われて、そのときはピンとこなかったんですけど、本当に「結婚したい」とか「この人だな」と思えるんだったら、場所は関係ないなと思いました。香川もそんなに遠いイメージはなかったので、Kさんなら大丈夫だと思いました。

デートを重ねなくても「この人しかいない」と思えた

Yさんプレ交際に入ってから、大体3回のデートで真剣交際に入るかどうか決めると聞いて、3回も必要かなと思っていたんです。そしたら担当の方から「Kさんが『Yさんしか結婚を考えていない』とおっしゃっていて、プレ交際は2回目ですけど、そこから真剣交際に切り替えることもできます」と言ってくれて、気持ちが同じで嬉しかったです。

結婚を意識したきっかけはありましたか？

Yさん今は真面目に喋ってますけど、私結構ふざけてるんですよ。海岸にデートに行ったときに「どっちがいい貝殻見つけられるか競争しよう」と提案したら乗っかってくれるし、歩幅を合わせて歩いてくれたり、気を遣いながらも、常に一緒に楽しく会話してくれるので、真剣交際に入ってから「この人ならきっと大丈夫！」と思えていました。

これまでの苦労は「この人と会うため」だった

Kさんプロフィールで「この人だ！」と思って、香川に住んでくれると聞いた時点で「絶対結婚したい！」と思っていました。一緒にふざけられるのも楽しいし、会うたびにいいところが見つかっていたし、LINEのやり取りをしていても、自分が送ろうとしたタイミングで連絡がきたりして。言葉にするのは恥ずかしいですけど、今まで婚活で苦労したのは「この人と会うためだったんだ。もうこの人しかいない」と思えたんです。

プロポーズはどんなシチュエーションでしたか？

Kさん私からプロポーズしたんですけど、事前にYさんから日程は8月24日がいいと聞いていたんです。その日は、Yさんがお世話になったおじさんが亡くなられた日で、（おじさんの父親であり）結婚を応援してくれたおじい様にとって、おめでたい日に塗り替えたいという想いと、宗教的にも大きな意味を持つ日なんです。それで、鞆の浦という有名なデートスポットに行って、ベンチに座りながら「ずっと一緒にいたいです。結婚してください」と伝えました。そしたらYさんは手紙を準備してくれていて、それを読んでくれました。

Yさん日程はこちらの希望でしたけど、場所はサプライズで、実際プロポーズされると感極まってしまいました。それまで病気をしたこともあって、結婚できるのかなと思う日もありましたけど、諦めなかったから、こういう幸せな日を迎えられたんだと実感して、泣いてしまいました。

今は一緒にお住まいなんですか？

KさんYさんが今の仕事を3月いっぱいで退職するので4月から一緒に住む予定です。

Yさんあと新しい職場も決まっていて6月から香川でお仕事をすることになりました。

楽しんで活動していればご縁がある人に出会える

そうなんですね！　最後に現在婚活している方にアドバイスをお願いします。

Kさんうまくいかないときは自分を責めてしまうと思うんですけど、諦めなければ努力は報われると思うので、今うまくいっていなくても自分を責めずに頑張ってほしいです。

Yさん「本当に縁ってあるんだ。心で思っていることって、現実になっていくんだ」と思えたので、うまくいかなかったとしてもマイナスに受け取らず、「その人とはご縁がなかったんだ」と思えばいいと思います。成立しなくても、ある意味自分に合う人は、どんな人なのかを知るヒントになる。そういうふうに考えてもらえたらいいなと思います。あと、美容やヘアメイク、服装とかを楽しんで活動していったら、ハッピーオーラがいい人を引き寄せるんじゃないかなと思います。私は結構担当の方に相談していたので、細かいことでもどんどん相談してみることをオススメします。

（2023年12月13日取材　岡山県岡山市　岡山後楽園で撮影）